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##小児に対する毎年のインフルエンザワクチン接種は新型インフルエンザウイルスに対する免疫に影響を及ぼすか? 小児を対象とした年1回の季節性インフルエンザワクチン接種が新型インフルエンザウイルスに対する免疫の誘導を妨げる可能性があるかどうかについて、『Lancet Infectious Diseases』Personal ViewおよびReflection and Reactionで議論が交わされた。 ■小児を対象とした年1回の季節性インフルエンザワクチン接種が新型インフルエンザウイルスに対する免疫の誘導を妨げる可能性があるかどうかについて、10月30日付の『Lancet Infectious Diseases』オンライン版Personal ViewおよびReflection and Reactionで議論が交わされた。 著者はErasmus医療センター(オランダ、ロッテルダム)のRogier Bodewes, DVM; Joost H.C.M. Kreijtz, PhD; and Guus F. Rimmelzwaan, PhD。 ■インフルエンザウイルスは、自然感染またはワクチン接種により誘導された抗体による選択圧を受け、抗原変異を起こす。したがって、毎年ワクチン接種を行う必要がある。 ■季節性インフルエンザは、6-59カ月の小児における疾患および入院の重要な原因であるため、米国および一部の欧州諸国など、数カ国において、これらの年齢層の健常児に対する季節性インフルエンザの予防接種が推奨されている。 ■年1回の季節性インフルエンザ予防接種は、小児をはじめとするすべての高リスク患者に有益であるが、6-59カ月の小児に対して毎年、季節性インフルエンザの予防接種を行うことによって、今までそれほど考えもしなかった弊害が生じる可能性がある。 ■主にマウスなどの動物を用いた試験において、A型インフルエンザウイルス感染によって、異種亜型免疫(関連のない他の亜型株に対する防御免疫)が誘導されることが示されている。 異種亜型免疫は、感染を完全に予防するものではないが、ウイルス複製を抑制し、インフルエンザの症状を軽減し、死亡率を低下させる。 ■現在のインフルエンザ大流行の原因である新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス、ヒトへの感染が増加している死亡率の高い高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)ウイルスなどの新型のA型インフルエンザウイルスが流行したとき、異種亜型免疫の悪影響が考えられる。 ■ワクチン接種による季節性インフルエンザウイルス感染予防の悪影響は、新型インフルエンザウイルスに対する異種亜型免疫が誘導されないことかもしれない。このようなことが起こった場合に、乳児およびその他の免疫を獲得していない者は、最もリスクが高いと考えられる。 ■この理論を検討するために、著者らは、出生から毎年インフルエンザの予防接種を受けている乳児の入院および死亡率を厳重に監視し、ワクチンの接種を受けていない同年齢の小児と比較するよう勧めている。 H1N1流行の結果、異種亜型免疫を検討し、年1回のインフルエンザ予防接種の潜在的な有害性を確認するまたとない機会ができた。 ■その一方で、著者らは、現行のH1N1インフルエンザワクチン接種プログラムを支持し、ワクチン接種によってすべての年齢層の罹病率および死亡率が減少することを認めている。 ■これらの大流行しているインフルエンザワクチンの使用によって、毎年の季節性インフルエンザ予防接種に伴う理論的問題が解決する。 また広範な防御免疫を誘導するワクチンを開発し、使用することによって、これらの問題が解決する可能性がある。 ■小児におけるワクチン接種による季節性インフルエンザの予防は、新型インフルエンザウイルスに対する異種亜型免疫の誘導を妨げるという理論上のリスクよりもはるかに重要である(Turku大学病院(フィンランド)のTerho Heikkinen, MDおよびVille Peltola, MD)。 しかし、より広範な免疫応答を誘導する、より有効なインフルエンザワクチンが必要である。 ■実験動物のデータをヒトに直接外挿することはできない。 ましてやそのデータに基づいて予防接種政策を決めるなんてとんでもない話である(Heikkinen博士およびPeltola博士)。 ■インフルエンザは幼児に大きな影響を与えるという十分な証拠があり、毎年、インフルエンザ流行期に多くの幼児がインフルエンザウイルスに感染している。 これとは対照的に、小児に対するインフルエンザワクチン接種は異種亜型免疫の誘導を妨げ、結局は小児に悪影響を及ぼすという臨床上の証拠はない。 Rimmelzwaan博士は、Viroclinics BVの顧問である。 Personal Viewの著者である他の2名は、財政上の利害関係を明らかにしていない。 Heikkinen博士は、Novartis社、Medimmune社、GlaxoSmithKline社、Solvay社の顧問を務めている。 Peltola博士は、GlaxoSmithKline社から助成金を受けており、Novartis社の顧問を務めている。 <コメント> 発言内容にはかなりのバイアスがかかっていそうです。 ちょっと日本語がこなれていなくて申し訳ありません。 出典 Lancet Infect Dis. Published online October 30, 2009. 出典 Medscape 2009.11.5 http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/11/05/110570/ <番外編 その1> 現場からの医療改革推進協議会 教授が真剣に教育すれば学生も応えてくれる 嘉山孝正・山形大学医学部長・医療者教育セッション(1) 2009.11.11 http://www.m3.com/iryoIshin/article/110911/ 嘉山氏は2期目の医学部長時代から、入学時に「リベラルアートとして読んでおくべき本」を提示する。学生には感想文を書いてもらい、それら一つひとつにコメントをつけてフィードバックしているという。「医学部教育では、『How to』の知識や技術だけではなく、『心』を教えることが重要」と嘉山氏は語る。 リベラルアートとして読んでおくべき本(嘉山氏による。2009年度入学生向け) 『知の技法』小林康夫/舟曳建夫編(東京大学出版会) 『考え合う技術』苅谷剛彦/西研(ちくま書房) 『医療の限界』小松秀樹(新潮新書) 『法とは何か』渡辺洋三(岩波新書) 『マクベス』第一幕第七場シェイクスピア(新潮文庫) 『人間的なあまりに人間的な』ニーチェ(新潮文庫) 『南原繁の言葉』立花隆編(東京大学出版会) 『権利のための闘争』イエーリング著(岩波文庫) 『アダム・スミス』堂目卓生(中央新書) 『SiCKO』マイケルムーア(ギャガコミュニケーションズ、DVD) 『新訳アーサー王物語』ブルフィンチ(角川文庫) <番外編 その2> 慢性肝疾患へのHVPG測定の臨床応用 doi:10.1038/nrgastro.2009.149 門脈圧亢進症は、慢性肝疾患においてほとんど不可避で重篤な合併症であり、肝硬変の臨床転帰を左右する主要因となる。門脈圧亢進症の診断およびその重症度の判定には、肝静脈圧勾配(HVPG)の測定が現在最善の検査法である。臨床上明確な門脈圧亢進症は、HVPGの増加が10 mmHg以上と定義されている。この閾値を超えると、門脈圧亢進症の合併症を伴う危険が生じる。臨床肝臓病学ではHVPG測定の利用が次第に増加しており、多くの研究により、このパラメーターがハードエンドポイントを示す強力な代理マーカーであることが立証されている。HVPGの主な臨床適用には、診断、リスクの層別化、肝切除が必要となる恐れのある肝細胞癌患者の同定、内科的治療の有効性のモニタリング、門脈圧亢進症の進行の評価等がある。薬物治療に対してHVPG値が20%以上低下または12 mmHg未満にまで下降した患者を、「レスポンダー」と定義した。レスポンダーでは出血(または再出血)、腹水および突発性細菌性腹膜炎のリスクが著しく低下した結果、生存率が上昇した。 http://select.m3.com/select/readMessage.htm?messageId=1486#gastro_article_4 nature REVIEWS Crinical Sciences 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2009-11-28 16:17
| 感染症
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