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アルコールは麻薬より危険 英で薬物の有害性をランキング 広義の「ドラッグ(薬物)」には,違法薬物だけでなく承認医薬品の乱用,アルコールやたばこなども含まれる。 さまざまな薬物が使用者本人や使用者の周囲の者に与える有害性を評価したところ,全般的な有害性は,ヘロインやコカインなどに比べてアルコールの方が大きいとする研究結果が示された。 インペリアルカレッジ(ロンドン)のDavid Nutt教授らIndependent Scientific Committee on Drugs(ISCD)の専門家メンバーが明らかにしたもので,詳細はLancet(2010; 376: 1558-1565)に発表された。 有害性を0~100点で評価 薬物は個人や社会に対して有害な作用をもたらすが,アルコールやたばこもその意味で「薬物」に含まれる。 健康や治安,社会保障に関する政策立案者に対してより分かりやすい指針を示すためには,こうした薬物の害を適正に評価する必要がある。 しかし,薬物の害は多岐にわたるため,その評価は容易ではない。 Nutt教授らは先行研究で,薬物固有の害のほか社会的,医療経済的な観点から見た有害性を9項目の基準でスコア化し,それぞれの薬物の有害性を点数で評価した。 この研究は大きな関心を集め,国民的な論議を呼んだ。 一方で,9項目の選択基準や基準への重み付けが行われなかったことを指摘する声もあった。 そこで同教授らは今回,これらの欠点を是正すべく,多基準意思決定分析(MCDA)を用いて薬物の有害性評価を行った。 MCDAは,放射性廃棄物の処理など賛否が対立する複雑な課題を政策立案者が分析する際に用いる手法である。 アルコールは他者への害が大 Nutt教授らは,薬物が及ぼす有害な影響を摂取者本人への有害性として9項目 ((1)薬物に特異的な死亡 (2)薬物に関連する死亡 (3)薬物による特異的ダメージ (4)薬物に関連するダメージ (5)薬物依存 (6)薬物による精神機能障害 (7)薬物に関連する精神機能障害 (8)有形資産の喪失 (9)人間関係の喪失), 他者への有害性として7項目 (1)傷害(他者への暴力や交通事故など) (2)犯罪 (3)環境破壊(廃棄注射針など) (4)家庭不和 (5)国内不安,国際犯罪など国際的なダメージ (6)経済的損失 (7)コミュニティーの結束の低下〕 の基準で分類。 さらに,本人への有害性を身体的,精神的,社会的な害の3種類に,他者への有害性を身体的および精神的,社会的の2種類に分けて,計5項目のサブグループに分類し,各薬物を0(無害)~100(最も有害)に点数化した。 その後,すべての基準において100点を示した薬物を比較・補正した。 先行研究の結果を裏付ける その結果,アルコール(72点)が全般的に最も有害な薬物と評価され,次いでヘロイン(55点),クラックコカイン(54点)と続いた。 クラックコカイン,ヘロイン,メタンフェタミンは本人への有害性が大きかった(それぞれ37点,34点,32点)が,他者に対して有害性が大きかったのはアルコール,ヘロイン,クラックコカインであった(同46点,21点,17点)。 上記のほかに全般的に有害とされた薬物は,メタンフェタミン(33点),コカイン(27点),たばこ(26点),アンフェタミン(23点),大麻(20点)などであった。 MCDAによる評価では,アルコールは最も有害な薬物で,その有害性はコカインやたばこの約3倍と評価された。 さらに,アルコールは英国で2010年4月にクラスBの規制薬物に指定されたmephedroneの約5倍の害があると評価された。 メディアで取り上げられる機会の多いエクスタシーの有害性は,アルコールの8分の1程度と評価された。 Nutt教授らは「今回の研究結果は,英国やオランダの先行研究の結果を裏付けるものである。 また,アルコールの有害性を積極的な介入の対象とすることは,公衆衛生戦略として妥当であり,必要であるとする先行研究結果とも一致する」と述べる一方で,「今回の研究から,1971年に制定された薬物取締法に基づいて策定された現行の英国における薬物分類システムは,科学的根拠に欠けることが示された」と指摘している。 規制薬物の分類見直しを なお,ISCDとLancet共催によりロンドンで開かれた薬物に関するコンセンサス会議では,今回の研究結果を受けてNutt教授が現行の規制薬物の分類法を見直す必要性を強調。 「薬物の分類システムは,摂取者本人あるいは他者に対するどのような害を軽減しようとするかによって変わるだろう。しかし,全般的な害という観点からは,アルコールやヘロイン,コカインの害は,他の薬物に比べて大きいことは明らかである。薬物分類基準としては,40点以上の薬物はクラスA,20~39点はクラスB,10~19点はクラスC,10点未満はクラスDと区分してよいのではないか」と提言した。 一方,ISCDの研究グループは「MCDAの評価プロセスは,薬物乱用が引き起こす複雑な問題に対処する強力なツールとなる。重み付けによって全体のスコアが左右されることから,加重プロセスについて専門家間でコンセンサスを得ていくことが肝要である」と述べている。 定期的な評価の見直しが必要 オランダ国立公衆衛生環境研究所(オランダ・Bilthoven)のJan van Amsterdam博士らは,同誌の付随論評(2010; 376: 1524-1512)で「この研究では複数の薬物の同時摂取に関する問題は検討されていないが,娯楽目的で薬物を摂取している人の間では広く行われている。アルコールと薬物を同時に摂取すると,相互作用により深刻な副作用が生じる可能性がある」と指摘。 その例として,マジック・マッシュルームとアルコールの同時摂取で致死的な事故につながること,コカインとアルコールの同時摂取で毒性の強いコカエチレンが生成されること,大麻とアルコールの同時摂取で運転能力が著しく低下することなどを挙げている。 同博士らは「娯楽目的の薬物使用の形は多岐にわたるため,Nutt教授らによる合法・非合法薬物のランキングは確定的なものとはいえない。薬物の流行や入手手段,同時摂取の組み合わせなどは,10年もすれば変わる可能性がある。したがって,薬物の有害性のランキングは,5~10年ごとに見直す必要がある」と指摘した上で,「薬物としてアルコールとたばこの2つが今回の評価で上位にランクされたことは,これらが少なくとも違法薬物と同等の害を及ぼすことを示唆するもので,興味深い結果といえる」と結論付けている。 出典 Medical Tribune 2011.1.20 版権 メディカルトリビューン社 <自遊時間> 英国といえば、以下の一件が思い浮かびます。 現在、わが子がロンドンに語学留学中です。 日本人はこういった見方をされているかと思うと心配です。 以下は日経新聞の社説です。 そのうちサイトから消えてしまう記事ですからドキュメントしておきたいと思います。 英BBC放送の被爆者愚弄は許し難い これは原爆被爆者を愚弄するだけでなく、核廃絶を願うすべての人々の気持ちを踏みにじる、実に許し難い行為である。 英公共放送のBBCは広島と長崎で二重に被爆した山口彊(つとむ)氏について昨年末、テレビのお笑いクイズ番組で「世界一、運が悪い男」などと紹介した。 在英邦人の指摘を受けて、日本大使館はBBCと番組制作会社に書面で抗議した。 問題の放送は金曜夜の人気番組「QI(とても面白い、の略)」で、昨年12月17日に放映された。 動画投稿サイト「ユーチューブ」で番組をみると、アロハシャツを着た司会者は、山口氏が広島に出張して被爆し、長崎に戻った後で再び原爆の被害にあった事実などを面白おかしく紹介。 スタジオからは何度も笑い声があがった。 きのこ雲や山口氏の顔写真も掲げられていた。 大使館は今月初め、担当公使名で抗議の書簡を送った。 これに対し番組のプロデューサーは20日、大使館に「この(原爆)問題に対する日本人の潜在的な敏感さを軽視したのは明らか。お気楽な番組で扱うには全くそぐわないと日本人が見なすのは想像に難くない」などと釈明する書簡を返したという。 BBCは猛省し、昨年死去した山口氏の遺族や、ほかの被爆者はじめ日本人に正式に謝罪すべきである。 それは最低限、必要なことだ。 だが、今回の一件からは、謝罪しても片付かない深刻な問題がうかがえる。 被爆者を笑いものにするような番組を平然と放映したこと自体が、英国民の間に原爆の残忍さが浸透していない現実をはしなくも露呈したのではないか。 冷戦時代には、旧ソ連の「核の脅威」に英国を含む西欧諸国が悩まされてきたと伝えられた。 だが一般英国民の核に対する認識は極めて甘かったと思わざるをえない。 もしこの見方が正しければ、英国の教育者や教育当局なども考えるべきことがあるといえないだろうか。 米国では「原爆投下が太平洋戦争を早く終わらせた」と投下を正当化する考え方が根強い。 極めて問題だが、その米国でも、オバマ大統領は核廃絶を訴えてノーベル平和賞を受賞した。 しかし西側主要国である英国の国民が核兵器の残忍さを十分に理解していなければ、オバマ氏が進める核廃絶運動の将来も暗い。 一方で、こんな心ない番組が先進国で放映された事実を考えると、唯一の被爆国である日本からの、原爆の悲惨さをめぐる情報発信がまだまだ足りないと思わざるをえない。 出典 日経新聞 Web刊 2011.1.22 版権 日経新聞社 <私的コメント> アングロサクソンはこういった人種だという客観的な評価も必要ではないでしょうか。 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「葦の髄」メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ 「井蛙」内科メモ帖 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2011-01-24 00:15
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