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2型糖尿病治療中の重篤な低血糖エピソードは予後不良の脆弱性マーカー ADVANCEサブ解析より オーストラリア・シドニー大学のSophia Zoungas氏らは,2型糖尿病患者に対する血糖管理で生じた重篤な低血糖が大血管,細小血管イベントの発生ならびに死亡といった予後不良因子と有意に相関することをN Engl J Med 10月7日オンライン版に発表した。 2型糖尿病患者に対する血糖・血圧の厳格管理の意義を検討したADVANCE試験のサブグループ解析から明らかになった。 同様のデザインで実施され,厳格血糖管理群における死亡率増加で一部中止となったACCORD試験でもさまざまな解析が行われているが,死亡増加の原因が低血糖そのものなのか,低血糖に関連する他の因子なのかは今のところ明らかにされていない。 今回行われたADVANCE試験の解析でもその証明には至らなかったようだが,重篤な低血糖エピソードが複数の有害事象における脆弱性マーカー(marker of vulnerability)であることが示唆されたという。 #呼吸器,消化器,がんなど非血管性のイベントリスクとも有意に関連 Zoungas氏らによると,2型糖尿病患者に対する厳格な血糖管理でしばしば低血糖が見られるものの,多くは一過性の障害と考えられていたという。 しかし,最近の研究からは低血糖やHbA1cの厳格管理により死亡リスクが増大することなどが報告されている。 また,ADVANCE試験と同様のデザインで実施されたACCORD試験では,厳格血糖管理群での死亡率増加の原因がさまざまな角度で解析されているが,「現時点では,厳格管理群で多く見られた低血糖が同群での死亡率増加の直接の原因と証明されていない」と同氏らは指摘。ADVANCE試験でのサブ解析を実施した。 同試験の対象となった2型糖尿病患者1万1,140例のうち,5年の追跡期間で少なくとも1回の重篤な低血糖エピソードを起こしたのは231例(2.1%)。内訳は厳格血糖管理群5,571例中150例(2.7%),標準血糖管理群5,569例中81例(1.5%)。 重篤な低血糖エピソードの発生から,それぞれのイベント初発までの期間(中央値)は次の通り。主要大血管イベント1.56年(四分位数間領域0.84~2.41),主要細小血管イベント0.99年(同0.40~2.17),死亡1.05年(同0.34~2.41)。 さらに,追跡期間中の重篤な低血糖エピソードは各イベントリスクの増大と有意に関連していた。主要大血管イベントのハザード比(HR)2.88(95%CI 2.01~4.12),主要細小血管イベントのHR 1.81(同1.19~2.74),心血管疾患死のHR 2.68(同1.72~4.19),総死亡のHR 2.69(同1.97~3.67;各イベントリスクにおけるP<0.001)。 呼吸器,消化器,皮膚,がんといった非血管性のイベントリスクとも同様に有意な関連が見られた。 なお,エピソード回数と血管イベントあるいは死亡との間に関連は見られなかった。 同氏らは罹病期間の長い2型糖尿病患者を対象とした同試験の解析から,重篤な低血糖が幅広い有害事象リスクの上昇と強く関連することが示唆されたと結論。 今回の解析でも重篤な低血糖がこれらの有害事象の直接的な原因である可能性を除去できなかったが,脆弱性を示すマーカーであることが示唆されたとしている。 (坂口 恵) 出典 MT pro 2010.10.8 版権 メディカルトリビューン社 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2010-10-09 00:25
| 糖尿病
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