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2型糖尿病と関連のある12の遺伝子変異を新たに同定 オックスフォード大学ヒト遺伝学ウェルカムトラスト・センターのMark I. McCarthy教授が率いる国際科学者コンソーシアムは,DNA変異と糖尿病リスクとの関係について過去最大規模の研究を行い,2型糖尿病に関連する12の新しい遺伝子を同定した。 詳細はNature Genetics(2010; 42: 579-589)に発表された。同教授らは「今回同定した遺伝子変異は,2型糖尿病の生物学的基礎に関する重要な手がかりを提供する。今後の課題は,この知見を2型糖尿病の治療と予防の改善に役立てる方法を見つけることである」と述べている。 糖尿病と遺伝子の大規模関連解析 今回同定された12の新しい遺伝子を加えると,2型糖尿病と関係する遺伝子領域の総数は38になる。 これらの遺伝子は,インスリンを産生する膵細胞の活動,体内のインスリン作用のコントロール,細胞周期制御に関係していると考えられる。 英国,欧州,米国,カナダの科学者が参加するこのコンソーシアムは今回,ゲノム全体の約250万の領域で,2型糖尿病患者8,000例超と,この疾患を持たない約4万人のDNAを比較。 さらに,3万4,000例超の糖尿病患者と約6万人の対照を含む別の群で,同定した遺伝的変異を検証した。 その結果,2型糖尿病の感受性増加に結び付く遺伝子領域が新たに12か所同定された。 ただし,個々が及ぼす影響は小さく,これらの遺伝子変異のうち1つを有することは,明らかに発症リスクの上昇につながるが,その程度はごくわずかであるという。 またいくつかの変異が組み合わされても,糖尿病の将来リスクを予測する能力はわずかであった。それでもMcCarthy教授は,生物学における発見と治療法開発の可能性を考えると今回の知見は重要であるとし,「2型糖尿病の根底にあるプロセスへの理解が深まるだけでなく,新しい治療法の標的となる生物学的経路が明らかになるだろう」と期待を寄せている。 また,同教授は「重要なのは,これらの遺伝子のいくつかが,ヒトの膵β細胞の数をコントロールするうえで重要であった点である。このことは,2型糖尿病リスクにおけるβ細胞数の役割に関する長年の論争を解決に導き,減少したβ細胞数を維持するかもとに戻すことのできる治療法を開発することの重要性を示している」と述べている。 他の疾患リスクとの関連も 同コンソーシアムのメンバーでエディンバラ大学(エディンバラ)王立協会大学リサーチフェローのJim Wilson博士は「きわめて興味深いことに,これらの糖尿病感受性遺伝子には,皮膚がん,前立腺がん,冠動脈性心疾患,高コレステロールなど他の疾患リスクと関連する変異も含まれていた。このことは,これらの遺伝子におけるさまざまな制御が,あらゆる疾患に結び付く可能性を示唆している」と述べている。 同博士らは現在,新しいヒト全ゲノム・シークエンスの手法を用いて,以前には同定できなかったDNAの塩基配列の変異を探索することを計画している。 これにより,2型糖尿病ではこれまで解明されていない新たな遺伝的基盤の発見が期待される。 2型糖尿病は,最も重要な世界的規模の医療課題の1つである。 この疾患の有病率は世界的に急上昇しており,遺伝的感受性の強い人では生活習慣や食習慣が大きな影響を及ぼすと考えられている。 現在上市されている治療薬で糖尿病の影響を軽減することはできるが,予防と治療のためのアプローチは緊急に必要とされている。 McCarthy教授は「なぜ一部の人が糖尿病になり,ほかの人はならないのか。われわれは徐々にではあるが,この疑問についての手がかりをつかみつつある。これは将来的には,糖尿病のより有効な治療法の開発と発症予防につながるだろう」と付け加えている。 出典 MT pro 2010.9.23 版権 メディカルトリビューン社 山本彪一 『オンフルールの漁港』 油彩 http://www.seikougarou.co.jp/sell/yamamotohyouichi/735.html 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2010-10-07 00:21
| 糖尿病
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