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##同時細菌感染がH1N1による死亡に関係する可能性 #米国における2009 H1N1インフルエンザの死亡例の多くは、肺炎連鎖球菌に同時感染しており、これが死亡に関係している可能性がある ■9月20日の『疫学週報』online firstで報告された研究によれば、米国における2009 H1N1インフルエンザによる死亡例には肺炎連鎖球菌への同時感染が関係している可能性があるという。 このため、米国疾病予防管理センター(CDC)は、必要に応じた肺炎球菌ワクチンの接種を推奨している。 ■「今回のインフルエンザ流行期はスタートが早く、残念ながらインフルエンザ患者において多数の細菌感染症が認められている」とCDCの疫学専門家であるMatthew Moore, MDはニュースリリースにおいて述べた。 「特にインフルエンザによる重篤な合併症のリスクが高い人では、インフルエンザ予防接種を受ける際に肺炎球菌ワクチンの接種について担当医に確認することが非常に重要である」 ■米国で2009年5月1日~8月20日に発生した2009 H1N1確定・死亡症例77例の肺組織標本の分析では、22例(29%)に同時細菌感染が認められた。 これらの死亡例はインフルエンザ様疾患と確定された症例、もしくは死後検査で肺炎を示唆する所見があり、リアルタイム逆転写ポリメラーゼ連鎖反応により実験室的に2009パンデミックインフルエンザA(H1N1)ウイルスが確認された症例であった。 ■同時細菌感染が認められた22例のうち、10例はS pneumoniae、7例はS aureus、6例はS pyogenes、2例はS mitis、1例はHaemophilus influenzaeが原因菌であった。 4例では複数の病原菌が認められた。年齢の中央値は31歳(範囲、2ヵ月~56歳)で、半数が男性であった。 これらの症例は、カリフォルニア州、ハワイ州、イリノイ州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、テキサス州、ユタ州、バージニア州において報告された。 ■既往歴が判明した21例中16例は、インフルエンザ関連合併症のリスクが高い基礎疾患があり、15例は23価肺炎球菌多糖類ワクチン接種が適応となる症例であった。 ■CDCによる推奨事項は以下の通り: ○ 現行のガイドラインに従って、年齢5歳未満のすべての小児に肺炎球菌結合型ワクチンを接種する ○ CDCのウェブサイトの説明に従って、年齢65歳以上のすべての人および年齢2~64歳のハイリスク者に23価肺炎球菌多糖類ワクチンを接種する ■本報告の制限は、症例が系統的な抽出標本に由来するものではなく、すべてのパンデミックH1N1による死亡例または細菌性肺炎を併発するすべてのパンデミックH1N1による死亡例を代表するものではない可能性があることである。 すべての病原性細菌について評価がなされたわけではなく、患者の情報は限られており、同時細菌感染の評価は剖検時に行われた。 ■「本報告の知見は、細菌性肺炎を発症する可能性のあるインフルエンザ患者において、経験的抗菌療法および抗ウイルス療法の療法により管理することの重要性を強調するものである」と論説担当者は結論している。 「さらに、公衆衛生当局は肺炎球菌ワクチン、季節性インフルエンザワクチン、そしてワクチンが利用可能になった時点でのパンデミックインフルエンザA(H1N1)2009一価ワクチンの普及を促進すべきである」 http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/10/5/108707/?Mg=c70b02e1db30ae33e0909e0d5f13a62f&Eml=31ef79e7aaf65fca34f0f116a57fd65d&F=h&portalId=mailmag Morb Mortal Wkly Rep. Published online September 29, 2009. Medscape Medical News 2009. (C) 2009 Medscape <関連サイト> 以下は、琉球大学医学部 感染病態制御学講座(第一内科)藤田次郎教授監修のサイトです。 インフルエンザに伴う二次性細菌感染症 http://www.cravit.info/influenza/index.html インフルエンザに伴う二次性細菌感染症(第1回)「インフルエンザにおける重症化の要因」 http://mrkun.m3.com/mrq/message/DSC2007/200912091613511785/view.htm?msgSortBy=date&pageNo=&rhs=S ■世界で2000万人以上、日本では約38万人が死亡したというスペイン風邪(インフルエンザのパンデミック)の主な死因は二次性細菌性肺炎であった。 ■インフルエンザウイルスは直径80nmから120nmのRNA型ウイルスで、A型、B型、C型の3種類がある。 ■これまでに人類が経験したパンデミックとしては、スペインかぜ(1918年)、アジアかぜ(1957年)、香港かぜ(1968年)、ソ連かぜ(1977年)があり、そのいずれもが、A型から派生したウイルスである。 ■インフルエンザでは、乳幼児の脳症と高齢者の肺炎が要注意である。 ■インフルエンザは主に、若年者で流行することが知られているが、一方その死亡率は圧倒的に高齢者で多い。 ■この主な高齢者の死因としてはインフルエンザに合併した肺炎が主因である。 ■スペイン風邪の死因の解析では、そのほとんどが重症の細菌性肺炎であったということがわかって来た。 その理由の一つがインフルエンザに感染して実際に亡くなるまで、約17日間の日数を要していたということである。 この日数の意味するものはインフルエンザに感染した後、二次性細菌性肺炎によって多くの方々が亡くなったということが証明されている。 その多くが肺炎球菌、インフルエンザ桿菌および黄色ブドウ球菌による肺炎によるものと考えられている。 ■インフルエンザウイルスに感染すると、線毛上皮細胞と粘液分泌細胞が破壊され、外からの異物や細菌の排除機能が阻害される。 その結果それらが肺の奥に侵入しやすくなり、このことによって肺炎を合併することになる。 インフルエンザに伴う二次性細菌感染症(第2回) http://mrkun.m3.com/mrq/message/DSC2007/200912141313528550/view.htm?msgSortBy=date&pageNo=&rhs=S インフルエンザに伴う二次性細菌感染症(第3回) http://mrkun.m3.com/mrq/message/DSC2007/200912181129538953/view.htm?msgSortBy=date&pageNo=&rhs=S #肺炎球菌の重複感染で重症化=新型インフル−アルゼンチン調査 南米アルゼンチンで、秋から冬に当たる昨年5〜7月に、新型インフルエンザの致死率が4.5%と極めて高かったのは、肺炎球菌との重複感染が主因だったことが分かった。米コロンビア大などの研究チームが10日までに、米オンライン科学誌プロス・ワンに発表した。 1918年ごろに世界的に大流行した同型のインフルエンザ「スペイン風邪」の際も、肺炎を併発して死亡した患者が多かったことが知られており、ワクチンなどによる肺炎球菌対策も重要とみられる。 http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010011000090 出典 時事ドットコム 2010.1.10 版権 時事通信社 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2010-01-13 00:59
| 感染症
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