カテゴリ
全体 その他 感染症 骨粗鬆症 呼吸器科 神経内科 リハビリテーション科 脳外科 糖尿病 腎臓病 産婦人科 消化器 COVID-19 循環器 認知症 アレルギー科 精神科 血液内科 皮膚科 泌尿器科 内分泌 乳腺外科 がん 小児科 耳鼻咽喉科 生活習慣病 耳鼻咽喉科 一般外科 老年病科 再生医療 ゲノム医療 未分類 以前の記事
2023年 04月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 06月 2020年 01月 2019年 11月 2019年 06月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 03月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 05月 2017年 04月 2016年 12月 2016年 10月 2016年 08月 2016年 05月 2016年 01月 2015年 11月 2015年 08月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 02月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2012年 12月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
この度の東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。 犠牲になられた方々、そしてご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。 また、福島第一原発事案(事故)で避難中の方々、そして計画停電中の首都圏の方々にお見舞い申し上げます。 また、被災者支援や原発復旧作業などの災害対策に全力を尽くしてみえる皆様に敬意を表します。 第39回日本総合健診医学会での「前立腺がんPSA検診」の有効性についてのディベートの記事で勉強しました。 前立腺がんPSA検診の有効性と今後の課題 同学会では,前立腺がんの前立腺特異抗原(PSA)検診の有効性をテーマとしたディベート(司会=田内氏,林部長)も企画された。 PSA検診の有効性,すなわち前立腺がん死亡率の低下は,欧州の大規模試験などから,少なくとも泌尿器科医の間ではコンセンサスが得られつつある。 ディベートを行った埼玉県立がんセンター泌尿器科の影山幸雄部長,埼玉医科大学総合医療センター泌尿器科の川上理准教授も,有効性に関して一致。 その上で,検診を今後どう進めるべきかについて考えを述べた。 有効性証明したERSPCを支持 わが国では前立腺がんの患者数や死亡数が急増している。 患者数は胃がんに次ぐ第2位。 死亡数は2000年から20年間で2.8倍増えると予想されており,がんのトップ。 死亡率の上昇をいかに阻止するかが喫緊の課題で,PSA検診はその対策として最も注目されている。 最近,欧州で行われた大規模な前向き試験(ERSPC)で,PSA検診により前立腺がん死亡率が約20%低下する成績が報告された。 一方,米国では PSA検診導入後,前立腺がん死亡率が40%近く低下したが,ERSPC試験と同時に発表された米国の試験(PLCO)では,死亡率の低下は認められなかった。 影山部長は,試験方法の信頼性という面から,ERSPC試験の結果は高いエビデンスになるとし,PSA検診の有効性はほぼ疑いないとの考えを強調した。 群馬県で進められている質の高いコホート研究で,死亡率の減少を示唆する中間データが得られており,わが国でも有効性を確認できる可能性は高いとも述べた。 さらに「死亡率だけでなく,転移がんの減少も臨床医の切実な願いだ」として,前述の群馬県コホート研究で,検診受診率の上昇に伴って転移がんの割合が著明に低下したデータ(図)を提示。 「PSA検診の普及に伴い,転移がん減少を臨床で実感している」と結んだ。 川上准教授も,ERSPC試験の結果を支持した。 理由は,既にPSA検診が広く普及している米国で試験を実施しても有効性を示す結果は期待できないこと,欧州は受診率が低いという点で日本と類似することなど。 わが国でも欧州と同様に,PSA検診が有効と出る可能性が高いと指摘した。 40歳前後で測定しリスク選別 ただしERSPC試験では,前立腺がん死亡を1人減らすために,1,410人のスクリーニングと48人への治療が必要であることが示された。 前立腺がんは,診断されても治療を必要としない症例が少なくないのが特徴。 「治療を要するがんを根治可能な段階で診断し,正確にリスク評価をして,過不足のない治療を行うことが求められる」(川上准教授)が,そこまでの道のりはまだ遠い。 過剰診療への懸念から,PSA検診に消極的な風潮も根強い。 今後,どのような PSA検診が望まれるのか。 影山部長は「過剰診療を起こさず,費用効果の高い形での普及が望まれる」。 方法として,前立腺肥大や高齢といったPSAを上げる要因のない40歳前後で測定し,高リスク群を選別する,あるいは検診費用を税額控除の対象にして受診率を高めるなどが考えられると述べた。 川上准教授も,前立腺がんの死亡率上昇を阻止するには,効率的なPSA検診の普及が最大のポイントだとし,PSA測定を遅くとも50歳時,家族歴がある場合は40歳時に行うことを推奨した。 基準値は年齢に応じて設定する。基準値を超えたら精密検査の対象になるが,侵襲のある生検の対象は慎重に決定しなければならない。 そのために,PSAとそれ以外の諸因子を総合的に評価し,不必要な生検を回避できるようなシステムづくりも必要だと訴えた。 出典 Medical Tribune 2011.3.24 版権 メディカル・トリビューン社 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ 「井蛙」内科メモ帖 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2011-04-09 00:47
| 泌尿器科
|
ファン申請 |
||