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厳格な血圧管理は心血管アウトカムを改善せず 糖尿病と冠動脈疾患の併発患者 フロリダ大学(UF,フロリダ州ゲインズビル)のRhonda M. Cooper-DeHoff准教授らは「収縮期血圧(SBP)が130mmHg未満に管理されている糖尿病と冠動脈疾患(CAD)を合併した高血圧患者では,通常の血圧管理を行っている患者と比べて心血管アウトカムが改善しない」との研究結果をJAMA(2010; 304: 61-68)に発表した。 全死亡リスクが増加 Cooper-DeHoff准教授は,研究の背景情報として「高血圧ガイドラインは,糖尿病患者のSBPを130mmHg未満に下げる治療を行うように提唱しているが,増加しているCADと糖尿病を合併した患者集団に関するデータはない」と述べている。 同准教授は,SBP 130mmHg未満を達成した糖尿病,CAD合併高血圧患者では,SBPが130mmHgから140mmHg未満の範囲に保たれるように管理された患者と比べて,心血管イベントリスクが減少するか否かを調べた。 分析には,International Verapamil SR-Trandolapril Study(INVEST)の参加者2万2,576例のうち6,400例が組み入れられた。 組み入れの条件は,50歳以上で糖尿病とCADの両疾患に罹患している者とした。 参加者は1997年9月~2000年12月に14カ国の862施設から募集され,2003年3月まで追跡された。 米国の参加者は,米国死亡指数(NDI)を通じて2008年8月まで延長された。 患者はSBP 130mmHg未満,拡張期血圧85mmHg未満を達成するように,Ca拮抗薬またはβ遮断薬による治療を受けた後,アンジオテンシン変換酵素阻害薬,利尿薬またはその両方を投与された。その治療成績から,SBP 130mmHg未満が達成できた患者は厳格管理群に,130mmHgから140mmHg未満の範囲の患者は通常管理群に,140mmHg以上の患者はコントロール不能群に分類された。 主要アウトカムは,全死亡,非致死的心筋梗塞(心筋梗塞),非致死的脳卒中の発生率であった。 主要アウトカムの発生率は,厳格管理群で12.7%(286例),通常管理群で12.6%(249例),コントロール不能群で19.8%(431例)であった。 追跡延長を含めた全期間の死亡率を評価したところ,調整後の死亡率は,厳格管理群(22.8%)が通常管理群(21.8%)を有意に上回っていた。 同准教授は「今回の観察研究では,われわれの知る限り初めて,糖尿病とCADの併発患者のSBP 130mmHg未満の達成がもたらす死亡率の減少は,同140mmHg未満がもたらす死亡率の減少より大きいものではなく,実際には全死亡リスクの増加と関連していることが明らかにされた。さらに,その死亡リスクの増加は長期間にわたり持続した」と指摘している。 同准教授は「現段階では,糖尿病患者のSBPを130mmHg未満に降下させることが有益であることを示す説得力のあるエビデンスは存在しない。長期的な心血管リスクを減少させるには,SBPを130~139mmHgの範囲に保つとともに,減量,健康的な食生活,他の心血管疾患の徴候に留意すべきである」と述べている。 出典 MT pro 2010.10.14 版権 メディカルトリビューン社 <私的コメント> 「調整後の死亡率は,厳格管理群(22.8%)が通常管理群(21.8%)を有意に上回っていた」・・・1%の差で「有意」ということですが、どの程度の有意差かはこの記事では残念ながら分かりません。 釘町 彰 『sea scape』 日本画 http://www.seikougarou.co.jp/sell/kugimachiakira/805.html 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2010-10-19 00:09
| 糖尿病
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