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##腹囲項目が必須でないメタボリックシンドローム基準の背景 IDF,AHA/NHLBI基準 先ごろ,国際糖尿病連合(IDF),米国心臓協会(AHA)と米国立心肺血液研究所(NHLBI)は,合同のメタボリックシンドローム診断基準を発表した(Circulation 2009; 120: 1640)。 今回の合同基準は内臓脂肪蓄積が必須項目となっておらず,複合因子の集積をリスクと捉えている。 メタボリックシンドロームの基準は当初,リスク集積に基づく考え方が主流であったが,2005年にはIDFが内臓脂肪蓄積を必須とする基準を発表し,日本も同年にこの基準と同様の概念で設定している。 しかし,今回提示されたメタボリックシンドローム基準は表の通りで,5項目の危険因子のうち3項目に該当する場合と定義した。中心肥満は必須項目ではないが,依然として有用なスクリーニング項目とされている。 また,腹囲基準値についてはさらなる検討が必要とされ,現時点では国や地域ごとの基準を使用することを明記している。 このステートメントでは,メタボリックシンドロームが心血管疾患や2型糖尿病の高リスク状態とされている。 <東京逓信病院内科 宮崎滋部長の解説> ステートメントのなかでは内臓脂肪蓄積によるリスクが触れられておらず,腹囲の基準値は内臓脂肪蓄積の目安というより単なる肥満のカットオフ値となっている点に違和感を覚える。 近年のアディポサイエンスの進化は「メタボリックシンドロームの本態は何か」という答を導きつつあり,そのなかで,内臓脂肪蓄積が重要な役割を果たしていることが示されている。 しかし,今回のステートメントにはそのような背景が反映されていない。 例えば,欧州の腹囲カットオフ値は男性94cm,女性80cmで,コーカシアンの基準値は102cm,88cmとなっているが,前者はBMI 25,後者が30に相当する値として示されており,この点からも,腹囲が内臓脂肪蓄積の指標というよりは,単にBMIを置き換えたものと言える。 なぜ内臓脂肪蓄積によるリスクが考慮されずに,単なる腹囲基準となっているのか。 欧米ではCTで内臓脂肪量を測定したうえで,心血管リスクを検討したデータが存在しないという背景が考えられる。 日本では内臓脂肪の増加による心血管リスクがCTで検証されてきた経緯があり,腹囲基準は内臓脂肪面積の代替マーカーとなっている。 これまでに,内臓脂肪の蓄積を判定する精度として,1枚のCTが妥当であること,また,男性は腹囲と内臓脂肪蓄積の相関が高いが,女性は低いことが明らかにされている。 女性の腹囲については疫学データからカットオフを80cmにすべきとの声もあるが,それでは内臓脂肪蓄積のカットオフ値である100㎠をはるかに下回る場合も含まれることになる。 今後,腹囲を指標に用いた大規模な疫学調査やCTでの内臓脂肪面積と心血管リスクの相関を検証するデータが公表される見込みで,腹囲基準については両方のデータから考えていくべきだろう。 日本の現行のメタボリックシンドローム基準の意義は「心血管疾患リスクが高く内臓脂肪を減らすことにより予防または心血管疾患の進行が抑制可能な集団の抽出」であるが,欧米では心血管疾患に加え糖尿病の高リスク集団という位置付けになっているため,診断基準に差が生じる一因となっている。 内臓脂肪蓄積を基盤とする複合病態なのか,単なるリスク集積と考えるのか,今後の科学的検証により判断されるべきである。 出典 Medical Tribune 2009.11.26 版権 メディカル・トリビューン <番外編 その1> #「脂肪肝メダカ」できた 創薬の研究動物として期待 ふつうのメダカに脂肪分の多い餌を与えることで、ヒトの病気と同じような脂肪肝や脂肪性肝炎を発症させることに、東京医科歯科大と山口大のグループが成功した。 ヒトの病気を再現したモデル動物として、脂肪肝が肝炎、さらに肝硬変へ進行する仕組みの解明や創薬に活用できそうだ。英国の発生学専門誌で近く発表する。 グループは、メダカに通常の数倍の脂肪分を含む餌を与え、肝臓の変化を調べた。12週間後には、肝臓の重さが通常の3倍程度まで増え、肝炎などで肝細胞が壊れたときに出る酵素も2倍以上に増えた。 肝細胞の様子から、このメダカは、ヒトの非アルコール性脂肪性肝炎と同様の状態と判断されたという。 このメダカに、脂肪をつきにくくするとされる魚の脂肪分「エイコサペンタエン酸(EPA)」を高脂肪食と同時に与えると、肝臓で脂肪を合成したり、分解したりする作用が、健康なメダカと同程度に戻った。脂肪肝のメダカを使った研究が、ヒトの治療薬の選別に役立つ可能性があることがわかったという。 肥満などが原因で起きる脂肪肝は、非アルコール性脂肪性肝炎を引き起こし、肝硬変、肝がんに進むこともある。だが、詳しいしくみはわかっていない。 東京医科歯科大の仁科博史教授は「繁殖などの実験費用はマウスの数十分の1以下ですむ。ヒトの病気をメダカで再現すれば、治療に有効な薬剤を効率的に選別できる」としている。 http://www.asahi.com/science/update/1206/TKY200912060152.html asahi.com 2009.12.6 メダカ 生活習慣病解決の鍵か http://www.nhk.or.jp/news/k10014232221000.html <番外編 その2> #新型インフル感染の死者100人に 京都市は12月6日、新型インフルエンザに感染した70歳代の男性が5日、死亡したと発表した。厚生労働省によると、これで国内の新型インフルエンザ感染者の死亡は、疑い例も含め100人になった。 最初の死者は8月15日、50人目は11月7日だった。 厚労省によると、亡くなった100人の内訳は1歳未満が2人、1-4歳が11人、5-9歳が11人、10-14歳が4人、15-19歳が1人、20歳代が5人、30歳代が8人、40歳代が11人、50歳代が11人、60歳代が11人、70歳代が13人、80歳以上が12人。 定点医療機関からの報告を基にした推計患者数は、検出されるインフルエンザウイルスのほとんどが新型インフルエンザになった7月2日―11月29日の累計が約1264万人。このうち42.9%を占める10歳代の死者は計10人(10%)。 一方、10歳未満の推計患者は全体の36.2%で10歳代より少ないが、死者は計24人(24%)と2倍以上になっている。 また、60歳以上の推計患者は約13万人で全体の約1%に過ぎないが、死者は36人で36%を占めている。 厚労省は11月20日に公表した「医療従事者向け疫学情報」で、「高齢者が感染した場合には、季節性インフルエンザと同様、死亡するリスクが高い」とし、注意を呼び掛けている。 http://www.excite.co.jp/News/society/20091206/Cabrain_25487.html 出典 excite zニュース 2009.12.6 <番外編 その3> #救急外来受診者数が3年前の3分の1に 昨年(2008年),日本で最も患者数の多い疾患は「高血圧性疾患」で,796万7,000人。前回調査時の2005年より16万人近く増加した。 また,救急外来受診患者が前回調査時の3分の1と大幅に減少していた。 厚生労働省が12月3日に公表した「平成20年(2008)患者調査の概況」で明らかになった。 #入院,外来ともに「75歳以上」が増加,ほかは減少傾向 年齢階級別の推計患者の年次推移によると,「75歳以上」の年齢層で入院,外来とも増加していたが,ほかの年齢層ではいずれも減少。 傷病分類別の入院患者では「精神及び行動の傷害」による入院患者が30万1,400人,「循環器系の疾患」が28万300人,「新生物」15万9,200人が上位を占めた。外来患者では「消化器系の疾患」が124万9,800人,「筋骨格系及び結合組織の疾患」が94万5,300人,「循環器系の疾患」89万4,800人であった。 #救急は入院,外来ともに減少 救急の状況別受診患者数については,入院総数は前回調査(2005年)時の19万6,700人から19万6,400人と若干減少していた。 一方,救急外来では総数が前回調査時の5万7,400人から1万9,400人と3分の1に減少。救急車による搬送,救急外来の受診,診療時間外の受診といった各内訳も大幅に減少していた。 主要な傷病の総患者数では,「高血圧性疾患」が796万7,000人で首位。2005年から15万8,000人の増加となった。 次いで「歯及び歯の支持組織の疾患」が600万2,000人で前回から33万8,000人増加,「糖尿病」237万1,000人(前回246万9,000人),「悪性新生物」151万8,000人(同142万3,000人),「脳血管疾患」133万9,000人(同136万5,000人),「白内障」91万7,000人(同128万8,000人)の順であった。 出典 MT pro 2009.12.4 版権 メディカル・トリビューン社 平成20年(2008)患者調査の概況 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/08/index.html 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2009-12-07 00:38
| 循環器
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