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世界初の高血圧DNAワクチン、阪大大学院医学系研究科・森下氏が有用性を報告 大阪大学で開発された世界初の高血圧DNAワクチンは、従来のペプチドワクチンに比べて、アジュバントによる頭痛や発熱などの副作用がなく、降圧効果がより持続し、標的分子のアンジオテンシン(Ang)IIのみならずAngIにも作用するため、レニン阻害薬、ACE阻害薬、ARBが持つそれぞれのメリットが期待できることが、第34回日本高血圧学会(栃木県宇都宮市)で報告された。 同ワクチンは今後、2年後をメドとした臨床試験の開始と、動物用薬剤としての市販を予定しているが、高血圧、心不全、脳梗塞の予防ワクチンとしての有用性も注目されている。 * * * 近年、高血圧に対する新しい治療法の開発としてレニン・A n g系を標的としたワクチンに大きな関心が集められている。 その中でA n gワクチンは、日中の収縮血圧や早朝の時間帯の拡張血圧を有意に下げるため、治療への応用の可能性が期待されてきた。 開発研究の歴史を見ていくと、レニンに対するペプチドワクチンの基礎研究は腎不全の副作用が発症したためその開発は断念されたものの、A n gI、A n gIIおよびA n g受容体に対するペプチドワクチンについては、自然高血圧発症ラット(SHR)で有意な抗体価の上昇と血圧低下が確認されている。 さらに、2008年にはA n gIIペプチドワクチン投与による血圧の有意な低下が報告された。 だが、持続時間が数カ月から半年と短いことや、頭痛、注射した部分の腫れ、発熱などのアジュバントによる副作用などが課題として指摘され、その解消が求められている。 このような現況の中、高血圧DNAワクチンの有用性を報告した森下竜一氏(大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学)らのグループは、高血圧をはじめとした生活習慣病に対するワクチンとして、高い安全性と確実な有効性を実現するための基盤技術を開発するための基礎的な研究を進めてきた。 高血圧を対象としたワクチンは、癌や感染症のワクチンとは異なり、T細胞の活性化による細胞傷害性(細胞性免疫)をできるだけ回避してB細胞による抗体産生を促す必要がある。 そこで、森下氏らはワクチンの標的分子としてA n gIIを選択し、自家製のA n gIIペプチドワクチンとA n gIID N Aワクチンの創製を試みた。 A n gIIは、主に細胞外に存在し、血中濃度が低いという特徴を持つ。 その結果、A n gIIペプチドワクチンは、SHRの血圧を有意に低下し、臓器障害を抑制した。 同ワクチンの作用メカニズムは、A n gIIを認識する抗体を産生させて、A n gIIによる血圧上昇を抑制するというものだ。 だが、抗体価が経時的に低下するために降圧効果は短く、アジュバントによる副作用も懸念される。 ペプチドワクチンのこれらの欠点をクリアするために開発されたのが、高血圧DNAワクチン(A n gIID N Aワクチン)だ。 A n gIID N Aワクチンは、 [1]DNAによる自然免疫系の活性化作用があり、アジュバントを必要としない [2]T細胞の活性化作用が強く、抗原提示期間も長いため、免疫反応が強く効果がより持続する可能性がある[3]癌(メラノーマでPIII)や感染症(鳥インフルエンザでPII)の臨床試験も進んでおり、サケやネコの動物用薬剤も市販されている --などのメリットを有する。 森下氏らが創製したAn gIID NAワクチンは、B型肝炎ウイルスの部分蛋白であるB型肝炎ウイルスコア関連抗原(H B c)にA n gII抗原を挿入したもの。 免疫原性が高く、A n gII抗原として認識されやすくなるため、効率的に抗体を産生できる。 また、針無し注射器(シマジェット)による効率的な遺伝子導入を特徴とする。 SHRの0、2、4週目にAngIIDNAワクチンを投与した結果、2回目投与から2週後に抗A n gII抗体産生が確認され、その後、半年間抗体価は持続したという。 さらに抗体は、A n gIIに加えてAngIにも反応したが、アンジオテンシノーゲンには反応しなかった。同ワクチンは、重症高血圧ラットでは血圧降下作用を示し、正常ラットの血圧を下げないことも確認されている。 これらの実験結果をもとに森下氏は、「A n gIIを標的としたD N Aワクチンにより、抗A n gII抗体の産生を促進し、SHRの血圧を半年間低下させることに成功した」と総括。 その上で、「ラットでの半年間にわたる降圧効果は、人間では20年間に値する」と解説し、「標的分子のAngIIのみならずAngIにも作用するため、レニン阻害薬、ACE阻害薬、ARBが持つそれぞれのメリットが期待できる」との可能性を指摘した。 副作用についても「アジュバントを用いないため、アジュバントによる副作用はない。自己免疫による副作用も今のところ考えにくい」と明言。 さらに、AngIIDNAワクチンの医療への適応についても言及し、 [1]経口薬剤の内服が困難な高血圧患者の血圧コントロール [2]高血圧予防ワクチンとしての可能性 [3]心不全・脳梗塞・腎不全の予防ワクチン [4]動物用薬剤(イヌは心不全治療薬、ネコは腎不全治療薬)への応用 --などを挙げた。 わが国の高血圧の有病率は非常に高く、約4割が「血圧高め」に属すると言われている。 10年の降圧薬の国内市場規模は9144億円(対前年比1.9%増)で、そのうちARBは6000億円を占める。 降圧薬は、国内医療用医薬品市場の約20%弱を占めており、患者数の増加に伴い18年には1兆0400億円に達すると予測されている。 AngIIDNAワクチンは、アンジェスM Gとの連携で2年後をメドとした臨床試験開始と動物用薬剤としての市販を予定しているが、医療費抑制効果と発展途上国への援助に対する期待も高まっている。 http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/11/25/144955/?fullArticle=true '''<関連サイト>''' 高血圧ワクチン http://blog.m3.com/reed/20080226/1 高血圧症に対するワクチン療法の有効性 http://blog.m3.com/reed/20080924/1 '''<番外編>''' '''アリセプト関連''' '''アリセプト後発品、30社101品目が参入''' http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111128-00000003-cbn-soci ■厚生労働省は11月28日、1998年度以降では最多となる後発医薬品521品目の薬価収載を官報告示した。 ■新規に後発品が参入したのは9成分186品目で、このうちアルツハイマー型認知症治療薬ドネペジル(先発品はエーザイのアリセプト)には最多の101品目(収載企業数30社)が参入した。 ただ、ドネペジル後発品の適応は軽度、中等度に限られる。 '''アリセプト高度適応の特許権延長が確定- 13年6月まで''' http://news.cabrain.net/article/newsId/35525.html ■エーザイは9月14日、アリセプトの高度アルツハイマー型認知症の用途に関する特許権が2013年6月22日まで延長されることが確定したと発表した。 同社によると、後発品メーカー数社が同特許権の延長を認めた知的財産高等裁判所の判決を不服として、上告していたが、最高裁判所が9日にこれを棄却した。 ■アリセプトは1999年10月に軽度、中等度の適応で承認を取得し、同年11月から販売が開始された。 07年8月に高度の適応追加の承認を取得した。 今年11月には、国内でアリセプトの後発品が参入する見通しだが、後発品の適応は13年6月22日まで軽度、中等度に限られることになる。 '''アリセプトのみの10年、「無駄ではない」''' ■首都大学東京大学院の繁田雅弘教授はこのほど、日本認知症ケア学会の第12回学術大会でアルツハイマー型認知症治療薬をテーマに講演した。 この中で繁田教授は、新薬が次々登場した欧米と異なり、10年間にわたり治療薬がアリセプト(エーザイ)に限られていた国内の状況を振り返り、「薬の選択に惑わされずに、どうやってその薬を最大限生かすかという技術を身に付けられたという意味では、決して無駄ではない10年だった」と述べた。 ■国内のアルツハイマー型認知症治療薬は、1999年にアリセプトが発売され、今年に入り、アリセプトと同様、コリンエステラーゼ阻害薬であるレミニール(ヤンセンファーマ、武田薬品工業)、イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ(ノバルティスファーマ/小野薬品工業)や、これらとは異なる作用機序(NMDA受容体拮抗薬)を持つメマリー(第一三共)が相次いで発売された。 ■このうち、レミニールについて繁田教授は、「従来のコリンエステラーゼ阻害薬で確認されている効果は、ほぼすべて確認できる」などと指摘し、「第一選択になる」との見解を示した。 ■また、同薬とアリセプトとの違いについて、「短期間で比較すると非常にいい勝負だが、1年後になるとレミニールの方が優れるというデータがある」などと指摘。 「認知機能や生活動作については、今まで以上に長期にわたって効果が期待できる」と述べた。 一方で、副作用については、アリセプトと同様に消化器症状に関する副作用があり、頻度は同等か少し高いとする海外データを紹介した。 ■さらに、徘徊や妄想といった行動・心理症状(BPSD)に対する効果について、「アリセプトは広くさまざまな症状に効く」と指摘。 一方、レミニールは妄想や焦燥性興奮/攻撃性、異常運動行動など、「あつくなりやすい、あるいは行動が増えている人にふさわしい」とした。 ■このほか、アルツハイマー型認知症治療薬で唯一の貼付薬であるイクセロンパッチ/リバスタッチパッチについては、投与が簡便で、服薬管理も容易であることや、嚥下に問題がある患者にも使用できることといったメリットを紹介。 一方で、貼付剤特有の痒みなどの副作用について、「患者は家族や介護者にきちんと伝えられない可能性があるので、周りの理解が必要。赤くなっているならば、貼り替えるときにふき取ったり、ステロイドなどの塗り薬を使ったりする必要が出てくる」と述べた。 読んでいただいて有り難うございます。 コメントをお待ちしています。 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
by wellfrog4
| 2011-11-29 00:18
| 循環器
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