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リン酸オセルタミビル(商品名タミフル)と異常行動との関係について、2008年7月に公表された厚生労働科学研究廣田班の解析結果中間報告 (http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/07/dl/s0710-6ak.pdf) を再検討した岡山大疫学・衛生学分野の頼藤貴志氏らの研究グループが、新たな解析結果をEpidemiology誌2009年7月号(Epidemiology 2009; 20: 619-21.)に発表した。 Oseltamivir and Abnormal Behaviors: True or Not? http://journals.lww.com/epidem/Abstract/2009/07000/Oseltamivir_and_Abnormal_Behaviors__True_or_Not_.23.aspx 得られた結果は、廣田班の中間報告とは異なり、オセルタミビル使用者において異常行動の発現が有意に多いというものだった。 廣田班の中間報告では、解析対象となった9715人を、オセルタミビル使用者7586人、非使用者2129人に分け、それぞれについて異常行動の発現について調べた。 オセルタミビル使用者のうち、使用前に異常行動が発現した99人については、オセルタミビル非使用者に移し替えた上で、異常行動が発現した割合を計算した(中間報告スライド19〜21番参照)。 その結果、異常行動を起こす割合は、オセルタミビル使用者889/7487(7586−99)=0.11[11.9%]、非使用者286/2228(2129+99)=0.128[12.8%]となり、調整オッズ比は0.66だった。 しかし、頼藤氏らの研究グループは、廣田班が用いた解析手法は、オセルタミビル使用前に異常行動が発現した99人が、オセルタミビル使用までの追跡部分(図のA)から発生していることを考慮していないとして、計算をし直した。 この調査では、患者は発熱から4日間追跡されたので、オセルタミビル使用者では最大で30344人日(7586×4)となるが、これは、オセルタミビル使用までの追跡部分(99人分、図のA)と、使用してからの追跡部分(889人分、図のB)に分けられる。 一方、非使用者は8516人日(2129×4)だけ追跡されたことになり、その間に187人で異常行動が起こったのだから、人日当たりの発生率は187÷8516=0.022/人日となる。 非使用者における発生率が変わらないとすると、Aの追跡は、99÷0.022=4500人日と推計され、残りのBは30344−4500=25844人日となる。 この数字を用いて、使用者(B)における異常行動発生率を計算すると、889÷25844=0.034/人日となり、率比は0.034/0.022≒1.57(95%信頼区間1.34-1.83)、つまり、オセルタミビル使用者において異常行動が有意に多いという結果になった。 また、Aを非使用者に移し替えて計算した場合でも、使用者(B)の発生率は0.034/人日(上と同じ)、非使用者の発生率は(187+99)÷(8516+4500)=0.022となり、率比はやはり0.034/0.022≒1.57(1.37-1.79)だった。 つまり、どちらの方法を用いても、オセルタミビル使用者において異常行動が約1.5倍多いという結果になった。 出典 NM online 2009.10.27 版権 メディカル・トリビューン社 <関連サイト> インフル脳症が既に50例、7歳が最多-感染研 国立感染症研究所感染症情報センターに報告されたインフルエンザ脳症患者数が、今年第28-41週(7月6日-10月11日)の14週間で50例に上ることが分かった。 10月26日に同センターで開かれた勉強会で、安井良則主任研究官が述べた。 このうち48例が、新型インフルエンザウイルスによる脳症として報告されているという。 治療では、抗ウイルス薬が全例に投与されていたほか、ステロイドパルス療法、γグロブリン療法、脳低体温療法がそれぞれ16例、5例、3例で行われていた。 転帰の回答が得られたのは19例で、このうち治癒・軽快したのは15例。後遺症が残ったのは3例で、死亡例は1例だった。 安井研究官は「多くの症例で、インフルエンザ発症後早期に脳症の症状が発現している」と指摘。また、抗ウイルス薬やステロイドパルス療法などによる治療で約8割が軽快しているが、後遺症が残った例や死亡例もある。 http://www.excite.co.jp/News/photo_news/photo/?id=122500 出典 exciteニュース 2009.10.27 <きょうの一曲>Gary Burton & Makoto Ozone "Afro Blue" http://www.youtube.com/watch?v=TKA7Jm8BB_w&feature=related 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 井蛙内科/開業医診療録(3)http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog4
| 2009-10-28 00:21
| 感染症
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