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#インクレチンとSU薬の併用で重篤な低血糖が国内で続発 日本糖尿病協会が適正使用に関する対策案をまとめる DPP-4阻害薬のシタグリプチン(商品名ジャヌビア,グラクティブ)とスルホニル尿素薬(SU薬)との併用については,国内の治験では重篤な副作用は起きていないが,昨年(2009年)12月のシタグリプチン発売後,重篤な低血糖による意識障害を起こす症例報告が続発している。 このため,日本糖尿病協会は「インクレチンとSU薬の適正使用に関する委員会」を発足。 インクレチン関連薬とSU薬の適正使用についての対策案をまとめ,4月8日,公式サイトで公表した。 #高齢者,腎機能低下者ではSU薬の減量が必須 適正使用のためのRecommendationは,まず,高齢者や軽度腎機能低下者ではSU薬は安易に増量せず,高齢者や心不全・腎機能低下者(軽度障害を含む)には現行ではビグアナイド薬(BG薬)の投与は禁忌とする。 SU薬ベースで治療中の患者でシタグリプチンを追加投与する場合,SU薬は減量が望ましく,特に高齢者(65歳以上),軽度腎機能低下者(クレアチニン1.0mg/dL以上),あるいは両者が併存する場合では必須。SU薬は,グリメピリド(商品名アマリール)2mg/日以下,グリベンクラミド(商品名オイグルコン,ダオニール)2.5mg/日以下,グリクラジド(グリミクロン)40mg/日以下とする。 SU薬が上記の量以下で血糖コントロール不十分な場合は, (1)そのままシタグリプチンを併用し,必要に応じてSU薬を増量する,あるいは (2)そのままシタグリプチンを併用し,血糖の改善がみられれば必用に応じてSU薬を減量する。 そのほか,SU薬を投与する患者に対する低血糖への注意喚起を呼びかけ,SU薬の投与量について判断し難い場合は専門医へのコンサルトを強く推奨するとしている。 公式サイト 「インクレチンとSU薬の適正使用について」 http://www.nittokyo.or.jp/kinkyu_incretin100408m.html *重篤な低血糖を起こすケースには以下の特徴を認めた。 高齢者 軽度腎機能低下 SU薬の高用量内服 SU薬ベースで他剤併用 シタグリプチン内服追加後早期に低血糖が出現 <Recommendation> 1.高齢者や軽度腎機能低下者にSU薬の使用は極めて慎重でなければならない。 投与して効果が少ない場合、SU薬は安易に増量しない。 2.高齢者・心不全・腎機能低下(軽度障害を含む)は、現行ではビグアナイド薬の投与は禁忌。 3.SU薬ベースで治療中の患者でシタグリプチンを追加投与する場合、SU薬は減量が望ましい。 特に高齢者(65歳以上)、軽度腎機能低下者(Cr 1.0mg/dl以上)、あるいは両者が併存する場合、シタグリプチン追加の際にSU薬の減量を必須とする。 アマリール2mg/日を超えて使用している患者は2mg/日以下に減じる。 オイグルコン(ダオニール)2.5mg/日を超えて使用している患者は2.5㎎/日以下に減じる。グリミクロン40㎎/日を超えて使用している患者は40mg/日以下に減じる。 この量以下で、血糖コントロール不十分な場合はそのままシタグリプチンを併用し、必要に応じてSU薬を増量する。 SU薬が上記の量以下で、治療されていて血糖コントロールが不十分な場合はそのままシタグリプチンを併用し、血糖の改善がみられれば、必要に応じてSU薬を減量する。 4.SU薬を使用する場合には、常に低血糖を起こす可能性があることを念頭に置き、患者にも低血糖の教育など注意喚起が必要である。 5.上記の点を考慮するとSU薬をベースとした治療にシタグリプチンを併用する際、SU薬の投与量について判断し難い場合は専門医へのコンサルトを強く推奨する。 出典 MT pro 2010.4.9 版権 メディカルトリビューン社 <番外編> #シタグリプチン使用例での重篤低血糖,市販後3か月で13例が報告 シタグリプチンの市販直後調査の中間報告によると,市販後3か月の3月3日までに報告された重篤低血糖症例は13例。 他の糖尿病薬が併用された11例全例がSU薬の使用例で,ほとんどが60歳代以上の高齢者である。 不良な転帰となった症例は報告されていない。 #全例が回復または軽快 市販直後調査は,厚生労働省が国内で新たに承認された医薬品について重篤な副作用や感染症が発生した場合の報告を医薬関係者に求めた制度で,市販後6か月間実施される。 臨床試験のように総症例数が明らかでないため,副作用の発現頻度は算出できない。 シタグリプチンについては,昨年(2009年)12月に開始され,市販後3か月の3月3日までの中間結果が集計されている。 それによると,シタグリプチン使用例での重篤低血糖は13例が報告され,他の糖尿病薬が併用された11例でSU薬が投与されていた。 患者は男性5例,女性8例で,年齢層は50歳代1例,60歳代3例,70歳代2例,80歳代4例,90歳代2例,不明1例と高齢者に集中している。 日本糖尿病協会の対策案でも,高齢者などではSU薬を併用する場合,その投与量を減らすことを必須事項として強調しているところだ。 重篤低血糖発現日はシタグリプチンの投与開始から2日後〜約1か月後と幅がある。 発現時血糖値は23〜58mg/dL,発現時の症状は意識障害,ふらつきなど。ブドウ糖の投与などの治療が行われ,幸い全例が回復または軽快している。 シタグリプチンの添付文書でも,SU薬との併用で低血糖のリスクが増加する恐れがあることが指摘されている。 ほかにも併用で血糖降下作用が増強される可能性のある薬剤として,β遮断薬,サリチル酸製剤,モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬が挙げられている。 出典 MT pro 2010.4.12 版権 メディカルトリビューン社 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2010-04-16 00:34
| 糖尿病
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