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インクレチンの臓器障害保護は臨床上意味ある? 佐賀大学循環器内科の野出孝一氏は第59回日本心臓病学会学術集会 (2011年9月23日~25日)のパネルディスカッションで講演し、血糖を過度に下げるとイベント抑制効果がなくなる「Jカーブ」が懸念されると現状を説明。 低血糖の回避にインクレチン製剤の活用は有効になると作用の仕方に基づいて解説した。 その上で、野出氏は、Prologue研究で、インクレチン製剤の処方による心血管イベントの抑制効果、IMT(頸動脈内膜中膜複合体肥厚)の抑制効果を検証していると自らの研究内容を報告した。 強化療法は避けるべきか 野出氏は、今、糖尿病治療の一つのトピックスとなっているのが「Jカーブ問題」を取り上げた。 高血圧ではかねて血圧を下げすぎた場合に、脳卒中をはじめとしたイベントを招きやすくなるとして「Jカーブ」現象として注目されてきた。 循環器領域では良く知られ、いまだに賛否両論のテーマになる。 さらに最近、血糖値の降下療法でも血糖を下げすぎない方がよいとの考え方が台頭してきた。 多数の論文報告が出てきている上、学会でも講演で報告されている。 大きく注目されたのは臨床研究の結果。 ACCORD試験、ADVANCE試験、VADT試験で軒並み血糖値を抑制する強化療法でイベントは減らなかった。 血糖を強く下げて、むしろ低血糖が問題になる可能性がある。 低血糖が心血管イベントに影響を及ぼすメカニズムを解明する課題が浮上した。 低血糖を引き起こさずに、いかに安全に血糖を下げて、いかにイベントを防ぐか。 野出氏の研究の方向は端的に言えば安全で効果的な血糖降下にある。 解決策として注目されるのが、新たに登場した薬剤インクレチン製剤である。 インクレチンは消化管から分泌されるホルモン。 インスリンの分泌を促す作用を持つ。 小腸上部から分泌されるGIPと小腸下部から分泌されるGLP-1がある。 いずれも膵島のβ細胞の表面受容体を刺激し、サイクリックAMPを増やして、インスリン分泌を促す。 DPP-4阻害薬は、半減期が短いGLP-1の分解酵素の作用をブロックしてインスリン分泌の降下を促す効果を長持ちさせる。 自然なインスリン分泌の機能に近く、余計なインスリンを出さないのがポイントだ。 血糖に反応して、その都度インスリン分泌を引き出す。 インクレチンには、胃からの食物排出を抑制し食後高血糖を防ぐといった副次的な効果も想定されている。 佐賀大学で研究進行中 では、臨床上の成績も、インクレチン製剤が優れているかが次なる課題だ。 原理に基づいて考えれば、血糖をほどよく下げるインクレチン製剤がほかの薬剤よりも優れていて不思議ではない。 半面で、穏やかに下げるだけで効果は十分か検証も必要だろう。 インクレチン製剤のメリットとして、血管内皮機能の改善効果があるとの報告がある。 TNF-α活性化を抑制する、IKKα、IKKβ抑制する。 GLP-1受容体作動薬は塩分の排泄、冠動脈疾患のリスクマーカーの改善につながるといった関連も可能性がある。 野出氏らの研究グループは多施設観察研究であるS-DOG研究を実施。 結果から、インクレチン製剤が従来の糖尿病薬と異なる機序で血糖を下げる可能性が浮かび上がった。 血糖の変動のほか、脂質の変動、血圧の変動などを分析したところ、血糖のみならず、中性脂肪、HDL-Cも低下し、血圧も低下した。 副作用として、心不全の増悪、発疹が見られた。 さらに、野出氏の研究グループはPROLOGUE研究も実施。IMTの変化を見て、DPP-4阻害薬の血管障害に対する効果を検証しようとしている。 PROLOGUE研究では従来の血糖効果療法と比較試験を実施。プラーク、酸化ストレスマーカーなどを調べる。血糖を下げて、実際に動脈硬化の抑制につながっているか、検討する。 http://www.m3.com/academy/report/article/143182/?pageFrom=conference 読んでいただいて有り難うございます。 コメントをお待ちしています。 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
by wellfrog4
| 2012-05-21 00:53
| 糖尿病
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