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アセトアミノフェンの長期連用で造血器腫瘍のリスクが約2倍に 米VITAL study 米ワシントン大学のRoland B. Walter氏らは市販のかぜ薬などに含まれるアセトアミノフェンの高頻度かつ長期の連用により,一部の造血器腫瘍(hematologic malignancies)のリスクが約2倍に上昇していたとの前向き研究の結果を米国臨床腫瘍学会誌(J Clin Onco5月9日オンライン版)に報告した。 同研究は米の大規模調査Vitamins and Lifestyle(VITAL) studyに参加した50~76歳の男女6万4,839例を対象に実施された。 Long-Term Use of Acetaminophen, Aspirin, and Other Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drugs and Risk of Hematologic Malignancies: Results From the Prospective Vitamins and Lifestyle (VITAL) Study. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/21555699 アスピリン・その他のNSAIDの長期連用と造血器腫瘍との関連見られず アスピリンやその他の非ステロイド抗炎症薬(NSAID)の長期使用と大腸がんや前立腺がん,肺がんなど複数のがんのリスク低下の関連がこれまで報告,これらの薬剤が化学予防としても有用な可能性が指摘されている。 一方,造血器腫瘍とこれらの薬剤の関連については一貫した結果が得られておらず,最も広く用いられているアセトアミノフェンでは少数例の検討でネガティブな結果も報告されているとWalter氏ら。 2000~02年,VITAL studyに登録された50~76歳の男女のうち,ベースライン時にがん(非メラノーマ皮膚がんを除く)の既往があった人およびがんに関する情報がなかった人は除外された。 登録前10年間におけるNSAIDの服用頻度や健康状態をアンケートで調査,回収した。 調査対象の薬剤は低用量アスピリン(81mg),通常用量または高用量アスピリン,イブプロフェン,ナプロキセン,セレコキシブまたはロフェコキシブ,ピロキシカム,インドメタシン,アセトアミノフェン。 全米のがん登録(Surveillance, Epidemiology and End Results:SEER)で確認された造血器腫瘍発症の割合は全6万4,839例中577件(0.89%)。 年齢,性,関節リウマチの既往や片頭痛,白血病・リンパ腫の家族歴などによる補正※を行い,それぞれの薬剤の服用頻度と各種造血器腫瘍発症との関連を検討した。 その結果,アセトアミノフェンの高頻度かつ長期連用(週4回以上の服用が4年以上)群における造血器腫瘍のハザード比(HR)は1.84(95%CI 1.35~2.50,P trend=0.004)と有意に上昇していた。 また,同群における骨髄異形性症候群(MDS)や急性骨髄性白血病などの骨髄系腫瘍のHRは2.26(同1.24~4.12),非ホジキン性リンパ腫のHRは1.81(同1.12~2.93),形質細胞疾患(plasma cell disorders)のHRは2.42(同1.08~5.41)であった。 なお,慢性リンパ性白血病または小リンパ球性白血病のHRは0.84(同0.31~2.28)と有意な上昇は見られなかった。 アスピリン,その他のNSAID,イブプロフェンと各種造血器腫瘍発症との有意な関連は見られなかった。 同氏らはアセトアミノフェンの高頻度かつ長期の使用は,一部の造血器腫瘍発症では約2倍のリスク上昇と関連していたと結論。 一方,造血器腫瘍の予防という観点ではアスピリンやその他のNSAIDは有用ではないかもしれないとしている。 出典 Medical Tribune 2011.5.19 版権 メディカル・トリビューン社 <私的コメント> 個人的な話で恐縮ですが、慢性頭痛で結構SG配合顆粒(アセトアミノフェン含有)を常用しています。 明日からは、バイアスピリンで我慢します。 ご存知のように、SG配合顆粒は「セデスG」の後継品です。 「セデスG」は腎障害を起こしやすいフェナセチンを含有しているということでSG配合顆粒になりました。 結局、こちらも問題ということなんですね。 <アセトアミノフェン 関連サイト> アセトアミノフェンに小児喘息との関係認められず 出典 Medical Tribune 2011.5.19 ■幼少期のアセトアミノフェン(パラセタモール)使用は小児喘息のリスクとは関係しないと,オーストラリアのグループがBMJの2010年10月2日号に発表した。 Paracetamol use in early life and asthma: prospective birth cohort study. Lowe AJ, et al. BMJ 2010; 341: c4616. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/20843914 アセトアミノフェンが冠動脈疾患患者の血圧上昇を誘発 出典 Medical Tribune 2010.11.11 ■アセトアミノフェンは冠動脈疾患(CAD)患者の血圧上昇を誘発すると,スイスのグループがCirculationの11月2日号に発表した。 Acetaminophen increases blood pressure in patients with coronary artery disease. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/20956208 Sudano I, et al. Circulation 2010; 122: 1789-1796. FDAが処方薬におけるアセトアミノフェン含有量を制限,枠囲み警告も 過剰使用による肝毒性リスクを受け 出典 Medical Tribune 2011.1.14 ■解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンは,多様な処方薬,OTC薬に配合されており,過剰使用や過剰処方が起きやすいことが指摘される。 米食品衛生局(FDA)は昨日(1月13日),製薬会社に対し,アセトアミノフェンの過剰使用により深刻な肝障害が発生していることを踏まえ,処方薬における同成分の含有量を上限325mgとし,ラベルに枠囲み警告を含めるよう要請した。 今回の勧告では,既にラベル警告を義務付けられているOTC薬は影響を受けない。 アセトアミノフェンが小児の喘息やアレルギーの危険因子の可能性 出典 Medical Tribune 2011.2.3 ■アセトアミノフェンの使用が小児の喘息やアレルギー疾患と関係している可能性があると,国際共同研究グループがAmerican Journal of Respiratory and Critical Care Medicineの1月15日号に発表した。 Acetaminophen use and risk of asthma, rhinoconjunctivitis, and eczema in adolescents: International Study of Asthma and Allergies in Childhood Phase Three. Beasley RW, et al. Am J Respir Crit Care Med 2011; 183: 171-178. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/20709817 <私的コメント> 小児のインフルエンザに対する解熱剤はアセトアミノフェンです。 今や成人に対してもアセトアミノフェンが多く処方されます。 成人に処方する臨床的意義はちょっとわかりません。 いずれにしろ、こういったアセトアミノフェンの安全神話に落とし穴があったというわけです。 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ 「井蛙」内科メモ帖 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2011-05-21 00:18
| 血液内科
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