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PSAスクリーニングは前立腺癌死亡を21%減らす 欧州ERSPC試験参加者を11年追跡、全死因死亡には差なし 前立腺特異抗原(PSA)をベースとした前立腺癌スクリーニングによって、前立腺癌死亡リスクが減少することを示した無作為化試験「European Randomized Study of Screening for Prostate Cancer(ERSPC)」の長期追跡結果が、NEJM誌2012年3月15日号に掲載された。 著者のオランダErasmus大学医療センターのFritz H. Schroder氏らが、55~69歳の登録男性について追跡期間を2年延長し、中央値11年の時点で再分析したところ、PSAスクリーニング群の前立腺癌死亡のリスク減少は変わらず、スクリーニングを受けなかった群と比べて21%低かった。 全死因死亡には差はなかった。 PSA検査が前立腺癌死亡率に及ぼす影響を調べた研究は複数あるが、一貫した結果は得られていない。ERSPCは、欧州8カ国(オランダ、ベルギー、スウェーデン、フィンランド、イタリア、スペイン、スイス、フランス)で、50~74歳の男性18万2160人を登録。 このうち、中核年齢群として設定された55~69歳の男性16万2388人を今回の分析対象とした。 中核年齢群のうち、介入群に割り付けられたのは7万2891人で、PSA検査をベースとするスクリーニング(カットオフ値3.0ng/mL以上なら6カ所生検を勧める)を原則4年間隔で行った。 8万9352人(対照群)にはスクリーニングを提供しなかった。 主要転帰は前立腺癌死亡率に設定、intention-to-screen分析した。 追跡期間の中央値が4.6年と短かったフランスのデータは、今回の分析から除外した。 なお、著者らによる09年の報告では、中央値9年の追跡で、スクリーニング群で前立腺癌死亡リスクが20%減少していた。 中核年齢群の男性は、平均2.27回(間隔は中央値4.02年)のPSAスクリーニングを受けていた。 延べ13万6689回のスクリーニングで、16.6%の男性が陽性判定を受け、うち85.9%が生検を受けた。 前立腺癌は6963例診断され、累積罹患率は9.6%だった。 一方、対照群の前立腺癌診断は5396例で、累積罹患率は6.0%になった。 両群の1000人-年当たりの前立腺癌罹患率は、介入群が9.66、対照群が5.95で、差は3.71(95%信頼区間3.44-3.99)、率比は1.63(1.57-1.69)となった。 前立腺癌死亡は、介入群299人、対照群462人で、死亡率は1000人-年当たり0.39と0.50。介入群の前立腺癌死亡の相対リスク減少は21%(率比0.79、0.68-0.91、P=0.001)となった。 介入群のプロトコル不遵守(スクリーニングを受けなかった)と選択バイアスで調整すると、相対リスク減少は29%(率比0.71、0.58-0.86、P=0.001)になった。 11年間の追跡で、前立腺癌死亡を1例予防するためには、1055人の男性にスクリーニングへの参加を呼びかけ(介入必要数;NNI=1055)、37例の前立腺癌患者を同定する必要がある(診断必要数;NND=37)と推定された。 前回の報告から追跡期間が2年伸びたことで、NNIとNNDは減少したが、相対リスク減少の21%にはほぼ変化はなかった。 なお、両群間の全死因死亡には差はなかった。 介入群は1000人-年当たり18.2、対照群は18.5で、率比は0.99(0.97-1.01)だった。 追跡期間を2年延長した今回の分析では、中核年齢群において、「PSAベースのスクリーニングは前立腺癌死亡を有意に減らすが、全死因死亡には影響は見られない」という前回の分析結果が再び確認された。 著者らは、PSA値に基づくスクリーニングを広く行う前に、リスクと利益のバランス、そして費用対効果について、さらに情報を集める必要がある、と述べている。 原題は「Prostate-Cancer Mortality at 11 Years of Follow-up」、概要は、NEJM誌のWebサイトで閲覧できる。 http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1113135 出典 NM online 2012.3.30 版権 日経BP社
by wellfrog4
| 2012-04-24 00:38
| 泌尿器科
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