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東北大学大学院医学系研究科感染制御・検査診断学分の野森兼啓太教授が新型インフルエンザワクチンについて意見を述べられています。 接種する立場から大いに参考にすべき内容ですので紹介させていただきます。 #新型インフルエンザA(H1N1)のワクチン接種回数に関する意見 10月16日に発表された新型インフルエンザA(H1N1)ワクチンの臨床試験中間報告、および同日行なわれた専門家会議での合意事項に対して、以下に私見を述べる。 本試験は20歳から59歳までの200名の健常成人を対象に行なわれた。 15μg1回接種群で、HI抗体価40倍以上の人が96人中75人(78.1%)おり、そのほとんどが接種前に比べて抗体価が4倍以上上昇している。 日本のワクチンと同様の成分を含有するオーストラリアCSL社のワクチンを使用した臨床試験でも、15μg1回接種群で、120人中116人に抗体価40倍以上が得られている。 従って、健常成人では国産ワクチンの1回接種で十分な抗体価上昇を得ることが期待できると考えるのが合理的である。 これ以外のことに関しては、本試験の報告からは一切導き出すことができない。 基礎疾患を有するもの、妊婦、19歳以下の児童・生徒・学生などについては、別途臨床試験を行なった上で接種回数を決定する必要がある。 妊婦においては同種移植片である胎児胎盤系を母体からの免疫機構から逃れて発育させるための免疫低下に関する研究が進んでいる。 高桑らによれば、黄体ホルモンやヒト絨毛性ゴナドトロピンなどの免疫抑制作用、およびTh1とTh2バランスの変化による細胞性免疫の低下(=ウイルス感染に対して不利に成りやすい)などが知られている。 若年者において多数の接種回数が必要なことは今更述べるまでもない。 季節性ワクチンでも小児に対する適切な接種回数は2回であり、今回の新型インフルエンザワクチンでも多くの国で小児を2回接種としている。 1回接種となる(であろう)健常成人との境目をどこにおくかは非常に難しい判断になるが、少なくとも現時点では本研究で対象になっていない19歳以下については何も言えない。 専門家会議での合意事項とされる「健常成人は過去のインフルエンザ感染によってH1N1にもプライミングされていた」は、今回の研究結果にもとづく推論として妥当である。 しかし、「中学高校生は過去のインフルエンザ流行状況からすると同様にH1N1にもプライミングされている」は、全くの憶測にすぎず、データがない。若年者を対象としたスタディは、採血への同意が得られにくいなどの理由で行ないにくいという可能性はあり、実施は困難かもしれない。そうであれば、その旨を公表すべきである。 いずれにせよ16日の会議での結論は拙速で非科学的だと考える。 専門家が出す結論としては理解できない。 できるだけ多くの人にインフルエンザワクチンを供給すべきであろうが、医療従事者に次いで最優先で接種が行われる基礎疾患のある者や妊婦への接種回数が不十分だったために、十分な免疫がつけられないことになっては、本末転倒である。 さらに、児童・生徒・学生に接種が始まるのは1月ごろになると予想されている。 なぜ今、これらの者への接種回数を性急に決定する必要があるのだろうか。 なお、わずか200名程度の被験者では、副反応の頻度に関する評価を行なうことは不可能である。一方で、2例に認められている接種後有害事象は、1例目は喘息発作、2例目は接種と無関係であると考えられ、本ワクチンの接種を広く行なうことを直ちに中止することを検討すべき状況にはない。 むろん、本日から始まる医療従事者への接種に伴う副反応などの情報は継続して収集すべきであり、逐一公表・解析すべきである。 http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/opinion/mric/200910/512813.html 出典 NM online 2009. 10. 22 版権 日経BP社 森兼先生はこのような別の解説もしてみえます。 #新型インフルエンザワクチンの接種開始を目前にして http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/opinion/mric/200910/512737.html 出典 NM online 2009. 10. 19 版権 日経BP社 ■医療従事者は個人防御を目的として優先順位が高くなっているわけでもなく、医療を提供するために(国民のために)接種を受けるのである。 このために費用をなぜ医療機関または医療従事者自身が負担しなければならないのだろうか。 このことに関する説明が医療機関や医療従事者に対して行なわれているという話を筆者は寡聞にして知らない。 ■10mLバイアルの危険性 厚労省のウェブサイトにはワクチンに関する膨大な資料があり、その中に「注射器と針は滅菌されていること」「2cc以下の容量のものを用いること」など、具体的な記載はあるが、例えば患者使用後ただちに注射器を耐刺通性容器(いわゆる針捨てボックス)の中に廃棄することなどは書かれていない。 10mLバイアルという普段使い慣れないものが現場で使用される前に、そういった手引きを出すべきであろう。 ■接種場所 以前にも、インフルエンザの患者がやってくる医療現場ではなく、保健所などの場所やマンパワーを利用して接種を行なうべきと主張してきた。 今その必要性はますます高まっていると感じる。 (コメント:特定健診も保健所の業務からなくなり、がん検診の受診者も減り保健所は暇を囲っています。) 国の説明では、今回のワクチン接種は国の事業であり、都道府県に実施主体を置くことはできないので、保健所などで行なうことはできない、という論理だと理解している。 医療機関に委託できて都道府県や保健所に委託できないのはなぜか。 私も含め多くの病院関係者が素朴な疑問を解決できずにいる。 ■10月1日に発出されたワクチン接種に関する厚労省の説明の最終ページには、「国民の皆様へ ワクチンの効果や副反応に関する得られる限りの情報を迅速に提供していきます」とありますが、接種体制の情報は提供しないのだろうか。 医療従事者は国民には入っていないのだろうか。 (コメント:先生の怒りは私の怒りでもあります。最前線のわれわれ診療所には全く情報が届きません。患者さんから情報を得る情けない日々が続いています。最前線に情報が入って来ないのは太平洋戦争の時と同じです。当院にはいまだに医療関係者用のワクチンは供給されていません。病院への供給と接種はすでに終わっていますが実際銃弾に曝されるのは診療所の内科・小児科医です。もっとも供給されても現時点では私は接種を受けません。職員にも積極的には勧めません。) <番外編> #米ファイザー、神経性の痛み治療薬を日本投入 エーザイと販促 製薬世界最大手の米ファイザーは神経性の痛みを和らげる鎮痛薬を来年をめどに日本で売り出す。同社は高血圧症の治療薬など、既存の大型薬の販売が特許切れに伴い苦戦している。 同社で売り上げ2位の主力薬である鎮痛薬を日本市場に投入し、シェア拡大を目指す。 鎮痛薬「リリカ(海外での製品名)」は痛みを伝える神経伝達物質を抑え、神経が過敏になって痛みを感じる状態を鎮める。 従来の薬にはない方法で効くため、神経性の痛みの治療薬としては世界で最も売れており、2008年の売上高は前年比41%増の25億ドルだった。 http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091026AT1D230AL25102009.html 出典 NIKKEI NET 2009.10.26 版権 日経BP社 <コメント> NSAIDsと異なる作用機序の薬剤としてはノイロトロピンがあり、効能に帯状疱疹後神経痛があります。 今回の鎮痛薬。 ちょっと興味があります。 #日医・唐澤会長「包容力が欠けていた」 臨時代議員会で行われた質疑応答では、大澤英一代議員(奈良)が、唐澤会長が日本医師連盟会長として「政権交代を予想していなかった」と衆院選の総括をしたことに対し、「国民の動向、会員の声にあまりにも無頓着であるように思う。会員はこのことに関して先行き不安に陥っている」と指摘。 その上で、▽責任を取って退陣されるつもりはないのか▽続投される場合、来年の会長選に必ず出馬し、会員の審判を受けるつもりはあるか-の2点について回答を求めた。 これに対し唐澤会長は、日医連として、「政治の先の流れを予測する責任がある」とした一方、「それに関する明確なエビデンスを持っていない」と述べ、今後、エビデンスに基づいた政治活動の方針を明確に打ち出さすための改革が必要であると回答。 川島龍一代議員(兵庫)の日医執行部の総辞職を求める声に対しては、「世界の先進国で、二大政党がある国々で、政権交代が行われて医師会の執行部が全員退陣したという国がどこにあるか。正々堂々とエビデンスに基づいた、国民の思いに沿った医療政策を提言し、これからも戦っていく」と述べた。 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/24911.html 出典 CB news 2009.10.6 <コメント> こんなところでエビデンスという言葉が聞かれるとは思いませんでした。 それのしてもこの写真。 随分立派な会場であることに驚きました。 医師会員は高い会費を払っているわけですから当然といえば当然ですが。 #<新型インフル>埼玉の中2が死亡…基礎疾患なし 埼玉県は26日、新型インフルエンザに感染した疑いがある同県入間市の中学2年の女子生徒(13)が死亡したと発表した。 県によると、基礎疾患のない10代が死亡したのは初めてという。 女子生徒は22日に発熱。簡易検査で陽性だったため、リレンザが投与された。 しかし、症状は改善せず、25日夜にウイルス性心筋炎などで死亡した。 http://www.excite.co.jp/News/society/20091026/20091027M40.070.html 出典 毎日jp 2009.10.26 版権 毎日新聞社 <コメント> もしリレンザがごこ早期に投与されていてこういった転帰というならショッキングな話です。 文面からはどの時点で投与されたかがわかりません。 ひょっとして簡易検査で陽性になる時点では遅いという可能性も残ります。 <きょうの一曲> Bud powell trio : "there will never be another you" http://www.youtube.com/watch?v=bkncqiIRmtM&feature=related
by wellfrog4
| 2009-10-27 00:06
| 感染症
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