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~2型糖尿病8万例超の観察研究~ HbA1c 8%以上から心不全リスク増加 糖尿病患者における血糖コントロールと心不全発症との関係について,過去の観察研究では一貫した知見が得られていない。 イェーテボリ大学(スウェーデン・イェーテボリ)のMarcus Lind氏らは,8万例超の糖尿病レジストリーデータを検討し,HbA1c 8%以上から心不全リスクが有意に上昇することを第47回欧州糖尿病学会(EASD 2011)で報告した。 心不全による入院率は13.2% 心不全,糖尿病ともに多くの国で有病率が増加している。 糖尿病患者は非糖尿病患者に比べて心不全発症率が2.5倍高いことが報告されているが(Nichols, Diabetes Care),最近のメタ解析では糖尿病患者に厳格な血糖コントロールを行っても心不全の予防効果はないことが示されている(Turnball, Diabetologia)。 そこで,Lind氏らは今回,2型糖尿病患者の大規模長期追跡研究から,血糖コントロールと心不全の関係を明らかにする目的で検討を行った。 対象コホートは,スウェーデン糖尿病レジストリーに1998~2003年に登録され, 2009年12月まで追跡された2型糖尿病患者8万3,021例。それらのデータを同国の退院・死亡レジストリーと照合させた。 登録時の背景(平均)は,年齢65.8歳,HbA1c 7.4%,血圧145.9/79.8mmHg,BMI 28.9。16.2%が心筋梗塞既往だった。 中央値で7.2年の追跡期間中,1万969例(13.2%)が心不全により入院した。 Poisson回帰分析(年齢と性で補正)の結果,心不全による入院率は,女性より男性の方が,若年者より高齢者の方が高く,糖尿病罹病期間が長くなるほど高まることも示された(すべてP<0.001)。 HbA1c 1%ごとに12%リスク上昇 Cox回帰分析(年齢,性,糖尿病罹病期間,喫煙,BMI,血圧,各種心疾患などの危険因子で補正)を行ったところ,HbA1c1パーセントユニット増加当たりの心不全ハザード比(HR)は1.12〔95%信頼区間(CI)1.10~1.14〕となった(HbA1cが1%増えると心不全リスクが12%上昇)。 HbA1c6%未満を基準として比較すると,意外なことにHbA1c6%以上7%未満ではHR 0.91(95%CI 0.84~0.98)と心不全リスクは低くなった。 7%以上8%未満ではHR 0.99(同0.91~1.07)と変わらず。そして,8%以上9%未満でHR 1.10(同1.01~1.20),9%以上10%未満でHR 1.27(同1.15~1.41),10%以上でHR 1.71(同1.51~1.93)となり,心不全リスクはHbA1c 8%以上から有意に高まることが明らかとなった。 ちなみに,Lind氏らは,1型糖尿病患者2万例超でも同様の研究を行っており,その結果が今年7月にLancetに掲載されたが,それと今回の結果を比較すると,2型糖尿病に比べて1型糖尿病の方が,高血糖は心不全のより強力な危険因子になることが分かったという。 同氏は,今回の研究の限界として, (1)ランダム化されたものではないため,良好な血糖コントロールが心不全を予防したり改善したりするか否かは結論できない (2)心不全でも入院しなかった患者のデータはない —点を挙げた上で,「2型糖尿病患者の心不全による入院率は依然として高い。血糖コントロール不良は心不全の予測因子となる。ただし,血糖コントロールが不十分でもそれが軽度~中等度(HbA1c 8%未満)レベルでは,心不全リスク増加との関連は認められなかった」と締めくくった。 出典 Medical Tribune 2011.10.27 版権 メディカル・トリビューン社
by wellfrog4
| 2011-11-08 00:35
| 糖尿病
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