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「脳血栓回収用機器」が日本でも導入 tPA適応外の急性期脳梗塞に新たな治療戦略 5年前に組織プラスミノーゲンアクチベータ(tPA)静注療法がわが国にも導入され,脳梗塞の急性期治療は飛躍的に進化しました。 しかし,tPAには厳格な適応制限があるため,脳梗塞全体の1.5%程度にしか使用されていません(脳卒中データバンク2009)。 tPAの適応外となる患者に対しては,引き続き血栓溶解や吸引療法,バルーンカテーテルによる血管形成術などの脳血管内治療が行われています。 新たなデバイスとして経皮経管的脳血栓回収用機器「Merci リトリーバルシステム」が4月30日に薬事承認を受けました。 きょうは神戸市立医療センター中央市民病院脳神経外科部長の坂井信幸氏の,同治療に対するコメント記事で勉強しました。 発症後8時間以内が適応に 坂井氏の施設の成績では,家庭内復帰率 ※1がtPA静注療法を実施した場合で51.3%,脳血管内治療を実施した場合では35.4%となっており,tPA療法の適応とならず脳血管内治療を行った患者の3分の2は要介助となっているのが実態だ。 脳血管内治療で再開通がなされた場合は約半数が家庭内復帰できるが,再開通できない場合の予後は非常に厳しいという。 そこで,「Merci リトリーバルシステム」にはtPA療法適応外への新たな治療戦略としての期待が高まる。 同システムは鼠径部からカテーテルを通し,梗塞巣(血栓)までマイクロカテーテルで誘導した後にリトリーバーが血栓を貫通してコイル状にした状態で血栓を回収するというものだ(動画参照)。 動画: 「Merci リトリーバルシステム」による血栓回収の仕組み(コンセントリックメディカル提供) http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1005/1005013.html (動画を見ることが出来ます) 治療対象は,tPAの適応とならない症例やtPA無効例で,time windowは臨床治験の結果から原則的には8時間以内とされている。 治療範囲は病巣が内頸動脈,中大脳動脈,椎骨動脈,脳底動脈の場合で,同氏によると,脳血管内治療の技術を習得している医師であれば,これまでの治療経験を生かして行うことが可能であるという。 職場・家庭内復帰率の上昇に期待 日本に導入される血栓回収用機器は米国では第三世代に当たるもので,この臨床治験であるMERCI試験の最終成績(Stroke 2008; 39: 1205-1212)は以下の通り。 急性脳梗塞の症状が発生して8時間以内の患者131例の再開通は,同デバイス単独で57.3%,tPA療法や機械的再開通を追加することで69.5%。再開通した場合の家庭内復帰率は49%,要介助26%,死亡25%となっている。 非再開通の場合はそれぞれ10%,38%,52%。 国内の血管内治療のデータ ※2と比較して死亡率は同程度であるが,特筆されるのは家庭内復帰率が高くなっている点だ。 注意が必要な治療リスクとしては,血栓部位に形状記憶されたワイヤーを通すことによる穿孔がある。上記の試験における施術関連合併症は5.5%だった。 5年のタイムラグを経て日本に登場 欧州においては2002年にCEマークを取得しており,米国では2004年に米食品医薬品局(FDA)の承認を受けている。 国内では早期審査の対象治療として臨床治験を経ずに承認が決定したため,3年の再審査期間が設定されており,日本脳卒中学会,日本脳神経外科学会,日本脳神経血管内治療学会では実施基準や研究プログラムを定めている。 坂井氏は,この血栓回収デバイスについて「現場では,さまざまな治療を組み合わせて少しでも予後の改善をもたらせるように取り組んでいるが,困難な状況にある。“血栓を回収する”という根本的治療に近いこの治療の導入を,専門家が長らく待ち望んでいた」と期待感を示している。 出典 MT pro 2010.5.6 版権 メディカルトリビューン社 ※1 Modified Rankin Scale が0~2の割合。同スケールでは0が全く症状なし,1が職場復帰,2が軽微な障害(身の回りのことが自分でできる)と続き,5が寝たきり,6が死亡。 ※2 循環器病研究班と厚生労働科学研究班のデータを解析したもので,国内の血管内治療のデータでは,家庭内復帰率が12%,寝たきりと死亡を合わせた頻度が62%,死亡が36%。対してMerci全体のデータでは,順に33%,43%,38%となっている。 ハンチントン病 原因解明…東京医科歯科大 DNA修復の酵素不足 手先が勝手に動き、認知障害などの症状を示す遺伝性の神経難病「ハンチントン病」は、傷ついたDNAを修復する酵素の不足が原因で発症することを、東京医科歯科大学の岡沢均教授らが突き止めた。 酵素を補えば進行を抑えられる可能性がある。 科学誌「ジャーナル・オブ・セルバイオロジー」電子版に発表した。 ハンチントン病は、発症すると脳が萎縮(いしゅく)し、やがて死亡する。 患者の細胞では「ハンチンチン」と呼ばれるたんぱく質を作る遺伝子が通常より長いなどの特徴があるが、なぜ発症するかは不明だった。 岡沢教授らは、患者に特有のハンチンチンが、切断されたDNAを修復する酵素と結びつき、働けなくしていることを発見。 通常は生後約100日で死んでしまうハンチントン病のマウスの脳で、この酵素を作る遺伝子の働きを強めてやると、寿命は130~140日に延びた。 岡沢教授は「ハンチンチンと酵素の結合を邪魔する化合物や、酵素の補給方法が見つかれば、有効な治療法になる」と話している。 ハンチントン病 欧州では10万人中4~8人が発症する。 日本での発症率はその10分の1とされる。 発症時期はさまざまだが、30歳くらいが多い。 症状はゆっくりと悪化し、社会生活を独力で送ることが困難になる。根本的な治療法はない。 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=24561 出典 読売新聞 2010.5.7 版権 読売新聞社
by wellfrog4
| 2010-05-12 00:02
| 神経内科
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