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インフルエンザワクチン 有効性を裏付けるエビデンスは不十分 ミネソタ大学(米ミネソタ州ミネアポリス)のMichael T. Osterholm教授らは,インフルエンザワクチンの効果を評価した試験のメタアナリシスを行い,「米国で承認されているインフルエンザワクチンの有効性を裏付けるエビデンスは,依然十分に得られていない」とする研究結果をLancet Infectious Diseases(2011; 12: 36-44)に発表した。 効果が過大評価された可能性を指摘 2010年,米国の予防接種実施諮問委員会(ACIP)は季節性インフルエンザに対する予防接種について初の提言をまとめ,生後6カ月以上のすべての人に三価不活化ワクチン(TIV)の年1回接種を,2~49歳の妊娠していない健康な人にTIVか弱毒生ワクチン(LAIV)の年1回接種を推奨するとした。 インフルエンザワクチンを全死亡やインフルエンザ様疾患などの大まかなアウトカムに基づき評価した研究は多い。 しかし,それらの研究では同ワクチンの効果が過大評価されていた可能性があると指摘されている。 そこで,インフルエンザワクチンの効果について信頼度の高いエビデンスを得るため,Osterholm教授らは今回,1967年以降に発表された研究(ランダム化比較試験または観察研究)のうち,特異度の高い診断テスト(RT-PCR法またはウイルス培養)でインフルエンザ感染を確認した研究のみを対象としたメタアナリシスを実施。基準を満たす研究は31件に絞られた。 弱毒生ワクチンが小児で高い効果 解析の結果,TIV(米国でインフルエンザワクチンの90%を占める)によるインフルエンザ予防効果は,健康成人全体で59%にすぎないことが分かった。 一方,LAIVによるインフルエンザ予防効果は,7歳以下の小児で83%と著明に高かった。 しかしACIPは現在,これらの年少児に対するワクチンとしてTIVよりもLAIVを優先して推奨してはいない。 2009年のH1N1型パンデミックインフルエンザに対する一価ワクチンの予防効果の中央値は,65歳未満の人で69%であった。 Osterholm教授らは「この程度の予防効果は,抗原適合性が理想的で抗原に連続変異の起こっていないパンデミックのような状況では十分とはいえない。重篤な病的状態や死亡率上昇を招くようなパンデミックでは,有効性が69%か90%以上かで公衆衛生上の影響は大きく異なる」と懸念を表している。 また「現在のインフルエンザワクチンが高い予防効果を一貫して持つことを裏付けるエビデンスは,合併症リスクの高い者や65歳以上の高齢者に関しては得られていない。季節性インフルエンザによる公衆衛生上の負担が依然大きいことや,パンデミックが引き起こす地球規模の重大な影響の可能性を考えると,現在のワクチンより有効性が高く交叉防御効果があり,迅速に製造できる次世代ワクチンの開発が急務である」と指摘。 一方,「そのようなワクチンが開発されるまでは,季節性インフルエンザに対する最善の介入法である現在のワクチンの接種をこれからも支持していく必要がある」と述べている。 出典 Medical Tribune 2012.1.12 版権 メディカルトリビューン社 読んでいただいて有り難うございます。 コメントをお待ちしています。 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
by wellfrog4
| 2012-01-20 08:01
| 感染症
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