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第21回 世界糖尿病会議:IDF2011(2011.12.4〜8)でのインクレチン関連薬に関する記事で勉強しました。 インクレチン関連薬のHead-to-Headの比較、結果は? 治療に伴う体重増加は従来の治療薬、特にSU薬、チアゾリジン系薬剤、インスリンなどでよく見られ、心血管リスクの上昇や患者のアドヒアランス低下を招く。 その中でインクレチン関連薬は、体重増加への影響は少なく、血糖コントロールを改善できることが知られているが、一般的にDPP-4阻害薬は体重に対してニュートラルであり、GLP-1受容体作動薬は体重減少をもたらすと考えられている。 カナダ・Mt Sinai HospitalのB. Zinman氏らは、リラグルチドとエキセナチド(GLP-1受容体作動薬同士)、およびリラグルチドとシタグリプチン(GLP-1受容体作動薬 vs DPP-4阻害薬)のHead-to-Head(直接比較)のデータを用いて目標血糖コントロール達成率と体重減少について検討し、12月4~8日にアラブ首長国連邦、ドバイで開催された第21回世界糖尿病会議:IDF2011で報告した。 本研究はオープンラベルの大規模ランダム化比較試験2件のデータに基づいて行われた(プール解析)。 1件はメトホルミン±SU薬併用下でリラグルチド1.8mgあるいは1.2mg 1日1回投与とエキセナチド10μg 1日2回投与を比較したLEAD-6試験、もう1件はメトホルミン併用下でリラグルチド1.8mgあるいは1.2mg 1日1回投与とシタグリプチン100mg 1日1回投与を比較したLIRA-DPP-4試験である。 いずれも追跡期間は26週間で、経口薬(メトホルミン±SU薬もしくはメトホルミン)の極量でも血糖コントロール不十分な成人2型糖尿病患者が対象。 両試験のデータを統合した結果、リラグルチド1.8mg群は454人、同1.2mg群は225人、エキセナチド群は231人、シタグリプチン群は219人となった。 4群のベースラインの年齢は55.0-57.1歳、体重は93.0-93.8kg、BMIは32.6-33.0kg/m2、糖尿病罹病期間は6.0-7.9年間、HbA1c値は8.1-8.5%とほぼ同等だった。 ベースラインから26週後のHbA1c変化量は、リラグルチド1.8mg群 -1.3%、同1.2mg群 -1.1%、エキセナチド群 -0.9%、シタグリプチン群 -0.9%と、リラグルチド1.8mg群で最も大きく、他群との間に有意差を認めた。 同様に体重減少量もリラグルチド1.8mg群が最大であり、それぞれ-3.0kg、-2.7kg、-2.3kg、-0.8kgと、これも他群との間に有意差があった。 次にHbA1c7.0%未満と体重減少の複合エンドポイント達成率を見ると、リラグルチド1.8mg群は49%とその他の群に比べ有意に高率だった(リラグルチド1.2mg群38%、エキセナチド群37%、シタグリプチン群16%)。リラグルチド1.8mg投与によって、ほぼ半数で体重の減少とHbA1c7.0%未満の達成が同時に得られたことが明らかになった。オッズ比(95%CI)を見ても、リラグルチド1.8mg群は同1.2mg群に比べ1.66倍(1.14-2.41、p<0.01)、エキセナチド群に比べ2.10倍(1.41-3.14、p<0.001)、シタグリプチン群に比べ5.70倍(3.63-8.94、p<0.001)であり、体重減少とHbA1c7.0%未満の達成が得られる割合が高いことが示された。 また、重大でない低血糖の発生率を比較したところ、リラグルチド1.8mg群1.22イベント/人・年、同1.2mg群0.18イベント/人・年、エキセナチド群2.60イベント/人・年、シタグリプチン群0.11イベント/人・年であり、リラグルチド1.8mg群とエキセナチド群でわずかに多かったが、併用薬として用いられていたSU薬の影響が考えられた。重大な低血糖はエキセナチド群でSU薬を併用した2人、リラグルチド1.2mg群の1人で認めた。 インクレチン関連薬同士のHead-to-Headの比較データから、リラグルチド投与はエキセナチド、シタグリプチンと比較し、体重を減少しつつ良好な血糖コントロール目標を達成できる可能性が高いことが示された。 Zinman氏は、リラグルチドとシタグリプチンの差について、リラグルチドのGLP-1受容体に対する反応性の強さを指摘し、またリラグルチドとエキセナチドの差については、リラグルチドで空腹時血糖値の低下作用が強いことなどを理由として提示した。 山岸 倫也(医療ライター) http://www.m3.com/academy/report/overseasarticle/10059/?referertype=academytop 読んでいただいて有り難うございます。 コメントをお待ちしています。 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
by wellfrog4
| 2011-12-20 00:36
| 糖尿病
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