がん化学療法センター、がん転移防ぐ抗体を開発
がん研究会のがん化学療法センターは、がんの転移を防ぐ方法を見つけた。
がん細胞が血中の血小板をよろいのように身にまとい、免疫細胞から逃れる性質に着目。たんぱく質でできた抗体で血小板とくっつくのを妨げる。
がんが転移しやすい肺がんや肉腫の治療を狙う。
3年以内に臨床試験(治験)を始めたい考えだ。
転移しやすいがんは、血小板とくっつきやすいという。
血小板は免疫細胞に異物として認識されないので、血小板の付いたがん細胞は体内を動き・回りやすいとみている。
がん細胞の表面のたんぱく質が、血小板とくっつく接着剤の役割を果たしている。
研究チームは、このたんぱく質が結合する際に重要な働きを担う部分を特定した。
ここにふたをするような抗体を新たに一開発した。 ・
出典
日経新聞・朝刊 2016.4.25