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プロカルシトニン(PCT)は、分子量約13KDaのカルシトニンの前駆蛋白質で、主に救急医療の現場でウイルス感染か細菌感染かの早期診断マーカーに利用されている。 敗血症の患者などで測定され、細菌性と分かれば、より早期に的確な抗菌薬を投与できる。 プロカルシトニン検査は2006年に保険適用されたが、320点と高価なこともあり、これまであまり使われていなかった。 しかし最近になって、血清や血漿を滴下すると20〜30分で結果が得られる定性診断キットが登場し、呼吸器科をはじめ他の診療科にも広まりつつある。 通常プロカルシトニンは甲状腺のC細胞で産生され、細胞内で分解される。 敗血症など細菌感染時の場合は、全身の臓器の細胞から産生され、分解されずに血中に放出される。 単球ではプロカルシトニンmRNAが100倍に増加したというデータもある。 健常者では0.1ng/mL以下だが、敗血症例では5000〜1万倍まで上昇する。 岩手医大高度救命救急センター長の遠藤重厚氏は「プロカルシトニンは敗血症の診断マーカーとして一番優れている」と話す。 一般的に感染症マーカーとしてはインターロイキン6(IL6)やC反応性蛋白(CRP)、白血球数などが使われている。 しかし、敗血症の場合、ウイルスや真菌が原因であっても、これらのマーカーは上昇してしまうため、判断しにくい。 それに対しプロカルシトニンは、敗血症や重症敗血症、敗血症性ショックのいずれにおいてもグラム陽性菌、グラム陰性菌の種類を問わず上昇するが、深在性真菌症(真菌単独感染の場合)やウイルス性の炎症ではほとんど上昇しない。 カットオフ値を2ng/mLとすると細菌感染症に対する感度は94.7%、特異度は84.3%である。 プロカルシトニンは感染後2〜3時間で上昇し、半減期が20〜30時間と、CRPに比べて早期に上がり、下がりにくい特徴もある。 また、重症であるほど有意に値が高くなるため、重症度マーカーとしても評価され、抗菌薬を中止する判断にも使われている。 慶応大救急科副部長の藤島清太郎氏は「これまでの細菌染色・培養、CRP値、白血球数に取って代わるものではないが、基本的な検査に加えることで検査の精度が上がる」と話す。 とはいえ、プロカルシトニンは髄膜炎、結核など特殊な細菌感染の場合や、感染部位が組織や臓器に限局しているケースでは上昇しない場合がある。 遠藤氏は「診断マーカーだけに頼るのではなく、的確な問診と身体診察が重要だ」とくぎを刺す。 現在の診断キットは全血のままでは測定できずに手間が掛かる上、血液測定装置を備えていない医療機関で数値を得るには、検査を外注する必要がある。 今後は全血でも迅速に測定結果が得られる診断キットの開発や、外注した場合に結果が報告されるまでの時間短縮が望まれる。 出典 NM online 2011.6.27 版権 日経BP社 <プロカルシトニン 簡易キット関連> プロカルシトニンの簡易キット: グラム染色道場 http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_19d3.html シスメックス・ビオメリューが「バイダス アッセイキット B・R・A・H http://www.sysmex-biomerieux.jp/servlet/srt/bio/japan/dynPage?doc=JPN_NWS_RLS_G_PRS_RLS_39 PCT測定試薬「バイダス・アッセイキットブラームス・PCT ... http://www.yakuji.co.jp/entry17052.html プロカルシトニンについてのお勉強 http://blog.livedoor.jp/kmcid929/archives/1347103.html 常陸大宮市国保美和診療所: プロカルシトニン http://blogs.dion.ne.jp/miwaclinic/archives/10187264.html プロカルシトニン(PCT)^2 - アットランダム - Yahoo!ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/crazy_tombo/34651682.html プロカルシトニン 明日への手紙/ウェブリブログ http://amateur.at.webry.info/201104/article_2.html 読んでいただいて有り難うございます。 コメントをお待ちしています。 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ 「井蛙」内科メモ帖 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2011-07-01 00:21
| 感染症
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