カテゴリ
全体 その他 感染症 骨粗鬆症 呼吸器科 神経内科 リハビリテーション科 脳外科 糖尿病 腎臓病 産婦人科 消化器 循環器 認知症 アレルギー科 精神科 血液内科 皮膚科 泌尿器科 内分泌 乳腺外科 がん 小児科 耳鼻咽喉科 生活習慣病 耳鼻咽喉科 一般外科 老年病科 再生医療 未分類 以前の記事
2018年 03月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 05月 2017年 04月 2016年 12月 2016年 10月 2016年 08月 2016年 05月 2016年 01月 2015年 11月 2015年 08月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 02月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2012年 12月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 お気に入りブログ
最新のコメント
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
##新型インフルワクチン単回接種は医療従事者のみ ##高校生と65歳以上は輸入ワクチンを使用 厚生労働省は10月20日,新型インフルエンザ(A/H1N1pdm)ワクチンの接種計画を正式決定し,健康な20〜50歳代の医療従事者以外は当面,原則2回接種とすることを発表した。妊婦や基礎疾患を有する者などについては,今後実施する臨床試験の結果を踏まえて接種回数を判断する。また,優先接種対象者のうち高校生と65歳以上は輸入ワクチン,それ以外は国産ワクチンを使用することとなった。 #1〜13歳未満は2回接種で確定 厚労省は当初,すべての接種について「2回」としていたが,単回接種で十分な抗体価が得られるとする国内外の治験結果を受け,10月16日の専門家会議を経て「13歳以上は原則単回接種」の方針を示した。しかし,同19日の専門家会議では,この方針に否定的な見解が続出。再度改められることとなった。 計画によると,既に接種が始まっている医療従事者は単回で,(1)妊婦,(2)基礎疾患を有する者,(3)1歳未満の乳児の保護者および優先接種対象者のうち身体的な理由により予防接種が受けられない者の保護者など,(4)65歳以上の者,(5)中高生—は原則2回接種。今後実施する臨床試験の結果によって単回接種への変更も検討するが,基礎疾患を有する者について原則単回接種でよいとの結論が得られても,医師と相談のうえで2回接種としても差し支えないという。また,1〜13歳未満については,当初の予定通り2回接種で確定した。 接種開始時期は,妊婦と基礎疾患を有する者のうち最優先群が11月初旬,最優先群以外の基礎疾患を有する者と幼児(1歳〜就学前)が12月初旬,小学校低学年が12月中旬,1歳未満の乳児の保護者と高校生が来年(2010年)1月初旬,小学校高学年,中学生,65歳以上が来年1月中旬となっている。 高校生と65歳以上に対して輸入ワクチン,それ以外には国産ワクチンを使用することも決定。また,妊婦についてはチロメサールなどの保存剤が添加されていないプレフィルドシリンジ製剤が選択できるよう,流通などにおいて配慮するという。 http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/0910/0910066.html 出典 MT pro 2009.10.21 版権 メディカル・トリビューン社 <きょうの一曲> Backstreet Boys - I Want It That Way http://www.veoh.com/browse/videos/category/music/watch/v409076WTW2Pb3e ■
[PR]
▲
by wellfrog4
| 2009-10-22 00:08
| 感染症
治らない咳の陰にクラミジア 喘息の急性増悪の原因にも 喘息の治療を行ってもなかなか効果が上がらない─。 そんなときには、肺炎クラミジアが関与している可能性がある。 熱があまり出ない、乾いた咳がいつまでも続く、といった症状が特徴だ。 「乾いた咳がずっと続く、という喘息患者の訴えに、実は肺炎クラミジア感染による肺炎が隠れていた、というケースは少なくない」と話すのは、南越谷健身会クリニック(埼玉県越谷市)理事長の周東寛氏だ。 クラミジアによる呼吸器感染症には、オウム病クラミジアによるオウム病や、クラミジア・トラコマチスの母子感染による新生児・乳児肺炎などがあるが、中でも肺炎クラミジア(Chlamydophila pneumoniae)による肺炎は市中肺炎の約1割を占めている。 肺炎クラミジアは人を宿主とし、飛沫感染により伝播し、呼吸器感染を起こす。 小流行を繰り返すが、季節性はないとされる。 「肺炎クラミジアは体の細胞内に入り込む。 そして喘息など気道の慢性炎症を刺激し、急性増悪を引き起こすというエビデンスが出ている」と、川崎医大小児科部長の尾内一信氏は話す。 肺炎クラミジア感染は、単独では軽症で自然治癒することも多いが、喘息などの基礎疾患を持つ患者に肺炎クラミジア感染が併発していると、見過ごされがちだ。 そのため、喘息による症状と思って吸入薬を増量しても、コントロールがうまくいかないことがしばしば起こる。 同病院では、肺炎の小児患者と、呼吸器系の症状で受診した成人患者のうち感染が疑われる人に、肺炎クラミジアの遺伝子検査を行っている。 そのうち、小児では約2〜3%、成人では約10%が陽性だという。 #「発熱のない咳」に注意 肺炎クラミジアの感染を疑うポイントは、発熱がないことと、長く続く咳。ウイルス感染による咳であれば、約2週間以内には改善するのが一般的。 2週間以上咳が続く場合には、肺炎クラミジアやマイコプラズマなど非細菌性の感染が疑われる。 川崎医大呼吸器内科医長の宮下修行氏は「咳だけでは両者の区別はできないが、マイコプラズマは熱が出る一方で、肺炎クラミジアは発熱しにくいという特徴がある。出たとしても37℃台であることが多い」と話す。 冒頭の周東氏は、「感染症というと、熱がある、CRPが高い、白血球が高い、というイメージがあるが、それにあてはまらないものもある」と話す。 単純X線では炎症が確認できなくても、CTを撮ってみると思いがけず明らかな肺炎像が確認される場合もあるという。 同クリニックでは、熱はなく咳が治らないという訴えで来院した患者のうち、約半数の患者は肺炎クラミジアによる肺炎だった。 「喘息の専門医は知識としては知っていても、実際の診療では感染症のことまで念頭において診断していないのではないか。基礎疾患がある人ほど、その陰にかくれている感染症を拾い上げる必要がある」と周東氏は話す。 #「発熱のない咳」に注意 肺炎クラミジアの感染を疑うポイントは、発熱がないことと、長く続く咳。ウイルス感染による咳であれば、約2週間以内には改善するのが一般的。 2週間以上咳が続く場合には、肺炎クラミジアやマイコプラズマなど非細菌性の感染が疑われる。 川崎医大呼吸器内科医長の宮下修行氏は「咳だけでは両者の区別はできないが、マイコプラズマは熱が出る一方で、肺炎クラミジアは発熱しにくいという特徴がある。出たとしても37℃台であることが多い」と話す。 冒頭の周東氏は、「感染症というと、熱がある、CRPが高い、白血球が高い、というイメージがあるが、それにあてはまらないものもある」と話す。 単純X線では炎症が確認できなくても、CTを撮ってみると思いがけず明らかな肺炎像が確認される場合もあるという(次ページの症例参照)。 同クリニックでは、熱はなく咳が治らないという訴えで来院した患者のうち、約半数の患者は肺炎クラミジアによる肺炎だった。 「喘息の専門医は知識としては知っていても、実際の診療では感染症のことまで念頭において診断していないのではないか。基礎疾患がある人ほど、その陰にかくれている感染症を拾い上げる必要がある」と周東氏は話す。 #マクロライド系抗菌薬が有効 治療に際しては、ペニシリン系やセフェム系などのβラクタム系薬剤は抗クラミジア活性を示さないため、適切な抗菌薬を選択する必要がある。 ニューキノロン系が肺炎に有効であるほか、「気道炎症に対しては、マクロライド系、ケトライド系抗菌薬が効果的」と宮下氏は推奨する。 喘息患者は吸入ステロイドを使用していることが多いため、ステロイドとの兼ね合いもポイントだが、わざわざ使用を取りやめる必要はないようだ。 尾内氏によると、喘息患者から検出される肺炎クラミジアの数は健常者よりも多いが、吸入ステロイドの使用によって検出数や症状に差はないという。 周東氏は、「むしろ抗菌薬との併用で、喘息のコントロールが良くなる印象がある」と話す。 「ただ、症状が改善しても肺炎クラミジアが一部体内に残っており、感染が持続することがあるため、慎重に経過を観察すべき」と宮下氏は話している。 http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200910/512586.html 出典 NM online 2009.10.19 版権 日経BP社 ![]() <新型インフル>ワクチン接種は原則2回 追加試験で変更も 足立信也厚生労働政務官は20日、新型インフルエンザのワクチン接種について、20~50代の医療従事者以外は当面、原則2回接種とする方針を発表した。 今後、妊婦や中・高校生を対象にした小規模の臨床試験を追加実施し、結果次第で1回接種への変更も検討する。 16日に厚労省が開いた専門家会議では「13歳以上は原則1回」の意見で一致していたが、行政判断でこれを覆した。 厚労省はこれを受けて、新たな接種スケジュールを示した。 従来より前倒しされた部分があり、接種開始時期は ▽妊婦と基礎疾患のある人=11月前半 ▽1~6歳=12月前半 ▽小学校低学年=12月後半 ▽0歳児の保護者ら=来年1月前半 ▽小学校高学年と中学生=1月下旬 ――で、いずれも国産ワクチンを使用。 高校生(開始は1月前半)と65歳以上(同1月後半)には輸入ワクチンを使う。 また、11月中旬から妊婦、下旬から中・高校生それぞれ数十人に臨床試験を実施。 その結果などを踏まえ、スケジュールを順次見直すとした。 1回接種が妥当とされた場合にも、基礎疾患のある人は医師の判断で2回接種も認める。 厚労省は当初、全員2回接種としていた。 だが、健康な成人を対象にした臨床試験で1回で十分な免疫効果が得られるとのデータが出たことなどで、16日の専門家会議は13歳以上を1回接種とすることでまとまった。 しかし、19日に改めて足立政務官が別の専門家を加えた会議を招集すると、1回接種に否定的な声が相次ぎ、方針が改められた。 http://www.excite.co.jp/News/society/20091020/20091021M40.085.html 出典 exciteニュース 2009年10月20日 21時21分 ■
[PR]
▲
by wellfrog4
| 2009-10-21 00:00
| 感染症
タミフル無料配布で新型インフルの重症・死亡例が激減 メキシコでの調査から報告 新型インフルエンザ(A/H1N1pdm)の致死率は世界各国でばらつきがあり,わが国は確定例数に比べて死亡者が少ないことで注目されている。 一方,南米では致死率2%前後の国が続出しており,発生当事国であるメキシコも世界保健機関(WHO)が実数把握断念の直前である7月6日の報告で1.16%を記録していた。 こうしたなか,国立国際医療センター国際疾病センター長の工藤宏一郎氏は10月9日,東京都内で開かれた文部科学省「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」成果報告シンポジウムでメキシコでの調査結果を説明。メキシコ政府がオセルタミビル(商品名:タミフル)を無料配布した4月23日の1週間後から重症化および死亡例が激減したことを報告した。 病理像はスペイン風邪や鳥インフルに酷似 工藤氏は,ベトナムで鳥インフルエンザ(A/H5N1)重症例の診察・治療を行っており,こうした貴重な経験を生かして今年(2009年)8月16~23日,メキシコで新型インフルエンザの調査を実施。実際に重症・死亡例を扱った医療機関および医師らと,治療方法の検討や議論などを行った。 同氏らが訪問したのはメキシコ国立呼吸器系疾患研究所付属病院(メキシコシティ),地域中核病院であるキンタナロー州立カンクン総合病院(カンクン)といった公的病院ほか,富裕層が通う私立スペイン病院ホスピテン(同),極貧層が集うマヤ族民間療法施設(プエルトモレロス),チェーン調剤薬局,シミラレス(安価な「類似品」の薬剤やサプリメントを販売する薬局。処方箋なしで購入可能)など。新型インフルエンザの病理・治療法(厚生労働省支援)と社会的背景(文科省支援)という2つのテーマを検証した。 同氏は病理検証の結果として,メキシコ国立呼吸器系疾患研究所付属病院において急速進行劇症肺炎で死亡した高血圧を有する43歳男性の剖検例を紹介。 取り出した肺は赤みを帯びて腫脹しており,全気管支粘膜に及ぶ著名な炎症(びらん,出血,粘膜剥離,滲出物など)が見られたという。 気管内挿管した際には痰が噴水のように吹き出したことから,「気道系と肺基質の感染症であることが一目瞭然であり,スペイン風邪で割面を入れた際にどっと滲出物が出てきた所見に合致するもの」とした。 また,びまん性肺胞障害(DAD)滲出期の肺組織像などを確認したところ,鳥インフルエンザ(A/H5N1)と全く同様の臨床経過,病理像が全く同じであることがわかり,現地の医師も同様の認識を持ったという。 現地研究でも肺炎・呼吸不全症例の激減示される こうした現地の重症・死亡例を調査した結果,要因となる基礎疾患として糖尿病,高血圧,喘息,肥満,HIV感染症,免疫抑制薬使用疾患,小児・幼児のほか,現地の特徴として妊産婦のなかでも10歳代で重症化例が多かったこと,コカイン使用者で重症化しやすかったことなどが挙げられた。また,現地医師らとの討議から,以下のことなどが明らかになっている。 ・喘息―間欠型軽症の喘息(恒常的治療なし)がインフルエンザに感染すると重篤な発作を起こす。 ・高血圧,妊婦,小児,肥満のなかに重篤化する例があるが,そのメカニズムは不明。 ・コカイン常習者に重症ウイルス性肺炎が認められた。 ・入院当初は細菌感染はあまり認められない。 ・入院後の二次感染(呼吸器性)は30~40%が緑膿菌,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が多い(死亡原因ではない)。 ・多くの死亡例が貧困層に属する。 討議のなかで工藤氏らが特に注目したのが,政府によるオセルタミビル無料配布以降,重症・死亡例が激減したこと。どの病院のスタッフも口をそろえてこの事実を証言しており,メキシコ国立呼吸器系疾患研究所のRogelio Perez-Padilla氏らの研究でも同薬の無料配布を開始した4月23日ごろまで急増していた肺炎および呼吸不全の症例数が,4月30日以降は激減したことが示されている(N Engl J Med 2009; 361: 680-689,図) ![]() Pneumonia and respiratory failure from swine-origin influenza A (H1N1) in Mexico. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/19564631 #地域医療連携体制の早急な構築を メキシコでは民間医療保険に加入している富裕層が3%,政府の社会保障制度を受けている層が38%,無保険者が38%,通常の医療制度にアクセスできない極貧層が12%となっているが,貧困層の多い地区で新型インフルエンザ確定例の発生率が高く,初期段階では貧困層で流行していたため政府が力を入れて取り組まなかったという。 工藤氏は,これらのことが診断・治療の遅れにつながったとしている。 メキシコの状況をかんがみたうえで同氏は,わが国におけるパンデミック対策の優位点として (1)医療へのアクセスが容易で早期受診の意識が高い, (2)公衆衛生概念のレベルが高い(感染伝播を抑制する生活習慣,マスクや石けんでの手洗いなど), (3)医療レベルが高い, (4)情報の伝達が速い ―などの点を挙げた。 そのうえで「患者の重症度に応じた診断と治療の完結する地域医療連携体制を早急につくり上げれば,パンデミックが起きても被害を少なくすることが可能になる。 その構築こそが,われわれの重要な課題ではないだろうか」と述べている。 出典 NM pro 2009.10.13 版権 メディカル・トリビューン社 <番外編> 見て見ぬふり? 論文のゴーストライター 第6回ピアレビューと生物医学出版に関する国際会議より http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t062/200910/512696.html ■医学ジャーナルの編集者の集まりであるWorld Association of Medical Editors(WAME)は2005年に、ゴーストライティングについてのポリシーを発表した。 WAMEは、ゴーストオーサーは一般的に、企業および企業に雇われたエージェントで働いており、論文の草稿を作成しているにもかかわらず、そのことが明記されていないと指摘した上で、それは「不正直であり、容認できない」と断じている。 WAMEがこうしたポリシーを発表すること自体、ゴーストオーサーの存在が公然の秘密となっていることの表れだろう。 ■ゴーストオーサーと裏表の存在として、やはり問題となるのが、ギフトオーサー(gift author)や、オノラリーオーサー(honorary author)と呼ばれる存在だ。 これらは、実際にはその研究にはかかわっていないのに、ビッグ・ネームだからという理由で論文の著者として名を連ねる人のことを指す。 研究者の業績評価の一環として論文の重みが増している昨今では、これらがはびこると、その人の業績が不当に高まることになりかねない。 ■ピアレビュー会議では、ゴーストオーサーおよびオノラリーオーサーが、実際にどの程度存在するのかについて、興味深い発表があった。 ■JAMAのジョセフ・ウィスラー氏のグループは、臨床医学領域でインパクトファクターの高いAIM、JAMA、Lancet、Nature Medicine、NEJM、PLoS Medicineの6誌について、2008年に発表された論文(原著論文、総説、エディトリアル)から無作為に抽出した900本の著者、896人に連絡を取り、一定の基準に沿って、ゴーストオーサーとオノラリーオーサーを同定した。 その結果、ゴーストオーサーの割合は7.8%、オノラリーオーサーの割合は20.6%に上った(図1)。 ![]() 図1 オノラリーオーサーおよびゴーストオーサーの割合 解析対象となった論文は、オノラリーオーサー545本、ゴーストオーサー630本。 Medical Papers by Ghostwriters Pushed Therapy http://www.nytimes.com/2009/08/05/health/research/05ghost.html?_r=1 ■New York Times紙は2009年8月に、Wyeth社がメディカルライティング会社を雇って、同社のホルモン薬の効果を強調し、リスクを軽視する論文を準備させ、1998年から2005年にわたって発表させていたと報じた。 <きょうの一曲> In My Life The Beatles-In My Life http://www.youtube.com/watch?v=o2d2llB4oIQ&hl=ja ■
[PR]
▲
by wellfrog4
| 2009-10-20 00:16
| 感染症
#新型インフルワクチン「単回接種で免疫獲得」の秘密は基礎免疫の存在? わが国でも10月19日から新型インフルエンザ(A/H1N1pdm)ワクチンの接種が始まるが,単回接種で十分な免疫原性を獲得できるとする研究結果が国内外から報告されている。 国立感染症研究所感染症情報センター第一室長の谷口清州氏は昨日(10月15日),東京都内の同研究所で開かれた記者会見で,このメカニズムについて「接種者に基礎免疫があるとしか考えられない」との見解を示した。 同氏によると,抗体ではなく細胞性の免疫をすでに獲得している可能性があるという。 #メモリーT細胞の関与を指摘 新型インフルエンザワクチンが単回接種で十分な免疫原性を示すとする研究を最初に発表したのは,オーストラリアの大手生物医薬品メーカーCSLのMichael E. Greenberg氏ら。 予備的報告ながらも,同ワクチンが15μg単回接種で96.7%の健康成人に1:40以上の抗体力価が示されたとしている(N Engl J Med 9月10日オンライン版,関連記事)。 この報告は米連邦保健福祉省(HHS)に支持され,米国でも同様の試験結果が出ている。 一方,10月19日から接種が始まるわが国でも,国立病院機構が本日(10月16日),厚生労働省で開かれた専門家らによる意見交換会で,国産ワクチンが単回接種でも有効だとする健康成人200人を対象にした臨床試験の結果を報告。 同意見交換会では,これまで2回接種を前提としていた計画を見直し,医療従事者および乳児の親に対しては単回接種で合意した。 季節性インフルエンザワクチンを初めて接種した場合,1回では今回の報告のような抗体価上昇が見られない。 初回の接種は基礎免疫をつける「プライミング」と呼ばれる作業に位置付けられている。 そのため,新型インフルエンザワクチンが単回接種で免疫を獲得できていることについて谷口氏は,新型インフルエンザに対してなんらかの基礎免疫があるとしか考えられないとした。 では,その基礎免疫はどのようにして獲得できたのか。 同氏によると,インフルエンザの免疫には,抗体だけでなく細胞性のものがあるという。 この機序においては,過去に一度抗体が作られたものに似たウイルスなどが体内へ侵入してきた場合,Tリンパ球のなかに存在するメモリーT細胞が反応し,抗体がより早く生産される。 このメモリーT細胞が今回の新型インフルエンザに反応している理由としては,季節性インフルエンザのソ連型が新型インフルエンザと同じH1の亜型であることが関与している可能性が考えられるとした。 同氏は,単回摂取による免疫獲得にこの機序がかかわっているかどうかは「推測の域を出ない」と述べており,確定するためには患者からリンパ球を採取し,Tリンパ球のなかからメモリーT細胞を抜き出して分析をしなければならないとしている。 http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/0910/0910053.html 出典 NM online 2009.10.15 版権 日経BP社 <番外編> いよいよ選択的DPP4阻害剤のシタグリプリンチンが発売になります。 「万有」と「小野薬品」の併売となりますが、まずは薬剤の名前を覚えることから始まりそうです。 こういった新薬の場合、それぞれの会社のMRさんの顔が浮かんでしまい、院内処方の当院としてはどちらを採用すればいいのかつらいところです。 ![]() ![]() ■
[PR]
▲
by wellfrog4
| 2009-10-19 00:20
| 感染症
#まずは自分の身を守る! 医療者が新型インフルエンザに罹患すれば、診療体制を維持することができなくなる。 まずは医療者自身が自分の身を守らなければならない。 ウイルスの感染様式には、 (1)接触感染、 (2) 飛沫感染、 (3)空気感染の3つがあるが、新型インフルエンザウイルスは主として、(1)と(2)で感染する。 接触感染は、手指に付いたウイルスが鼻や目の粘膜に付着して感染する。 飛沫感染は、咳によって飛散する粒子を吸い込んで感染する。 咳による粒子の拡散は、1.5〜2mの範囲といわれている。 ウイルス感染から身を守るには、ガウン、手袋、ゴーグル、サージカルマスクの着用が推奨される。 しかし日常診療においてガウン、ゴーグルを常に着用することは難しい。 当センターでは現在、サージカルマスクの着用に加えて、手指消毒を徹底することで、医療者の感染を防いでいる。 ただし診断のために検体採取を実施する際には、ゴーグルの着用を義務付けている。 #休憩時に油断しないように 不用意にマスクを付けずに患者に接したり、マスクを付けていても口しか覆わずに鼻を出している人も見かける。 必ず、鼻と口を覆うよう、きちんとマスクを付けなければならない。 また、休憩時などに油断して、手指消毒する前にマスクを外して鼻や目をこすったりしないよう、気を付けたい。 私はしばしば研修医などに、顔をさわる前に手を洗うよう、指導している。 なお、気管支鏡や気管内挿管などのエアロゾルを産生するリスクのある手技の際は、 (3)の空気感染を来す可能性があるので、N-95マスク(径の小さな粒子を通さないマスク)に加えてゴーグル、手袋を着用する必要がある。 #検体採取のときは患者の横に座る 新型インフルエンザの臨床症状は、季節性インフルエンザとほぼ同様といわれている。 当センターでは現在、38℃以上の発熱かつ急性呼吸器症状(咳、痰、咽頭痛など)がある患者は、速やかに別室に誘導し、インフルエンザ迅速診断キットを用いて迅速診断を行っている。 呼吸器症状がそれほどでない場合でも、38℃を超えている場合は、迅速診断の対象としている。 迅速診断の検体には咽頭ぬぐい液、鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液が用いられるが、当センターでは鼻腔ぬぐい液を用いている。 鼻腔ぬぐい液を採取するために鼻腔孔からスワブを挿入するが、スワブを挿入することによってくしゃみや咳が出ることがある。 これら飛沫を直接浴びないようにするため、検体を採取する際は、マスクに加えてゴーグルを着用するとともに、患者の正面ではなく患者の横に座るとよい。 私は患者の右に座り、右鼻腔にスワブを挿入して、自分の方に引っ張るような感じで鼻腔内膜をこするようにしている。 使い終わったスワブは、感染性廃棄物としてきちんと廃棄する。 重症化しやすいリスクファクター http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/shingata/200909/512347.html 出典 NM online 2009.9.23 版権 日経BP社 <番外編> #抗インフルエンザ薬投与の是非の見極め方 出典 NM online 2009.9.24 版権 日経BP社 ![]() 重症化しやすいリスクファクター ■高校生や大学生などで基礎疾患のない患者には、タミフルを飲まなくても自然に治ることを説明した上で、処方を希望するかどうか確認している(実際には、ほとんどの患者が処方を希望するが…)。 ■タミフルは、異常言動との因果関係が否定できないとして10代への投与は原則禁止されていることから、7歳以上で吸入薬が使用できる場合は、ザナミビル(商品名:リレンザ)を処方している。■ただし喘息の既往のある患者は、気道を刺激するため、リレンザでなくタミフルを処方している。 また0 歳児にはタミフルは原則として使用しないことになっているが、当センターでは保護者が希望する場合には、6カ月児以上にはタミフルを処方している。 現在のところ、6カ月児未満には処方していない。 ■新型インフルエンザは、季節性インフルエンザに比べて、迅速診断キットの感度が低いと考えられている。 特に、発症から12 時間以内に迅速診断を行っても感度が低く、感染していても陰性と診断されることが多い。 ■新型インフルエンザは、季節性インフルエンザに比べて、迅速診断キットの感度が低いと考えられている。 特に、発症から12 時間以内に迅速診断を行っても感度が低く、感染していても陰性と診断されることが多い。 ■迅速診断でA型陰性かつ表1のリスクファクターを持たない患者には、基本的には抗インフルエンザ薬は処方しない方針にしている。 患者には「今日の段階では、インフルエンザの可能性は低いのですが、もしインフルエンザかどうか確かめたい場合は、明日、もう一度受診してください」と説明し、再受診を促している。 <コメント> 健常人での死亡例が見つかっていることから、私は臨床的にインフルエンザの可能性が高い場合には簡易検査陰性例にも処方しています。 その際には投薬は出来るだけシンプルにして鎮咳剤や抗ヒスタミン剤は投与しないようにしています。 ■今年5月に、蔓延防止の目的で入院した新型インフルエンザ患者について、ウイルスの排出をPCRにより調べたところ、発症から10日間にわたってウイルスが検出された。 このことから、抗インフルエンザ薬を処方した患者には、すぐに解熱したとしても、処方した5日間はきちんと服用するように話している。 <コメント> PCR法は都道府県の衛生部でしか検査が出来ない(ウイルス断片を公開せず出来ないことにしている)と理解していました。 国立国際医療センターでは検査ができるようです。 このあたりは一体どうなってるんでしょうか。 ■
[PR]
▲
by wellfrog4
| 2009-10-18 00:05
| 感染症
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||