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この度の東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。 犠牲になられた方々、そしてご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。 また、福島第一原発事案(事故)で避難中の方々、そして計画停電中の首都圏の方々にお見舞い申し上げます。 また、被災者支援や原発復旧作業などの災害対策に全力を尽くしてみえる皆様に敬意を表します。 無症候性高尿酸血症に予防的治療は必要か 血清尿酸値が7.0mg/dLを超えていても,痛風関節炎または痛風結節を伴わない無症候性高尿酸血症の患者は,痛風患者の10倍も存在するといわれる。 近年,高尿酸血症は心血管障害や糖・脂質代謝異常のリスクを高めるという報告が多いが,その予防的治療の必要性については,ガイドラインでも明確にされておらず,専門家間でもコンセンサスは得られていない。 第39回日本総合健診医学会のディベート「無症候性高尿酸血症は予防的に治療すべきか,経過観察でよいか」では,東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科の細谷龍男教授と帝京大学病院内科の藤森新教授が異なる見解を示した。 7.0mg/dL超なら積極的介入を 細谷教授はまず,尿酸と高血圧,腎疾患などとの関連を示唆する報告を紹介した。 高血圧については,例えば,男性約1,200人を10年間フォローアップした研究,あるいは10研究のメタアナリシスで,高尿酸血症患者が高血圧を発症するリスクは約1.5倍高いことが報告されている。 腎疾患については,わが国のコホート研究で,高尿酸血症の男性における末期腎不全発症の多因子調整ハザード比は2.0,女性では5.8に及んだと報告された。 慢性腎臓病(CKD)のない約7,000人を最長10年間追跡した研究では,高尿酸血症かつ酸性尿を有する群のCKD発症リスクが非高尿酸血症・非酸性尿群の1.6倍高かった。 海外では,尿酸値が高い群ほど,腎疾患の新規発症率あるいは糸球体濾過量(GFR)の低下率が高いことが報告されている。 尿酸低下薬の影響に関しては,アロプリノール投与3カ月後,尿酸値の低下に伴って,クレアチニン(Cr),血圧が低下,GFRが上昇した,あるいはアロプリノール投与により,1年後のCr上昇が抑制されたなどの報告がある。 さらに,アロプリノールを中止したCKDステージ3~4の患者では,ACE阻害薬またはアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)非投与群において,1年後のCr上昇や降圧薬数増加が認められている。 また,メタボリックシンドロームの発症率は高尿酸血症群で有意に高いことも報告されている。 同教授は,高尿酸血症はレニン・アンジオテンシン(RA)系の亢進を介して高血圧,腎疾患を発症,進展させる可能性,酸性尿が高尿酸血症と相まって腎疾患を促進する可能性,さらに高尿酸血症,酸性尿に対してインスリン抵抗性や高インスリン血症が促進的に働いている可能性を示唆(図)。 無症候性高尿酸血症の予防的治療については「尿酸値が7.0mg/dLを超えていれば,生活指導を含めた積極的な尿酸コントロールを行った方がよい」と結論した。 予防目的の治療は時期尚早 昨年発表された日本痛風・核酸代謝学会の「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版」では,無症候性高尿酸血症の治療方針を尿酸値や合併症の有無で分けている。 尿酸値が7.0mg/dLを超え8.0mg/dL未満の場合,あるいは8.0mg/dL以上9.0mg/dL未満で合併症がない場合は生活指導,8.0mg/dL以上9.0mg/dL未満で合併症のある場合,あるいは9.0mg/dL以上の場合は薬物治療を推奨する。 ただし,生活習慣病の予防目的の治療については,有効とするエビデンスがまだないため,明確にされていない。 藤森教授も,心血管障害の予防効果を検討する介入試験が行われていないことを重視したいとした。 さらに,低尿酸はパーキンソン病,アルツハイマー病,多発性硬化症や運動後急性腎不全の危険因子になること,尿酸がアスコルビン酸を上回る抗酸化能を有すること,多発性硬化症モデルの脳脊髄炎マウスに尿酸を投与すると生存率が改善すること,多発性硬化症患者に尿酸の前駆物質であるイノシンを投与すると,1年後に尿酸値は上昇するが,血圧には変化がないことなど,尿酸の意義や非有害性を推測させる報告も多いと指摘。 「心血管障害の予防を目的とした無症候性高尿酸血症の薬物療法推奨は時期尚早ではないか」と慎重な構えを見せた。 出典 MT Pro 2011.3.24 版権 メディカル・トリビューン社 <自遊時間> MSさんが中外からの「お知らせ」のパンフを持参しました。 先生方の手元にも届いているかと思います。 「弊社製品の供給に関するお詫びとお願い」というタイトルのものです。 「当社グループ工場『宇都宮工場』ならびに委託製造会社が被災し、一部操業開始したものの現在もその影響で製品供給体制に支障をきたす恐れがあります」という内容です。 8品目について製品供給が不可能になる可能性が書かれています。 当院が関係する製品は「シグマート錠5mg」だけでした。 件のMSさんに聞いてみると、今回の震災で先発メーカーも結構「委託工場」が製造していることが判明(露呈?)したとのこと。 要するに、ネットで製薬メーカーを調べても、工場の所在地が被災地とは関係のないケースが結構あるそうです。 今回の震災はいろんなことを教えてくれています。 <番外編> 医薬品供給ピンチ、工場被災で緊急輸入も ■日本大震災で東北地方や北関東の多くの製薬工場も被災し、様々な医薬品の生産が止まっている。 代替品がない薬は、海外製品を緊急輸入したり、在庫を有効に使うため長期間分の薬の処方を避けたりすることなどが求められる。 ■ 深刻なのが、甲状腺機能低下症などの治療薬レボチロキシンナトリウム。 あすか製薬の「チラーヂンS」が市場の98%を占めるが、福島県いわき市の工場が被災し、生産が停止した。国内30万人の患者が服用しており、薬が途絶えれば命にもかかわるため、全国保険医団体連合会などが先月、国に緊急輸入支援を求めた。 ■在庫は1か月弱あるものの、薬の偏在もあり、同連合会には「処方が受けられない」との声もあるという。 関連学会は、被災地以外では原則1か月以内の短期の処方を求めている。 ■同社は3月25日に工場を再開させたが通常体制には戻っておらず、国の要請を受け海外から緊急輸入される製品の販売を今月中旬にも始める方針だ。 ■普通の食事ができない患者に、胃や腸にチューブで栄養注入する時に使う「経腸栄養剤」として最も普及しているアボットジャパンの「エンシュア」は、缶容器工場が被災した。 再開は5月下旬になる。 保険で使える製品は、ほかに大塚製薬の製品しかなく、厚生労働省は別の缶容器工場の早期確保を求めている。 ■中外製薬は、抗てんかん薬でパニック障害などにも使う「リボトリール」やパーキンソン病治療薬「マドパー」などの生産が止まった。 当面は在庫でまかなうが、リボトリールが体に合っている患者は代替薬への変更が難しい。マドパーの場合は別の薬に代えられるが、代替品増産では間に合わないとの指摘もある。 東日本大震災で生産停止した薬(一部) ■チラーヂンS(甲状腺ホルモン薬) あすか製薬 一部生産再開。海外製品を輸入予定 ■エンシュア(経腸栄養剤) アボットジャパン 5月下旬に生産再開。在庫1か月分 ■リボトリール(抗てんかん薬) 中外製薬 当面、在庫でまかなう ■マドパー(パーキンソン病治療薬) 中外製薬 当面、在庫でまかなう ■メバロチン(高コレステロール薬) 第一三共 今月末めどの再開目標。在庫2-3か月 出典 読売新聞 2011.4.4 版権 読売新聞社 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ 「井蛙」内科メモ帖 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2011-04-05 00:46
| 循環器
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