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睡眠呼吸障害(SDB)は,動脈硬化や高血圧,糖尿病など,さまざまな慢性疾患との関連が示唆されており,24時間社会の現代においては,その対策が最も急がれる疾患の1つといえる。 京都市で開かれたWorldsleep 2011〔会長=シドニー大学(シドニー)睡眠統合研究センター(CIURS)睡眠医学・Ronald R. Grunstein教授,組織委員長=滋賀医科大学睡眠学講座・大川匡子特任教授,アジア睡眠学会理事長〕のプレナリーシンポジウム“The Burden of Sleep-Disordered Breathing Across the Globe”〔座長=ジョンズホプキンス大学(米メリーランド州ボルティモア)内科/疫学・Naresh M. Punjabi准教授,日本大学内科学系睡眠学分野・赤柴恒人教授〕では,米国,オーストラリア,ブラジル,日本のSDBのエキスパートが最新の知見を紹介,その機序と臨床的意義について活発な議論を展開した。 ~Sleep Heart Health Study~ 睡眠時無呼吸症候群とさまざまな疾患の有病率および発症率が関連 座長のPunjabi准教授は,Sleep Heart Health Studyの結果を紹介。 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は高血圧や脳卒中の発症リスクおよび総死亡率の上昇と有意な関連が認められたと述べた。 ベースラインのAHI高値は高血圧,CVD,CHF有病率と関連 Sleep Heart Health Studyは米国各地から6,400人以上を登録して1994年に開始された大規模前向き試験。 対象は40歳以上の男女で,持続陽圧呼吸(CPAP)治療,酸素補給,気管切開を受けた患者は除外。 登録時にポリソムノグラフィー(PSG)を行い,ベースライン時の各種疾患の有病率や健康関連の習慣(喫煙,アルコール摂取,カフェインなど)を調べ,縦断的にアウトカムを追跡。2011年8月31日に最終追跡を終了した。 ベースライン時の各種疾患の有病率を見ると,無呼吸低呼吸指数(AHI)5.0以上で高血圧のオッズ比(OR)が有意に高く,AHI 30以上ではOR 1.37〔95%信頼区間(CI)1.03~1.83〕と高かった。 心血管疾患(CVD)はAHIを四分位で区分したところ,AHI 11.0以上の群でOR 1.30(95%CI 1.01~1.67)と第1四分位群と比べ有意に高かった。 同様に心不全(CHF)もAHI 11.0以上の群でOR 2.20(同1.11~4.37)であり, SDBの重症度とこれらの疾患の有病率が有意に相関していることが確認された。 SDB重症は疾患発症リスクや死亡率上昇と関連 ベースライン時にCVD,CHFを有していなかった者の発症率とSDBとの関連を前向きに検討したところ,ベースライン時に正常血圧だった者のうちBMI 27.3以下の群で,ベースライン時AHI 30以上の場合,高血圧発症リスクは2.71倍に上ることが判明した。 BMI 2.73超の群でもベースライン時のAHIが高いほど高血圧発症リスクは上昇する傾向にあるものの,有意ではなかった。 一方,CVDの発症リスクに関しては,70歳未満の男性で,ベースライン時のAHIが5.0未満と30.0以上を比較したところ,後者のハザード比(HR)は有意ではないものの1.68倍(95%CI 1.02~2.769)と高くなる傾向が報告されている。 脳卒中に関して男女別に見ると,男性ではベースライン時の閉塞型AHI(OAHI)が四分位の最高群で発症リスクが2.86倍(95%CI 1.10~7.39)になるが,女性では1.21倍(同0.65~2.24)と,リスクは有意に上昇せず,これは症例数の少なさによる統計学的パワーの小ささが関係しているであろう,とPunjabi准教授は述べた。 脳卒中に関しては,2006年4月~11年8月31日の新規症例の解析が現在進行中だという。 総死亡率に関しても,AHIがベースライン時に高いほど上昇する傾向が認められるが,男女とも70歳以下の群でその傾向が著明に認められ,特に男性のAHI 30以上の群では5.0未満の群と比べて総死亡率は2.09倍(95%CI 1.31~3.33)と有意に高かった。 総死亡率に関しても最新のデータ解析が現在行われている。 これ以外に,糖や脂質代謝とSASとの関連を示すデータも得られている。 最後に同准教授は,Sleep Heart Health Studyで得られた知見として「SASは,CVD,高血圧,脳卒中,代謝障害,総死亡,日中の眠気,QOLの障害,心不全のすべてに関連する重大な疾患だ」とまとめた。 出典 MT pro 2012.1.5 版権 メディカル・トリビューン社 読んでいただいて有り難うございます。 コメントをお待ちしています。 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
by wellfrog4
| 2012-01-12 00:25
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