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きょうは 食後高血糖レッツフォーカスNo.2-1 http://www.club-dm.jp/website/content/novocare_smile/focus_2-1.aspx のサイトで「食後高血糖」の勉強をしました。 解説は東京女子医科大学糖尿病センターの中神朋子先生です。 心血管系疾患の発症・死亡に大きく関与している食後高血糖 心血管系疾患の発症・死亡に食後高血糖が関与 ■食後高血糖が注目され始めた主な理由は、国内外で実施された疫学調査や臨床研究で、糖尿病の患者さんのみならず、糖尿病とまでは診断されていないけれども糖代謝に障害が認められる耐糖能異常(impaired glucose tolerance:IGT)の人も心筋梗塞や脳卒中などの心血管系疾患の発症や死亡率が、血糖値が正常な人と比べて明らかに高いことが相次いで報告されたからです。 IGTとは空腹時血糖には異常は認められないけれどもブドウ糖負荷後2時間血糖値が140-199mg/dL、つまり日常生活において食後の血糖が高い状態にあることを指します。 ■福岡県久山町の疫学調査(久山町研究) 血糖値が正常な人と比べて、糖尿病患者さんだけではなくIGTの人も心血管系疾患発症のリスクが高いことが明らかになりました。 ■山形県舟形町の疫学調査(舟形町研究) 40歳以上の住民を対象に7-10年間、心血管系疾患による死亡に対する累積生存率を調査したところ、ブドウ糖負荷後2時間血糖値がやや高いIGTの人では、ブドウ糖負荷後2時間血糖値が正常な人のそれと、糖尿病域の人のそれの中間でした。 ■一方、空腹時血糖だけが高い空腹時血糖異常(impaired fasting glucose:IFG)の人は、正常空腹時血糖の人の累積生存率と比べて大きな差は認められませんでした。 ■Diabetes Epidemiology : Collaborative analysis Of Diagnostic criteria in Europe(DECODEスタディ)や、日本人、中国人、インド人を対象にしたアジアにおける疫学研究、Diabetes Epidemiology : Collaborative analysis Of Diagnostic criteria in Asia(DECODAスタディ)においても、ブドウ糖負荷後2時間血糖が空腹時血糖に比べて心血管死の予測により関係が強いことが示されました。 ■これらの調査報告から、ブドウ糖負荷後血糖すなわち食後高血糖は心血管系疾患の発症・死亡と大きく関係しているとされ、注目され始めました。 つまり、糖尿病と診断はされていない、糖尿病のごく初期の段階にある方々のなかで、食後血糖だけが高い方は糖尿病をもたない人と比べると、すでに心血管系疾患のリスクが高いこと、さらに食後高血糖の管理が、心血管系疾患の発症・死亡を抑制するために重要な項目である可能性が指摘され、注目をあびることとなりました。 #食後高血糖は脂質を酸化させ血管を障害する ■食後高血糖は、“糖毒性”とよばれる糖代謝の悪循環を招き糖尿病を進展させ、また、血管への酸化作用を引き起こし血管壁を障害すると考えられています。 ■通常、食事をすると膵臓からインスリンが速やかに分泌されます。 これをインスリンの追加分泌といいますが、ごく早期の糖尿病ではこの追加分泌にわずかに遅れが生じます。 このインスリン分泌が遅れると、食後の血糖を抑えることができず食後血糖が上昇する、つまり食後高血糖が起こります。 食後の高血糖状態が続くと、膵臓は血糖を下げようとインスリンを過剰に分泌します。 ■さらに、この状態が続くと血中のインスリンが常に高い状態になる高インスリン血症の状態になります。 通常の状態であれば、膵臓から分泌されたインスリンは、筋肉細胞の表面にあるインスリン受容体とよばれるインスリンの作用を伝達する受容体に結合し、筋肉細胞内に血液中の糖を取り込み、エネルギーとして利用することにより血糖を下げます。 しかし、高インスリン血症では肥満を招きやすくなったり、また、インスリンの作用をうまく受け取れなくなる“インスリン抵抗性”といわれる状態を招きやすくなります(図1)。 ■特に、肥満状態にあると、脂肪細胞からインスリン受容体へのインスリンの結合を阻害する物質が放出されるため、筋肉への糖の取り込みや肝臓での糖の代謝に異常が生じ血糖が上昇します。 このような状態になると、血糖を下げようと膵臓は常にインスリンを分泌し続け疲弊してしまいます。 ついには、インスリンの分泌量が少なくなり十分に血糖を下げられなくなり、空腹時血糖までが上昇して1日の血糖値が高くなるといった悪循環“糖毒性”を招き糖尿病が進展します。 血糖コントロールのために肥満を解消することが大切なのは、このような理由があるからです。 ■高血糖が全身の血管を障害する仕組みについては、さまざまな説がありますが、糖が血管壁に付着し化学反応を起こし“活性酸素”が生じることが大きな要因だと考えられています。 このように活性酸素による細胞障害を“酸化ストレス”といいます。 活性酸素は強い酸化作用をもっているため血管を傷付けますが、血管に傷ができると傷を修復するために血小板が集まってきます。 この塊が血栓となり血管を塞ぐために、血液の流れが悪くなり、さまざまな合併症が生じるのです(図2)。 ■食後の血糖が高い状態では、同時に中性脂肪などの脂質も高くなっていることが多く、この状態に先程の酸化ストレスが加わると血中の脂質を酸化させます。 特に、高血糖状態では低比重リポタンパク(low density lipoprotein:LDL)が酸化されやすく、酸化したLDLなどの脂質は血管に対して強い障害作用をもっているために血管を変性させ、動脈硬化を促進すると考えられています。 このように食後高血糖は、血管を障害する酸化した脂質を増やすことになるのです。 <食後血糖管理 関連サイト> [PDF] 食後血糖値の管理に関する ガイドライン http://www.idf.org/webdata/docs/Japanese_GMPG_Final_280308.pdf [PDF] IDF 食後血糖値の管理に関するガイドライン http://medical.radionikkei.jp/archives/200906/208/4a41bd762517b.pdf 「食後血糖管理」に関する話題 http://blog.livedoor.jp/my_voyage/archives/51169875.html 食後高血糖の管理 http://wellfrog2.exblog.jp/8526540/ カプリ試験に示された食後血糖管理の重要性 http://mrkun.m3.com/mrq/message/SEIBULE09/200911131504165278/view.htm?pageContext=mrq2.0&mkep=&wid=20091117190630412 <番外編 その1> #脳卒中治療ガイドライン2009における脳梗塞急性期の抗血小板療法 http://bayer.m3.com/ck9a5125bb867d1b21d8efd63429701c0d5ad/contents/aspirin/11/index.html?cid=2009111UE3 <番外編 その2> 新型インフルエンザの発生動向 ~医療従事者向け疫学情報~ 2009 年 11 月 20 日 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/091120-01.pdf <番外編 その3> レセプト請求、オンラインと電子媒体の選択制に パブリックコメントを受け省令改正、レセコン未導入は「手書き」も可能 ■厚生労働省は11月25日、レセプトオンライン請求義務化を見直す改正省令を公布した。 ■同省が10月9日に公表した改正案からの主な変更点は、 (1)電子レセプトによる請求を原則とするが、オンライン請求のほか、光ディスクなど電子媒体による請求も可能とする、 (2)手書きレセプトで請求している医療機関は、レセプト件数にかかわらず、紙レセプト請求を可能とし、電子レセプトへの移行は努力義務とする、 という2点。 ■レセプトデータの電子化を目指すものの、電子データであれば請求の仕方は問わないという考えがその基本にある。 ■オンライン請求については、「電子化加算」(3点)がある。 オンライン請求化のインセンティブとして、これが増額されるかどうか、現時点では未定だ。 http://www.m3.com/iryoIshin/article/110795/index.html?Mg=67112d3a8a1c2ce3b7d96b670b84978a&Eml=31ef79e7aaf65fca34f0f116a57fd65d&F=h&portalId=mailmag 出典 m3.com 2009.11.25 関連官報 2009.11.25 http://kanpou.npb.go.jp/20091125/20091125g00248/20091125g002480026f.html 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2009-11-27 00:18
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