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高齢の2型糖尿病患者にロシグリタゾン(商品名:アバンディア)を投与すると、他の経口糖尿病治療薬に比べ、うっ血性心不全、急性心筋梗塞のリスクが上昇し、さらに全死因死亡リスクも有意に上昇することが知られています。 また、急性心筋梗塞リスク上昇にも関係すると見られています。 今回勉強した「低用量」のロシグリタゾンはそれはそれなりに意味のあることかも知れません。 低用量のロシグリタゾンとメトホルミンが糖尿病発症を66%抑制 耐糖能異常と診断された患者の2型糖尿病発症回避を可能にする有望な予防法が提案された。 カナダToronto大学のBernard Zinman氏らは、耐糖能異常者に低用量のロシグリタゾンとメトホルミンを投与すると、偽薬に比べ2型糖尿病発症が66%抑制できることを、二重盲検の無作為化試験CANOEによって明らかにした。 論文は、Lancet誌電子版に2010年6月3日に掲載された。 耐糖能異常者が生活改善だけを行って2型糖尿病の発症を予防することは難しい。 だが、薬剤を予防に用いるのであれば、安全性に不安があってはならない。 ロシグリタゾンについては、肥満や心不全、骨折のリスク上昇をもたらす可能性が指摘されている。 メトホルミンは2型糖尿病の第1選択薬として用いられているが、特に最大推奨用量を用いた場合に、消化器系の有害事象が増える。 著者らは、作用機序の異なるこれらの薬剤をそれぞれ低用量で併用すれば、有害事象を抑えながら2型糖尿病の発症を予防できるのではないかと考え、この方法の安全性と有効性を評価した。 04年4月から06年10月まで、カナダで、2型糖尿病の危険因子(過体重、2型糖尿病家族歴、高血圧、妊娠糖尿病歴、巨大児出産歴など)を1つ以上保有し、耐糖能異常と診断されている人々を207人登録。 無作為に、ロシグリタゾン2mg+メトホルミン500mgを1日2回(103人、平均年齢50歳)、または偽薬(104人、55歳)に割り付けて、中央値3.9年追跡した。 生活改善指導は両群に同様に行った。 主要アウトカム評価指標は、糖尿病発症(経口ブドウ糖負荷試験により判定、または空腹時血糖値が7.0mmol/L以上が2回)とし、intention-to-treatで分析した。 服薬遵守が良好(80%以上の薬剤を服用)と判断された患者は、介入群の78%、対照群の81%だった。 追跡期間中の糖尿病発症は55人。 介入群が14人(14%)、対照群が41人(39%)と介入群で有意に少なく(P<0.0001)、相対リスク減少は66%(95%信頼区間41-80%)、絶対リスク減少は26%(14-37%)だった。 3.9年間の治療必要数(NNT)は4(2.70-7.14)となった。 追跡終了時に耐糖能が正常になっていたのは、介入群の80%と対照群の53%だった(P=0.0002)。 試験終了時のインスリン感受性は偽薬群で有意に低下(中央値-1.24、-2.38から-0.08)していた。 介入群では変化がなかった(-0.39、-1.30から0.84)(P=0.0006)。 ベースラインからのβ細胞の機能の変化をISSI2(insulin secretion-sensitivity index 2)を用いて比較したが、両群間に差はなかった。 下痢は介入群に多かった(16%と6%、P=0.0253)。 それ以外の消化器症状の発生率に差はなかった。介入群に心筋梗塞または心不全は見られなかった。 体重の変化も両群間に差はなかった。 低用量ロシグリタゾン・メトホルミン併用療法は、耐糖能異常を示す患者の2型糖尿病予防において、高い有効性を示した。 臨床的に意義のある有害事象はほとんど見られず、このレジメンは予防法として有望と考えられた。 出典 NM online 2010.6.17 版権 日経BP社 原題 Low-dose combination therapy with rosiglitazone and metformin to prevent type 2 diabetes mellitus (CANOE trial): a double-blind randomised controlled study
by wellfrog4
| 2010-06-22 00:01
| 糖尿病
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