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PET-CTの利用価値は大きい がん診断だけでなく血管炎や認知症にも 陽電子放射断層撮影(PET)-CTで微小な腫瘍や転移が検出できる場合は多い。 ドイツ診断病院(DKD,ウィースバーデン)PET-CTセンターのChristian Landvogt博士は今回,PET-CTに適したがんや,施行時の注意点などについて,Hessisches Ärzteblatt(2010; 1: 14-22)で説明している。 また同博士は,認知症の早期診断などがん以外におけるPET-CTの有効性についても述べている。 リンパ腫の評価に最適 PET施行時のトレーサーとしておもに用いられる18F-フルオロデオキシグルコース(FDG)は,糖代謝の盛んな部位や腫瘍に取り込まれる。 そのPET画像にCT画像を重ね合わせると,微量な取り込みも確認でき,その位置を正確に特定できる。 ドイツでは,PET-CTは気管支がんの病期判定と治療効果判定のルーチン診断法として普及している。 PET-CTでは,気管支肺胞上皮がんやカルチノイドは検出できないことが多いが,肺の円形病巣は90%を超える感度で検出でき,リンパ節転移や遠隔転移も従来の検査法と比べて確実に検出できる。 これに対し,CT単独では小さなリンパ節転移は検出できず,しかも偽陽性率は40%にものぼるという。 また結腸がんにおいても,今のところ,PET-CTが局所再発と娘腫瘍を最も正確に検出できると見られている。 ただし,直腸がんの局所的な広がりを把握するには,MRIが優れる。 PET-CTは食道がん,胃がん,膵がんに対しても有用性は高いが,粘液がんと印環細胞がんを確実に検出するには,PET-CTでのCT撮影時にヨード造影剤を用いる必要がある。 リンパ腫の病期判定と治療効果判定にも同法は最適と言える。 治療効果判定における特異度は96%(CT単独での特異度は61%)で,低悪性度のリンパ腫も検出可能である。 前立腺がんの除外診断には向かない 卵巣がんの病期判定を行う際にも,PET-CTが最も精度の高い方法とされる。 明らかに卵巣がんが疑われるが,他の画像所見や腫瘍マーカーの上昇が顕著でない場合に有用である。 一方,PET-CTは前立腺特異抗原(PSA)値の上昇が認められた患者で前立腺がんを除外する際には適さず,この場合には生検を実施する必要がある。 また,初期がんの病期判定においても超音波検査やMRIのほうが有用である。 ただし,PSA検査により再発が示唆されたケースに対しては,がん病巣の検出や腫瘍部位の特定にPET-CTを用いることができる。 また,穿刺吸引細胞診を繰り返し施行したにもかかわらず,検出できなかった場合にも有用である。 PET-CTの診断能はもはや悪性腫瘍だけにとどまらない。 同法は,大血管の血管炎および人工血管や人工関節の置換術後に生じる感染症の発見にも役立つ。また,原因不明の発熱が認められる患者の3例に1例で,同法により原因を特定することが可能である。 さらに認知症の早期診断において,PET-CTが最も感度が高いとされる。 軽度認知障害(MCI)の段階でも,2年以内にアルツハイマー型認知症へ進展するか否かが推測できる。 また,認知症のさまざまな型を,脳内の糖代謝パターンから鑑別できる。てんかん患者ではてんかん焦点の検出が可能である。 施行時の注意点 PET-CT施行の際,患者は空腹状態でなければならない。 空腹時血糖値は150mg/dL以下が望ましい。というのも,食後はインスリンの作用により,骨格筋や心筋でFDGの取り込みが増加するため,標的をほぼ把握できなくなるからである。 また,放射性トレーサーの注射後1時間は患者をあまり動かさないようにし,脳検査の場合には,暗く静かな部屋で安静にさせるべきである。 検査の際には,フロセミドでトレーサーの排泄を促す。 また,FDGは炎症部位にも集まるため,炎症をがんの再発と誤認しないように,できる限り手術から3か月を空けてPET-CTを施行すべきである。 化学療法後は4週間,放射線照射後は3か月間の間隔を空けるように推奨されている。 出典 Medical Tribune 2010.7.8 版権 メディカル・トリビューン社 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2010-08-05 00:00
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