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第70回米国糖尿病学会(ADA 2010)で「HbA1c目標値と低血糖エピソード」についての発表がありました。 ##HbA1c目標値を緩くしても低血糖エピソードは減らない可能性 高齢の糖尿病患者は内科的および機能的合併症を伴うことが多く,しばしば低血糖リスクの増加を来す。 そのため,こうした患者には目標値を緩くした治療が行われているが,ジョスリン糖尿病センター(ボストン)のMedha Munshi氏らの持続血糖モニター(CGM)を用いた検討では,高齢糖尿病患者の目標値を緩くしても低血糖エピソードが減らないことを示唆する結果が得られた。 #CGM用いて低血糖リスクを評価 今年1月にADAが発表した“Standard of medical care in diabetes”では,多くの合併症を有する患者など,標準的なHbA1cの目標値である7%未満を達成するのが困難な患者に対しては,それより緩い目標値も考慮するとされている。 こうした患者は高齢の糖尿病患者に多く,通常の日常臨床ではHbA1c 8%未満を目標として治療されている。 しかし,目標値を緩くすることが低血糖リスクの抑制につながるのかどうかは明らかにされていない。そこで,Munshi氏らは今回の検討を行った。 対象は,血糖コントロール不十分(HbA1c 8%超)な高齢(70歳以上)の糖尿病患者40例。平均年齢75±5歳で,女性が6割,白人が8割を占めた。BMI 31±7,教育年数14±4年,独り暮らしの患者23%,1日当たり投与薬剤数8±4剤であった。 また,2型糖尿病62%,HbA1c 9.3±1.3%,糖尿病罹病期間22±14年で,治療の内訳はインスリン治療55%,インスリンと経口糖尿病治療薬の併用38%,メトホルミン5%,生活習慣の改善2%であった。 これらの患者において,少なくとも72時間のCGMを盲検法で実施し,CGM中に指先穿刺による血糖モニタリング(finger-stick法)も1日4回行った。 また,患者には低血糖症状や食事,身体活動について記録してもらった。低血糖は70mg/dL未満とした。 #HbA1c 8%以上の患者の65%で低血糖エピソ―ド その結果,少なくとも1回の低血糖エピソードが観察された患者は26例(65%)で,エピソードの総件数は102件であった。 低血糖エピソードが観察された患者群(低血糖群)と観察されなかった患者群(非低血糖群)の間で,年齢,2型糖尿病,糖尿病罹病期間,HbA1c値,インスリン治療,独り暮らしなどの因子は,いずれも有意差が認められなかった。 また,認知機能低下,抑うつ,過去6か月間の転倒,転倒の不安,薬剤数,高血圧,眼症状,聴覚の問題などの合併症についても,両群間で有意差は認められなかった。 低血糖エピソードが観察された26例のうち,HbA1cが8~9%であったのは14例(54%),9%超は12例(46%)。 低血糖エピソードの重症度は,血糖値60~69mg/dLが52件(全例),50~59mg/dLが20件(19例),50mg/dL未満は30件(12例)であった。 低血糖エピソードの平均持続時間は1例当たり3時間で,60~69mg/dLは1.4時間,50~59mg/dLは1.1時間,50mg/dL未満は1.8時間。夜間(午後10時~午前6時)の低血糖エピソードの平均持続時間は2.5時間であった。 低血糖エピソードの大部分は,finger-stick法と症状のいずれによっても認識されなかった。 HbA1c 8~9%群とHbA1c 9%超群で低血糖エピソードを比較すると,エピソードの件数は70件と32件,平均持続時間は3.5時間/例と2.4時間/例,夜間のエピソードの平均持続時間は1.8時間と2.2時間,低血糖を認識した患者は2例と0例,finger-stick法と症状のいずれによっても認識されなかったエピソードは65件と30件であった。 また,低血糖エピソードは1型糖尿病群(10例)と2型糖尿病群(16例)の間で大きな差はなかった。 さらに,低血糖エピソードの重症度による患者背景の有意な違いも認められなかった。 以上のように,血糖コントロール不十分な高齢糖尿病患者において低血糖エピソードが高頻度に観察され,それらはしばしば夜間に起こっていた。 Munshi氏らは「こうした脆弱な集団において,低血糖を防止するためにHbA1cの目標値を緩くすることは適切ではない可能性がある」と考察した。 出典 Medical Tribune 2010.7.22 版権 メディカルトリビューン社 <番外編> #アルコールを飲み喫煙しない女性はAD発症リスクが低い アルコールは飲むが喫煙しない人,特に女性はアルツハイマー病(AD)の発症リスクが低いと,スペインのグループがJournal of Aizheimer's Diseaseの5月号に発表した。 ADにおける喫煙とアルコールの役割は明らかにされていない。 同グループは,AD患者176例と年齢をマッチさせたコントロール246例を対象に,ADのリスクに対する喫煙とアルコールの影響を評価する症例対照研究を行った。 その結果,ADのリスクに喫煙の影響は観察されなかった。 一方,アルコール摂取者は非摂取者と比べ補正後のAD発症オッズ比(OR)が0.53と低く,男性のOR 0.80に対して女性ではOR 0.48と性差があった。 また,女性では1日の平均アルコール総摂取量および摂取回数とAD保護作用との間に用量反応性の関係が認められた。 さらに,男女とも喫煙しないアルコール摂取者でADリスクの低下が見られた(OR 0.37)。 これらの関係は,AD患者のアポリポ蛋白E4対立遺伝子の存在とは独立していた。 Garcia AM, et al. J Alzheimer's Dis 2010; 20: 577-586. 出典 Medical Tribune 2010.6.10 版権 メディカルトリビューン社 <自遊時間> 注文したニューモバックスNPが1本届きました。 薬局が「先生、有効期限が2010.9.30になっています」と教えてくれました。 ワクチンは「なまもの」のため、一度納品してしまってからでは返品がききません。 そのまま受け取らずに帰ってもらいました。 後で当院担当のMSから電話が入り、これが一番新しいワクチンとのこと。 接種予定の方は1か月後に来院するため、直前に再注文をかけるということにしました。 外資系メーカーはこういったことを平気でやります。 昨年は外資系のF社の「セ○ラ」が有効期限1年未満の製品をずっと流通させていました。 どうやら、まとめて製造している気配があります。 在庫管理としてはすばらしいのですが、医療機関側はたまったものではありません。 当院もご他聞にもれず新型インフルエンザの不良在庫をかかえています。 11月に期限が切れます。 虚しいです。 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容) 「井蛙」内科メモ帖 http://wellfrog.exblog.jp/
by wellfrog4
| 2010-07-24 00:24
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