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この度の東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。 犠牲になられた方々、そしてご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。 また、福島第一原発事案(事故)で避難中の方々、そして計画停電中の首都圏の方々にお見舞い申し上げます。 また、被災者支援や原発復旧作業などの災害対策に全力を尽くしてみえる皆様に敬意を表します。 「日本人は糖尿病になりやすい。」 インスリン分泌能が低いということは周知の事実です。 しかし、このタイトルからは、糖尿病患者が多い、と解釈されます。 はたして、食生活などが欧米と違う日本人が「糖尿病になりやすい」というのは、本当なのでしょうか。 きょうは、そういった勉強をしました。 日本人はなぜ糖尿病になりやすいのか〜その背景と病態に即した治療戦略〜 「平成19年 国民健康・栄養調査結果」によると,わが国において糖尿病が強く疑われる人は約890万人,糖尿病の可能性が否定できない人は約1,320万人に上り,合わせて約2,210万人と推定された。2型糖尿病患者の増加傾向には拍車が掛かっており,その対策が急務となっている。 第12回日本病態栄養学会年次学術集会のランチョンセミナーでは,日本糖尿病協会理事長で関西電力病院院長の清野裕氏が,日本人の体質,食生活の変化を背景とした日本人2型糖尿病患者の病態の特徴と,それに即した治療戦略について解説した。 (座長は和歌山県立医科大学内科学第一講座・南條輝志男教授) 若年層で増加する2型糖尿病患者背景には食生活の欧米化 2型糖尿病患者は,世界的にも増加傾向にある。なかでも,1990年から2005年にかけては,アジアの若年層における平均有病率が大幅に上昇しており(Yoon KH, et al: Lancet 368: 1681-1688, 2006),アジア各国で懸念が深まっている。 清野氏はまず,若年層で2型糖尿病患者が急増する背景について解説した。 2型糖尿病は,遺伝的素因に環境因子が加わって発症する。 その病態の特徴は,「インスリン分泌障害」と「インスリン作用障害」であるが,日本人の場合,インスリン分泌量は非糖尿病患者でも少なく,糖尿病患者では白人の半分程度しかない(図1)。 日本人のインスリン分泌量が少ない背景には,数千年にわたって穀類中心の食生活を送ってきたことがある。加えて,最近の40年で獣肉由来の脂肪の摂取量が急増しており,長年培われた体質に合わない食生活が,2型糖尿病発症の引き金になっているという。 同氏は,「長年にわたる穀類中心の食生活が,インスリンを分泌する膵β細胞の進化に影響を与えてきた。膵β細胞は急激に環境が変化しても,インスリンの分泌量を増やすことができない」と述べ,警鐘を鳴らした。また,子供のころからの食育の大切さにも触れ,栄養士などコメディカルの果たす役割の重要性も強調した。 メタボリックシンドロームは2型糖尿病の危険因子の1つでしかない 近年,特定健診・保険指導制度の開始などに伴い,日本でもメタボリックシンドローム(MetS)への関心が高まっている。 MetSへの対策を講じることは,2型糖尿病の発症を抑制する有効な手段ではあるものの,MetSに重点を置きすぎると,多数の2型糖尿病患者を見落とすことになる。 その理由として,清野氏は日本人の2型糖尿病の発症する割合の6割以上はインスリン分泌不足を契機とした非MetSであり,MetSを契機とするのは4割以下にすぎないという。 しかし,MetSは2型糖尿病の危険因子の1つとして重要である。 イギリスの前向き研究であるPROSPER研究とBRHS研究によると,心血管疾患発症の相対リスクはMetS患者と非MetS患者で同程度だったが,MetS患者の2型糖尿病発症の相対リスクはPROSPER研究で非MetS患者の 4.41倍,BRHS研究で7.47倍であった(Sattar N, et al: Lancet 371: 1927-35, 2008)。 同氏は,「2型糖尿病になれば,心血管疾患の発症リスクが高まる。MetSはその2型糖尿病の危険因子であるが,わが国では非MetSの2型糖尿病患者も多い。痩せ型の2型糖尿病患者では細小血管症の発症も多く,さまざまな血管障害のリスクに目を向ける必要がある」と述べ,注意を促した。 2型糖尿病の治療では早期からの血糖コントロールが重要 2型糖尿病の治療において,初期治療の重要性は高い。 UKPDSの本試験終了後,10年間にわたって追跡調査した成績によると,早期からスルホニル尿素(SU)薬またはインスリンによる血糖コントロールを行った強化療法群では,糖尿病に関連するあらゆるエンドポイント,細小血管症,心筋梗塞などのリスク低下が本試験中とほぼ同等に維持できていた(表)。 清野氏は,「健康診断等で糖尿病が発見された後,早期から十分な血糖コントロールを行っておくことが,合併症の進展抑制につながるということが明らかになった」と指摘した。 現在,わが国では生活習慣の改善を基本として,インスリンやインスリン分泌促進薬,インスリン抵抗性改善薬などが血糖コントロールの改善に用いられている。 なかでも,日本人の2型糖尿病患者のほとんどがインスリン分泌不足を呈しているため,SU薬が汎用されている。 SU薬には,膵β細胞を疲弊させることによる二次無効や,体重を増加させるといった懸念もある。 しかし,米国人2型糖尿病患者の膵β細胞容積を治療法別に見た検討では,肥満群,非肥満群ともインスリンや食事療法と比べ,SU薬による膵β細胞の減少を示唆する結果は見られなかった(図2)。 同氏は,「他の経口血糖降下薬でも二次無効を来すこともある。高血糖状態の放置こそが問題である」と指摘した。 SU薬の適正な使用で良好な血糖コントロールを 清野氏はSU薬の薬剤ごとの血中半減期や受容体結合能の違いについても解説した。 グリベンクラミド(ダオニール®)はSU受容体に強力に結合するため作用が強力で低血糖を来しやすいとする一方,第3世代SU薬のグリメピリド(アマリール®)には膵外作用が認められ,低血糖の発現も比較的少ないとした。 また,グリメピリドには心臓の虚血プレコンディショニングを妨げないという報告もあり,使用頻度が高まっているという。 2型糖尿病の血糖管理に関しては,ADAとEASDの合同声明が昨年発表され,2型糖尿病治療アルゴリズムが示された。 同アルゴリズムでは,十分に検証された中心的治療法として,生活習慣の改善とメトホルミンの投与で治療を開始し,血糖コントロールが改善しなければ基礎インスリン,もしくはSU薬を追加投与するとなっている(図3)。 同氏は,わが国においても日本人の2型糖尿病の病態に即した簡便なガイドラインが策定されることに期待を寄せた。 最後に,同氏は会場に詰め掛けたコメディカル,なかでも日本病態栄養学会認定の病態栄養専門師に対して,「日本の2型糖尿病患者は予備軍も含めて 2,210万人に増えているが,これらの多くは生活習慣の改善で血糖コントロールが改善すると期待される。そのためには,病態栄養専門師の指導が重要であり,病院の内外,市民に向けてもっとその存在をアピールしてほしい」と呼びかけ,講演を終えた。 出典 Medical Tribune 2009.5.14 版権 メディカル・トリビューン社 <番外編> 東京電力、医療機関名は公表せず 数十カ所の医療機関は特例的に計画停電の対象外 ■東京電力は3月27日の記者会見で、数十カ所程度の医療機関を特例的に計画停電の対象から外していることを明らかにした。 ■京電力はこれまで、社会機能の維持に必要な鉄道会社などについては、計画停電の対象外としていることを認めていたが、一部医療機関も対象外としていることを認めたのは初めて。 「対象外となっているのは、救急のポイントとなる数十カ所程度の医療機関」(東京電力法人営業部長の鎌倉賢司氏)だという。 ■停電を免れているのは、主に3次救急などを担う病院と推定されるが、今のところ対象外の医療機関は公表されていない。 対象外とする基準について鎌倉氏は、「関係省庁などに教えていただきながら決定している」と説明した。 出典 NM online 2011.3.26 版権 日経BP社 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ 「井蛙」内科メモ帖 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2011-03-31 00:26
| 糖尿病
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