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第33回日本高血圧学会総会ランチョンセミナー(2010.10.17、福岡)での順大代謝内分泌講座 金澤昭雄准教授の講演記事で勉強しました。 2型糖尿病治療におけるSU剤の新しい可能性を探る 少量SU剤の有用性について 必ずしも良好な血糖コントロールが得られていない治療実態 2型糖尿病は、インスリン分泌低下やインスリン抵抗性に関連する複数の遺伝因子に、肥満、運動不足などの環境因子が加わり、インスリン作用不足が引き起こされて発症すると考えられる。 日本人は米国人に比べ、顕著な肥満を呈する前に糖尿病を発症することが示されており、日本人2型糖尿病の病態はインスリン分泌低下が主体であると考えられる。 現在、わが国ではスルホニル尿素(SU)薬をはじめ、さまざまな作用機序の経口血糖降下薬が使用可能である。 小林らの報告1)によると、経口血糖降下薬単剤でHbA1c(JDS値)6.5%未満を達成できている患者は41%、併用では24%にとどまり、HbA1c(JDS値)7%以上が58%と半数以上にのぼることが示されている。 糖尿病の多様な病態に対し、経口血糖降下薬を複数使用しても、必ずしも良好な血糖コントロールが得られていない治療実態が示されている。 合併症のない早期からの厳格な血糖コントロールが望ましい 金澤氏は、経口血糖降下薬のなかで最も歴史が古いSU薬に着目し、SU薬が積極的に使用された大規模臨床研究の成績を紹介した。 英国で実施されたUKPDS(United Kingdom Prospective Diabetes Study)2)は、新規2型糖尿病患者を対象に、強化療法と従来療法による糖尿病関連エンドポイントの発症の差を検討した試験である。 観察期間10年の時点で、SU薬またはインスリンを用いた強化療法群では従来療法群と比べて、網膜症などの細小血管障害のリスクが25%有意に低下した(p=0.0099、Log-rank test)。 一方、総死亡や心筋梗塞のリスクに関し有意な低下は認められず、大血管障害の抑制効果について明確な結果は得られなかった。 しかし、UKPDS終了後の10年間の追跡調査3)では、当初から強化療法を行った群において、従来療法群と血糖値の差が消失しているにもかからず、総死亡のリスクが13%(p=0.007、Log-rank test)、心筋梗塞のリスクが15%(p=0.01、Log-rank test)有意に低下していた。 この現象は、早期から良好な血糖コントロールを保てば、その効果が後々まで受け継がれる“遺産効果(Legacy Effect)”として説明されている。 VADT(Veteran’s Affairs Diabetes Trial)4)は、長期血糖コントロール中の2型糖尿病患者を対象に、強化療法による心血管イベントへの影響を検討した試験である。 強化療法群で重症低血糖が多く発現し、心血管死や総死亡のリスク上昇につながったことが示唆された一方で、罹病期間が短いほど強化療法群におけるイベント発生率が低いという結果が示された。 これらの成績より金澤氏は、「糖尿病を放置していると、高血糖の状態が“Metabolic Memory”として記憶され、後からいくら強力に血糖を下げる治療を行っても、いわゆる“負の遺産”を引きずっているため、イベントの発症を回避することができない。合併症のない早期から、厳格な血糖コントロールを行うことが望ましい」と指摘した。 治療指針で評価されるSU薬 米国糖尿病学会(ADA)と欧州糖尿病学会(EASD)では、「十分に検証された中心的療法」として、まず生活習慣の改善とメトホルミンの投与を行い、HbA1c(国際標準値)7.0%以上であれば基礎インスリンまたはSU薬を追加することとされている。 SU薬については、グリベンクラミドまたはクロルプロパミド以外の使用が条件とされており、第三世代SU薬のアマリール®は良い選択肢だと考えられる。 金澤氏は、「海外においてSU薬は経口血糖降下薬の中心的存在であり、なかでもアマリールの評価は高い」と述べた。 出典 http://medical.nikkeibp.co.jp/all/special/sa/amaryl/18-1.html (一部改変) 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ 「井蛙」内科メモ帖 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2010-12-20 00:19
| 糖尿病
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