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ピオグリタゾンの膀胱がんリスク,アジア人では異なる結果 台湾研究 昨年(2011年),ピオグリタゾン(商品名アクトス)の膀胱がんリスクが国内外で注目された。 しかし,この問題についてアジア人を対象とした研究報告がなかったとして,国立台湾大学内科のChin-Hsiao Tseng氏らは,同国の一般人口から抽出した2型糖尿病患者約5万5,000人を対象に検討を行った。 その結果,同薬による膀胱がんリスクの有意な上昇は認められなかった。 また,膀胱がん発症者全員が同薬の投与開始から2年以内に発症し,累積投与量が2万8,000mgを超える患者での発症は認められず,米国人を対象とした研究報告とは異なる結果が得られたという(Diabetes Care 2012; 35: 278-280)。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22210574 米国人対象データと同設定で検討 2011年にDiabetes Care(2011; 34: 916-922)に掲載された,米国人を対象にピオグリタゾンと膀胱がんの関連を検討した縦断的コホート研究KPNC(Kaiser Permanente Northern California)によると,同薬による膀胱がんリスクは,全体では有意な上昇が認められなかったものの,投与期間が2年超や累積投与量が2万8,000mg超の場合に40〜50%上昇することが示された。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21447663 そこでTseng氏らは,KPNC研究と同様に, (1)ピオグリタゾン治療開始からの期間:18カ月未満,18〜36カ月未満,36カ月超, (2)糖尿病治療期間:12カ月未満,12〜24カ月未満,24カ月超, (3)累計投与量:1〜1万500mg,1万501〜2万8,000mg,2万8,000mg超 —別に,台湾人におけるピオグリタゾンの膀胱がんリスクを検討した。 1996〜2009年における台湾国民健康保険登録データからランダムに抽出した100万人分を基に,登録前に膀胱がんの既往歴がないなどの2型糖尿病患者5万4,928人を取り出し,今回の検討対象とした。 2006年1月1日〜09年12月31日における膀胱がんの発症の有無を検討した。 糖尿病および膀胱がんは国際疾病分類第9版(ICD-9)に基づいている。 なお,同国ではピオグリタゾンは2002年に発売されている。 全体および投与期間別,累計投与量別の検討でも有意差なし 対象者5万4,928例中,ピオグリタゾンの投与経験者は2,545例,未経験者は5万2,383例で,膀胱がんの発症はそれぞれ10例(0.39%)と155例(0.30%)で認められた。 ピオグリタゾンの投与期間が24カ月超,あるいは累計投与量が2万8,000mg超の糖尿病患者では膀胱がんの発症は確認されなかった。 そのため,投与期間12カ月未満および12カ月以上と,累計投与量1〜1万500mgおよび1万500mg以上で,同薬投与未経験患者に対するハザード比(HR)を求めた。 性,年齢,糖尿病罹病期間,合併症などは、いずれも有意差は示されなかった。 今回の結果から,Tseng氏らは「ピオグリタゾンを投与した糖尿病患者における膀胱がん発症リスクは全体で30%の増加が示されたが,有意差は認められなかった」と結論。 「膀胱がん発症者は全員が同薬の投与開始2年以内であった一方,累積投与量が2万8,000mg超では膀胱がん発症は認められず,KPNCとは異なる結果が示された」とした。 (松浦 庸夫) 出典 MT Pro 2012.2.3 版権 メディカルトリビューン社
by wellfrog4
| 2012-02-07 00:36
| 糖尿病
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