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##コーヒー,それとも紅茶にしますか? 嗜好飲料による糖尿病予防効果 #研究の背景:コーヒーそのものが予防効果を持つのか? 「コーヒーをたくさん飲むと糖尿病になりにくくなる」。 こんな話が2002年ごろから出ており(Lancet 2002; 360: 1477-1478、http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/12433517),これまでにもいくつもの研究報告がなされてきた。 しかし,コーヒーそのものが糖尿病発症予防効果を持つのかは明らかではなく,「カフェインレスのコーヒーではだめなのか」とか,「コーヒーではなく紅茶ではどうか」といった声が聞かれていた。 最近、Arch Intern Med(2009; 169: 2053-2063、http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/20008687)にコーヒー,カフェインレスコーヒー,お茶(紅茶,緑茶を含む)についてのメタ解析がオーストラリアから報告された。 #研究のポイント1:コーヒーで18件,カフェインレスで6件,お茶で7件,合計約100万例のメタ解析 略 #研究のポイント2:コーヒーでもカフェインレスでもお茶でも糖尿病予防効果あり ■メタ解析の結果,コーヒーについては1杯につき7%ずつ糖尿病発症予防効果が認められた。 平たく言うと,1日3~4杯のコーヒーを飲むことで約25%の糖尿病発症予防効果が見込まれる(相対リスク0.76)ということであるが,この効果は男性(同0.78)よりも女性(同0.71)において強力であったり,欧州(同0.84)よりも米国(同0.73)において強力であったりと,さまざまな点で異質性が認められていた。 ■また,カフェインレスコーヒーについても1日3~4杯飲むことで糖尿病発症が3分の2に抑制されることが示され(同0.64),お茶についても1日3~4杯飲むことで糖尿病発症が5分の4に抑制されることが示された(同0.84)。 #山田 悟先生の考察 ■今回のメタ解析で,糖尿病発症予防効果は,既存の報告通りにコーヒーにあったばかりでなく,カフェインレスコーヒーやお茶にもあったことは世界中の多くの人々にとって福音であっただろう。 ■もちろん,こうした嗜好飲料そのものに糖尿病発症予防効果があるのかは不明であり,こうした嗜好飲料を好む集団の社会層がコーラやジュースを好む社会層と比べて食事・運動などの生活習慣が異なっているだけかもしれない。 こうした点を解明するためには著者らが述べるようにランダム化比較試験(RCT)が必要となるのであろう。 それによって,どのような化学物質が糖尿病発症抑制に有効なのかが判明すれば,新たな創薬のチャンスが生まれるかもしれない。 しかし,小生は(おそらく多くの日本人がそうであろうが)和食のときには緑茶を好み,洋食のときにはコーヒーがよいと思う。 よって,そのRCTには残念ながら参加できなさそうである。 http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr100101.html <番外編> #死亡リスクとの関連調査へ 重い持病患者への接種 新型ワクチンで厚労省 ■厚生労働省は30日までに、新型インフルエンザの国産ワクチン接種が、重い基礎疾患(持病)のある患者の死亡リスクを高めているかどうかを見極めるための疫学調査に乗り出すことを決めた。調査方法を詰め、来春にも着手する。 ■厚労省によると、国内でこれまでに新型ワクチンの接種を受けた人は推定で最大1492万人。 接種が進むにつれ、死亡や重い副作用の報告も集まっている。 死亡者は主に重い持病のある高齢者で、27日までに104人が報告された。 ■同省は「接種と死亡の明確な関連は見られない」としているが、直接の因果関係がなくても、接種が引き金となって体調不良を引き起こした可能性が否定できないケースがあるとの指摘もあり、より詳しい評価の仕組みが求められていた。 ■調査対象は今後、関係学会などと調整して決めるが、慢性呼吸器疾患の患者の一部や透析患者など、病状を比較的把握しやすい病気の患者を対象に、同じ病気を持ちながら、現在の新型インフル流行中に死亡した人と死亡しなかった人を比較。 ■それぞれのグループに接種を受けた人と受けなかった人がどの程度いるかを調べ、接種が死亡のリスクを高めているかどうかを検証する。 ■同省のまとめでは、接種後の死亡報告は11月中旬から下旬に接種を受けた人に多く、同じ日に接種を受けた11人が死亡したこともあった。12月に入ってからは報告数が減少傾向となっており、厚労省は「重い持病のある高齢者への接種がほぼ済んだため、落ち着いたのではないか」とみている。 ▽新型インフルエンザワクチンの副作用報告 季節性インフルエンザのワクチンとは異なり、新型の接種を実施する医療機関には国との契約で、接種を受けた人に生じた有害事象を因果関係の有無にかかわらず報告することが求められている。また、新型ワクチンは重い基礎疾患(持病)のある人に優先接種しているため、通常より多くの副作用や死亡が報告される側面もある。 厚労省は、持病のある人ではワクチンの副作用が重大な結果を招く可能性も否定できないとして、健康状態や体質などを考慮し、慎重に接種の判断をするよう求めている。 http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/01/04/113907/?Mg=f8b30eafa84871eab211dceece19215e&Eml=31ef79e7aaf65fca34f0f116a57fd65d&F=h&portalId=mailmag 出典 共同通信社 2010.1.4 #ノイラミニダーゼ阻害薬のメタ解析、インフルエンザ予防効果は示されず 文献:Jefferson T et al. Neuraminidase inhibitors for preventing and treating influenza in healthy adults: systematic review and meta-analysis. BMJ. 2009;339:b5106 http://www.bmj.com/cgi/content/abstract/339/dec07_2/b5106 ■成人を対象にノイラミニダーゼ阻害薬を用いた無作為化プラセボ対照試験の系統的レビュー・メタ解析を行った。 ■その結果、ノイラミニダーゼ阻害薬はインフルエンザ様疾患や無症候性インフルエンザの予防、インフルエンザ下気道感染の合併には効果が見られなかったが、インフルエンザ症状の抑制にはある程度の有効性を示した。 http://www.m3.com/news/THESIS/2009/12/11/10038/ <きょうの一曲> Wes Montgomery - Windy http://www.youtube.com/watch?v=VBGZgyl72_g&feature=related 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2010-01-21 00:13
| 糖尿病
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