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高血糖のみならず,低血糖は2型糖尿病において時に生命予後に関わる重要な因子です。 しかしHbA1C低値の影響についてはあまり知られていないようです。 薬物療法中の2型糖尿病患者におけるHbA1Cと総死亡リスクの間にUカーブ現象が存在することが最近報告されました。 血糖厳格管理群による死亡例の増加で,血糖管理アームの試験が中止となったACCORDの結果が追認された結果となりました。 きょうは英カーディフ大学のCraig J Currie氏らが2010年1月27日のLancetオンライン版に報告した記事で勉強しました。 2型糖尿病患者のHbA1Cと死亡にUカーブ現象が存在 英カーディフ大学のCraig J Currie氏らは,薬物療法中の2型糖尿病患者におけるHbA1Cと総死亡リスクの間にUカーブ現象が存在することを2010年1月27日のLancetオンライン版に報告。 血糖厳格管理群による死亡例の増加で,血糖管理アームの試験が中止となったACCORDの結果が追認されたと述べている。 HbA1C7.5%周辺を底に明らかなUカーブ,心血管リスクも同様 ■ADVANCEやACCORDといった試験で,2型糖尿病に対する厳格な血糖管理の意義が検討されたが,厳格な血糖管理が心血管リスクの減少と相関するかは完全には証明できていない,とCurrie氏ら。 ■そのうえで,同氏らは特にACCORDでは血糖厳格管理群での死亡率増加が見られたことから,HbA1Cの至適値を含む2型糖尿病治療の議論に対する機運の高まりを受け,今回の検討に至ったことを説明している。 ■1986年11月~2008年11月に英国の総合診療研究データベース(UK General Practice Research Database)に登録された2型糖尿病患者が解析対象とされた。 経口血糖降下薬単独療法からスルホニル尿素(SU)薬+メトホルミンの併用療法に新たに切り替えられた患者群(コホート1)と,単独療法からインスリン単独,もしくは経口血糖降下薬を併用した患者群(コホート2)の2つのコホートによる検討が行われた。 同氏らはこのアプローチについて「解析で得られた結果が糖尿病治療レジメンと独立しているものかどうかを確認するために採用した」としている。 ■コホート1の経口薬単剤療法から経口薬の併用療法による強化治療が行われていたのが2万7965例,コホート2のインスリンを含む治療が行われたのが2万5例であった。 ■両コホートを合わせて,HbA1C別の総死亡を見たところ,最低十分位(HbA1C中央値7.5%,IQR7.5~7.6%)における補正後ハザード比(AHR)は1.52[95%信頼区間(CI)1.32~1.76],最高十分位(HbA1C中央値10.5%,IQR10.1~11.2%におけるAHRは1.79(95%CI1.56~2.06)であった。 HbA1Cが7.5%周辺の場合のハザード比が最も低く,同氏らはHbA1Cと総死亡の間にはUカーブ現象が認められたとしている。 この傾向は治療レジメンとは独立しており,2つのコホート間でHbA1Cと死亡リスクの関連はほぼ同様であったという。 また,Uカーブは心血管リスクの発生に対しても認められた。 ■一方,全死亡を比較した結果では,インスリンを含む治療を受けたコホート2の死亡者数は2,834,コホート1は2,035,HRは1.49(95%CI1.39~1.59)となった。 この傾向は心血管ハイリスク例あるいは腎障害例を除いた感受性解析を行っても同様であった(HR1.46,95%CI1.34~1.59)。 ■同氏らは,今回の結果はACCORDで得られた知見を裏づけるものとしており,今後さらにエビデンスが確認されれば,関連ガイドラインにおいて,HbA1Cの治療目標に下限値を設ける必要があると述べている。 出典 MT Pro 2010.1.28 版権 メディカル・トリビューン社 <要約> 英国のデータベースを用い、2型糖尿病患者を対象にHbA1c値の生存への影響を後ろ向きコホート研究で調査。 全死亡率が最も低かったHbA1c 7.5%群に対して、6.4%群1.52、10.5%群1.79と、HbA1c低値・高値ともに全死亡ハザード比の上昇が見られた。 糖尿病ガイドライン見直しが必要かもしれないと指摘された。 原文 Survival as a function of HbA1c in people with type 2 diabetes: a retrospective cohort study http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(09)61969-3/fulltext <番外編 その1> 重度の症候性低血糖、死亡リスク上昇と関連、ACCORD試験 http://www.m3.com/news/THESIS/2010/01/14/10095/?Mg=d58e2f8e4de1cc3dcfd545bd06f595aa&Eml=31ef79e7aaf65fca34f0f116a57fd65d&F=h&portalId=mailmag <番外編 その2> 禁煙後、短期的に2型糖尿病リスクが上昇 http://www.m3.com/news/THESIS/2010/01/07/10089/ <番外編 その3> 高レベルの共存症を有する2型糖尿病患者、血糖管理の効果に限界 http://www.m3.com/news/THESIS/2009/12/18/10058/ <番外編 その4> 2型糖尿病患者の経口糖尿病薬、心血管疾患・全死因死亡と関連 http://www.m3.com/news/THESIS/2009/12/09/10031/ <番外編 その5> 糖尿病患者の心血管イベントの予防に低用量アスピリンは有用? http://www.m3.com/news/THESIS/2009/12/02/10013/ <番外編 その6> 日本人の糖尿病患者、発癌リスク1.7倍 http://www.m3.com/academy/report/article/114284/index.html?Mg=3516afbc126a0c7a07b3160c8343bb11&Eml=31ef79e7aaf65fca34f0f116a57fd65d&F=h&portalId=mailmag <番外編 その7> 重度の症候性低血糖、死亡リスク上昇と関連、ACCORD試験 http://www.m3.com/news/THESIS/2010/1/14/10095/?Mg=3516afbc126a0c7a07b3160c8343bb11&Eml=31ef79e7aaf65fca34f0f116a57fd65d&F=h&portalId=mailmag 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2010-01-29 00:11
| 糖尿病
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