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米国立糖尿病・消化器・腎疾患研究所(NIDDK)のWilliam C. Knowler博士と糖尿病予防プログラム研究グループは,ライフスタイル介入やメトホルミンによる2型糖尿病の予防や進行阻止の効果は10年以上持続する可能性があるという研究発表を行いました。 きょうは、Lancet(2009; 374: 1677-1686)に発表されたこの研究内容の勉強をあいました。 糖尿病予防効果は10年以上持続 ライフスタイル介入とメトホルミンで 長期追跡研究で確認 Knowler博士らは,糖尿病予防プログラム(DPP)で2.8年間にわたるランダム化臨床試験を行った結果,高リスク成人の糖尿病発症率はプラセボ群に比べライフスタイルへの積極的な介入で58%,メトホルミンで31%減少することがわかった。 同博士らは引き続き長期追跡研究(糖尿病予防プログラム転帰研究)を行い,効果の持続性を検討した。 追跡試験ではDPP試験を完了した全3,150例中2,766例(88%)を適格とし, (1)ライフスタイル介入群(910例) (2)メトホルミン群(924例) (3)プラセボ群(932例) ―の3群に割り付けて追跡した。 同試験では積極的なライフスタイル介入が有効だったことに基づき,3群のいずれにもグループ単位でのライフスタイル介入を行った。 メトホルミン群では同薬の投与を続行し(忍容性が見られる場合は850 mg1日2回投与),ライフスタイル介入群にはさらなるライフスタイルの支援を行った。 主要エンドポイントは,米国糖尿病学会(ADA)の定義による糖尿病の発症とした。 ランダム化後10年間追跡した結果,ライフスタイル介入群では体重が平均7kg減少した後に体重が再び増加を示し,ランダム化の時点から平均2kg減量してプラトーに達した。 メトホルミン群では,薬物療法により適度に減少した体重がその後も維持された。 糖尿病発症時期が遅延 DPP試験中の糖尿病発症率は,ライフスタイル介入群で4.8例/100人年,メトホルミン群で7.8例/100人年,プラセボ群では11.0例/100人年であった。 追跡期間中,全例に同試験の実施内容と同等のライフスタイルへの介入を行ったところ,プラセボ群とメトホルミン群の糖尿病発症率は,ライフスタイル介入群と同等まで低下し,試験期間を通じて低値を維持した。 追跡試験中の糖尿病発症率は,ライフスタイル介入群で5.9例/100人年,メトホルミン群で4.9例/100人年,プラセボ群では5.6例/100人年であった。 ライフスタイル介入群とメトホルミン群のランダム化後10年間の糖尿病発症率は,プラセボ群に比べそれぞれ34%,18%低かった。 Knowler博士らは「今回の研究では,糖尿病の発症時期がライフスタイル介入群では約4年,メトホルミン群では2年遅延した」と述べ,「今回の研究結果は,ライフスタイルへの介入やメトホルミンにより糖尿病の累積発症率が低下し,効果は10年以上持続することを示した。さらに追跡調査を行えば,死亡率を含めた長期転帰に関する重要なデータが得られるはずだ。体重減少と糖尿病発症率の低下が長期にわたり持続された今回の結果は有望だが,糖尿病の予防効果を確立するには長期転帰の定量的評価をさらに行う必要がある」と結論している。 発展途上国での検討も必要 フォルティス病院(インド・ニューデリー)糖尿病代謝疾患科のAnoop Misra博士は,同誌の付随論評(2009; 374: 1655-1656)で「糖尿病予防には近道などはなく,積極的なライフスタイルの改善を長期間続行することに尽きる。しかし,食生活(高繊維食や血糖指数の低い食品など),運動(有酸素運動と抵抗運動の組み合わせ),薬物療法(特にグルカゴン様ペプチドをベースとする治療)の糖尿病予防効果について,さらに研究を行う必要がある。病弱なためにライフスタイルの十分な改善が望めない患者に対しては,有効な薬剤が不可欠だ。メタボリックシンドロームと糖尿病は急速に増えつつあり,これらの知見をさまざまな民族や発展途上国においても検討し,データを得る必要がある」と述べている。 出典 Medical Tribune 2009.12.24,31 版権 メディカルトリビューン社 <番外編> シタグリプチン+SU薬の低血糖問題に東大・門脇氏が見解 未知の機序でSU薬の効果を急激に高めている可能性 出典 Medical Tribune 2010.4.14 版権 メディカルトリビューン社 ■DPP-4阻害薬シタグリプチン(商品名ジャヌビア,グラクティブ)とスルホニル尿素(SU)薬の併用で,重篤低血糖例が多数報告されている。 これに関して日本糖尿病協会は「インクレチンとSU薬の適正使用に関する委員会」を発足して勧告を発表したが,同協会理事で同委員会のメンバーである東京大学大学院(代謝・栄養病態学)教授の門脇孝氏は昨日(4月13日),東京都内で開かれたDPP-4阻害薬ビルダグリプチン(商品名エクア)の記者説明会(主催ノバルティス ファーマ)で見解を発表。未知の機序でSU薬の効果を急激に高めている可能性を指摘した。 ■ところが,わが国初のDPP-4阻害薬として昨年12月に上市されたシタグリプチンをSU薬に追加投与した場合,重篤低血糖を来すことが相次いで報告された。 前述のように日本糖尿病協会は4月8日に公式サイトで勧告を発表したが,門脇氏は「シタグリプチンとSU薬の併用による低血糖は,上市前の国内治験でも懸念が示されていた。しかし,作用機序から考えて,それほど重篤な低血糖が起こることは思えなかった」と説明。 SU薬の効果が弱い患者は同薬のインスリン分泌促進経路が十分に働いていない状態であるため,シタグリプチンを投与しても急激にインスリンが多量に分泌されることはないだろうと判断されていたようだ。 そのため,同氏は「シタグリプチンが未知の機序を介し,SU薬の効果を急激に高めている可能性がある」との見解を示した。 ■このSU薬併用による重篤低血糖発現は,今年1月に承認されたばかりのビルダグリプチンにも当てはまることなのか。門脇氏は「DPP-4阻害薬はすべて同じように考えるべきだと思う」と述べ,シタグリプチンと同様に高用量のSU薬を投与している高齢患者には注意するよう求めた。 ビルダグリプチンは,1日2回の経口投与により24時間にわたって90%以上のDPP-4阻害率を維持し,プラセボと比較してHbA1Cを1.2%改善するという特徴があり,動物実験やin vitroの段階ながら膵β細胞量の増加作用も示されている。 さらに,欧米人と比べてインスリン分泌能が低い日本人の病態に合っているため,わが国における糖尿病治療の重要な位置を占める薬剤となる可能性がある。 出典 Medical Tribune 2010.4.14 版権 メディカルトリビューン社 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2010-04-27 00:53
| 糖尿病
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